中国巨大物流拠点のヤバさの片鱗を見た

物が安いだけでなく送料無料が多いので中国の通販を利用することが多い。中国の通販なんて散々デタラメ放題やってそうに見えて意外としっかり荷物が届く。ヤフオクよりよほど「品物が届かないトラブル」が少ない(皆無)という印象。まぁ梱包の潰れや破れはザラだけど。
ただし、届くといっても日数がかかることがある。運が良ければ中国国内の輸送が順調ですぐに飛行機に乗ってというコースで注文から1週間〜10日で届くということもあるんだけど、ヘタすると3週間〜40日くらいかかることも。荷物の追跡情報を見ると、中国国内の物流拠点で滞る場合と日本行きの飛行機または船の積み込み待ちで滞留が多いみたい。積み込み待ちはSAL便扱いならまぁ理解できるとして、理解できないのは中国の物流拠点で2週間ちかく動かなくなるの。過去の経験では 深圳と広州の拠点で詰まることが多いかと。稀に拠点間を行ったり来たりという訳のわかんない動きもあるけど。
中国の物流ってテレビの映像で見ると作業員が荷物をブン投げてたりでグッシャグシャな印象だけどどうなってるのかしら。

と、思ってたら画像を見つけた。以下の写真は広州の中央局らしい。

広州中央局 1
http://www.chinapost.com.cn/res/ChinaPostZH/1611/161161437.jpg
巨大なターミナルに大掛かりなソーター、すごい数のシューターが並んでいるのは壮観だけど、右下の方なんかヤバくね?

広州中央局 2
http://www.chinapost.com.cn/res/ChinaPostZH/1611/161161436.jpg
幾つかのシューターが詰まってるっぽいのでソーターを流れてきた荷物がそれらのシューターに落ちずに暫く回った後にリジェクトされる筈。つまり仕分ける段階で遅延が発生していると思われる。
それとも中国のソーターはシューターが詰まっててもおかまいなく強制的に荷物を落とす(シューが荷物をシューターに押し出す、或いはトレーがパタンとなって荷物がシューターに滑り出す)仕様なのかしら?
よく見ると(よく見なくても)、一番手前のシューターの高い方のスロープと低い方のスロープの合流部に大きなが段差があるの。上のレーンから急な傾斜を荷物が勢いよく滑り落ちて更に段差を自由落下でドサっ。下のレーンのスロープの急なスロープとの合流部分、落ちてきた荷物が当たる部分と思われるところが削れて変色しているのを見てもヤバさがわかる。低いレーンから押し出された荷物は運悪く上から落ちてきた荷物とぶつかって破損の可能性も。

あと、人海戦術と聞いてたわりに人が少ない印象。弾幕薄いよ!なにやってんの?

って、中国だからって悪口書いてると「オマエ何言ってるか。このソーター日本の某社から買った日本製アルね」ってことになると困るなぁ。ソーターなんてどこも似たような物かもしれないけど何か20年くらい前の某社のソーター&含シューターにそっくりなのよね。

広州中央局 3
http://www.chinapost.com.cn/res/ChinaPostZH/1611/161161438.jpg
シューターの下が溢れかえってゴミ処分場状態。オエーっ
キャプションは「広州中央局のスタッフがメールをスキャンしています。」になっているけど、こんなんスキャンされてもその荷物はいつ動くのかしら?写ってはいないけどこれだとスキャンする人は絶対に荷物を足で払いながら進むよね。つまり多くの荷物が足蹴りを受けるわけだ。踏み潰されないだけマシ?
こんな状態でのスキャン作業だとスキャン漏れの荷物もきっと大量だよね。だから、頻繁に荷物追跡情報で荷物がワープするのね。

これらの画像、荷物の扱いの実情に心を痛めた従業員・作業員のリークかと思ったらなんと中国郵政グループのウェブサイトの記事のなの。
つまり、一般の感覚では「これは酷い」なのに、「こんなに超大量の荷物を捌く俺達スゲー」なのか、それともこれでもマシなところ・綺麗なところを抜き出して見せてるのかもしれないってこと。ウヒョ

こんなので、いつも荷物が届くのが信じられない気分。

出典: http://www.chinapost.com.cn/xhtml1/report/16116/872-1.htm