古いクルマの近代化改修 Carplay, Android Auto対応のフロントカメラ別体型デジタルミラーを取り付けてみた

古いクルマの近代化改修 Carplay, Android Auto対応のフロントカメラ別体型デジタルミラーを取り付けてみた

5年前の「中華格安インナーミラー型ドライブレコーダーを設置した」のデジタルミラーは安物だったわりに良い品で、雨の暗い夜道でよく見えないところも暗視カメラとして使えました。ただ、この半年ほどは電源が入らないことがある、画面のバックランプが暗くなって明るい昼間に見えにくいという問題が発生するようになっていました。そこで新しいデジタルミラーを購入したいと思っていました。
今回はフロントカメラが別体のもの、Carplay, Android Auto対応、USB Type-Cコネクタを有するものという3つの条件を満たすものを買いたいと思いました。最近はフロントカメラにSONYの夜に強い4Kセンサーを搭載した品がありますが、別体式のフロントカメラでそのような条件の良いセンサーを搭載したものは無いようなのでその点は諦めなければならないようです。
また、5年前はデジタルミラーを純正ミラーに被せてゴムバンドで留める方式の製品は素直にその方法で使わなければならなかったと記憶していますが、現在は各種デジタルミラーの筐体向けに別途プレートと代替アーム(ステー/支柱)が多く販売されているので組み合わせることで支柱を含めたミラーまるごと交換が可能です。プレートとアームのセットまたはプレートとアームがセットに含まれるミラー製品もあります。ゴムバンドやプレートが要らないステー一体型のデジタルミラーは少なめですが5年前も今も存在しますがミラー本体が恐ろしく厚めで一体型にする意味が感じられないものしか見たことがありません。

この記事のデジタルミラーは違うショップで購入し14,194円でした。(送料無料)
上のAliExpressリンクはおそらく今回購入したのと同型のミラーで、この記事で別途購入したミラーホルダープレートとホルダーアームがセットになっています。

古いクルマの近代化改修 Carplay, Android Auto対応のフロントカメラ別体型デジタルミラーを取り付けてみた 1
注文から1週間で届きました。箱の上に載っているのは大きさ比較用のスマートフォン。少なくとも箱はほぼ綺麗な状態です。

古いクルマの近代化改修 Carplay, Android Auto対応のフロントカメラ別体型デジタルミラーを取り付けてみた 2
ダンボールはほぼ中身ぴったりのサイズでした。パッケージに書かれている品名が「REAR-VIEW MIRROR」となっているのはノーブランド品の典型といえます。

古いクルマの近代化改修 Carplay, Android Auto対応のフロントカメラ別体型デジタルミラーを取り付けてみた 3
そのパッケージの箱に貼ってあったラベル。この手のノーブランド品は製造元が全く判らないことが多いですが、なんとラベルに書いてあってShenzhen Jackson Technology Co.,Ltdとなっています。この会社はOEM製造専門のようで一般向けの会社の公式ウェブサイトを見つけることができませんでした。
また、FCC IDも書かれているので日本で「技適未取得機器を用いた実験等の特例制度」の届け出が簡単に行えて助かります。

古いクルマの近代化改修 Carplay, Android Auto対応のフロントカメラ別体型デジタルミラーを取り付けてみた 4
上下逆でした。こちらがパッケージの上面です。やはりノーブランドらしいデザインと文字です。

古いクルマの近代化改修 Carplay, Android Auto対応のフロントカメラ別体型デジタルミラーを取り付けてみた 5
大きな箱だと思ったので5年前に購入したミラーの箱と比べてみたら意外とそれほど違いませんでした。

古いクルマの近代化改修 Carplay, Android Auto対応のフロントカメラ別体型デジタルミラーを取り付けてみた 6
この手のガジェットのパッケージに最近採用の多いマグネットの蓋を捲って開けると袋に入ったミラー本体が出てきました。

古いクルマの近代化改修 Carplay, Android Auto対応のフロントカメラ別体型デジタルミラーを取り付けてみた 7
ミラー本体を袋から出して立ててみました。貼ってあるシールから2024年3月製造品のようです。今どきのデバイスらしくUSB-Cコネクタになっていますが、それ以外は昔からおなじみのリアカメラ、TFカード(microSD)スロット、GPSのコネクタ類が並んでいます。バリアント違い用なのかAHD2というコネクタの穴もありますが、これは塞がれています。2つめのサイドカメラを接続して360カメラになるバリアントが存在すると思われます。

古いクルマの近代化改修 Carplay, Android Auto対応のフロントカメラ別体型デジタルミラーを取り付けてみた 8
本体以外の中身は左から、フロントカメラ、シガープラグ+USB-Cケーブル+フロントカメラ/サイドカメラ分岐、サイドカメラ、リアカメラとその中継ケーブルです。

古いクルマの近代化改修 Carplay, Android Auto対応のフロントカメラ別体型デジタルミラーを取り付けてみた 9
リアカメラはよくある四角っぽいやつです。丸形4ピンの中継ケーブルに接続します。この中継ケーブルはバックランプからバック信号を取るための赤いラインが付いています。ミラー本体への接続用プラグは細い2.5mmの4極タイプです。バックカメラ接続用としては一般的なものなので他の製品のバックカメラのラインを接続することもできます。取り付け用の両面テープとネジも付いていますが、両面テープが十分に強力なのでネジ留めまでは要らないことがほとんどだと思われます。

古いクルマの近代化改修 Carplay, Android Auto対応のフロントカメラ別体型デジタルミラーを取り付けてみた 10
リアカメラの背面にはAHD 1080Pという文字があるのでそのまま1080Pのアナログカメラのようです。

古いクルマの近代化改修 Carplay, Android Auto対応のフロントカメラ別体型デジタルミラーを取り付けてみた 11
シガープラグ+USB-Cケーブル+フロントカメラ/サイドカメラ分岐です。シガープラグ+USB-Cだけであれば取り替えがきくのですが、このケーブルはフロントとサイドのAHDカメラ用丸形4pinが途中で合流するタイプなので別のケーブルを使用するというわけにはいかないようです。USB-Cを延長するだけなら可能だと思われます。
写真の右上に見える合流部分が結構大きめなのとそこからUSB-Cプラグまでの距離が短めで太く硬いケーブルなのでケーブル隠しが難しいです。Type-Cの延長ケーブルを使う方がラクそうだなと思いました。

古いクルマの近代化改修 Carplay, Android Auto対応のフロントカメラ別体型デジタルミラーを取り付けてみた 12
サイドカメラの袋にはサイドカメラと両面粘着テープと取り付けネジが入っていました。サイドカメラのケーブルは平型ですが厚みがあり硬めなので正直なところ車内を通すのが大変そうです。また、このケーブルはカメラからコネクタまで一体型なのでケーブルだけ使わないということができません。コネクタ自体は普通の丸形4ピンなので一体型にして欲しくなかったです。サイドカメラ本体の側面には1080と書かれたシールが貼ってあるので1080pだと思われます。
このサイドカメラはサイドミラー本体の下面に後方を向けて貼り付けることを想定しているようですが、当然カメラからのケーブルはミラーの下に貼り付けて車内まで通すことになります。車内に引き込むのに苦労しそうというのもありますが、そもそも日本の保安基準ではミラーの下にカメラを貼り付けるのがグレーなのとケーブルを車外に這わせるのがアウトです。つまり車検に通らなくなります。このサイドカメラは車内で使うのが無難ですが、カメラが大きめで不格好なのとケーブルが太くて邪魔なのでどっちにしても使えません。前述のとおりコネクタが丸形4ピンなので別の丸形4ピンのカメラを購入してつなぐのが良さそうです。またはサイドカメラを接続しないのでも良いかと思われます。サイドカメラなしだとミラーにはサイドカメラ部分が青画面で表示されます。今回購入したミラーではサイドカメラの無効化ができないのが残念です。

古いクルマの近代化改修 Carplay, Android Auto対応のフロントカメラ別体型デジタルミラーを取り付けてみた 13
フロントカメラです。これも丸形4ピンコネクタで接続するものです。フロントガラスに貼り付けた際にレンズがまっすぐ前を向けるために角度調整の幅が大きなものになっています。ただし、調整は縦方向のみなので完全にまっすぐ前に向けるためには左右方向に湾曲したフロントガラスの中央辺りに貼る必要があります。製品の説明にはフロントカメラは1440p(2.5K)と書かれていた筈ですが、カメラの側面に1080と書かれたシールが貼ってあるのでフロントカメラも1080pのようです。ミラー側でアップコンバートして2.5K解像度で記録するということだと思われますが、アプコンして記録することにメリットはゼロで記録容量が増えるデメリットしかないように思います。

古いクルマの近代化改修 Carplay, Android Auto対応のフロントカメラ別体型デジタルミラーを取り付けてみた 14
ミラーに同梱のマニュアルにはスペック表があり、そこにはフロントカメラが1440p(2.5K)であることが書かれています。スペック表には正規解像度の1080Pが書かれていませんが、ミラー側では記録モードとして1080Pと1440Pが選択できます。
それより気になったのが、音声コントロールがオプション機能になっていることです。オプションとはなっていますが、事実上利用不可ということになるので、音声コントールできないというのは騙しといえます。また、右上にもオプション機能と書かれているのですが、これが何の機能についてのオプション機能なのかが不明です。実はこのミラーはWi-Fiのスイッチをオンにしても扇形のWi-Fiアイコンが画面に表示されるだけでWi-Fiの電波が出ません。最初は個体不良を疑っていたのですが、まさかWi-Fiがオプション機能ということで利用できないということでは・・・
つまりミラーとWi-Fi接続したスマートフォンのアプリで記録動画を再生できるという機能が利用できません。これは酷い嘘です。
とはいえ、実際にはスマホで再生することはない筈で、ミラー本体で再生するかmicroSDカードを抜いてPCで見るでしょうけどね。「がとらぼ」の中の人はそうですということで、スマホしか無い人にとっては影響は重大かもしれません。
他、CPUがCortex-A7の1GHzということで、つまりとても遅いCPUです。性能には期待できません。
リチウムバッテリーが500mAh搭載となっていますが、クルマの電源をオフにするとミラーの電源もバツンと落ちます。5年前に買ったミラーはクルマの電源をオフにしてもバツンと落ちることなく数秒してから終了表示が出て安全に電源オフします。5年前のミラーに搭載されていたのはバッテリーではなくキャパシタと思われ5年経った今でも正常に機能しています。まぁ、キャパシタではなく危険なリチウムバッテリーなら入っていない方がマシと考えることもできますが、嘘はイヤですよね。

古いクルマの近代化改修 Carplay, Android Auto対応のフロントカメラ別体型デジタルミラーを取り付けてみた 15
ミラー本体の背面です。左右にスピーカーっぽい網目が見えています。中央は放熱用ですかね?手前側がミラーの下になる部分ですが、中央に画面のオン/オフボタンがあります。画面を消すことで画面表面の反射を使った本物のミラーとしても使うことができるということになっていますが、これまで5年使ったミラーで画面を消すという使い方をしたことがありません。多くのデジタルミラーについている機能ですが、使ってる人いるのかしら?
背面の左右にあるフックの台座ですが、クルマの元からあるミラーに接触する部分はスポンジシートになっています。クルマのミラーを傷つけない配慮だと思われます。
このミラー本体は実測で幅27cm、縦7cmのようです。(フック部分は除く)
画面は公称11.26インチで幅25cm高さ5.6cmなのでベゼルは左右が1cm、上下が7mmです。厚めとも薄めともいえないまさに普通といえます。

古いクルマの近代化改修 Carplay, Android Auto対応のフロントカメラ別体型デジタルミラーを取り付けてみた 16
ミラー本体の重量は364gです。このサイズとしては普通です。仮にミラー本体にカメラが付いても重量は大きくは変わらないと思われます。

古いクルマの近代化改修 Carplay, Android Auto対応のフロントカメラ別体型デジタルミラーを取り付けてみた 17
5年間使用したミラーは背面のフック台座部分(クルマのミラーに接触する部分)のゴムが加水分解して細かな凹凸加工が茶色になって見た目に汚いです。
こうして並べると、古いミラーは小さめだと思っていたのが実は左右に1cmずつ小さい程度でした。ただし、画面が台形なので実際にはもっと小さく見えます。実際には新しい方のミラーが車内で巨大に見えます。(特に画面が)

古いクルマの近代化改修 Carplay, Android Auto対応のフロントカメラ別体型デジタルミラーを取り付けてみた 18
ほとんどの中華デジタルミラー背面のゴムバンド用のフック台座は外せるようになっています。クルマのミラーに接触する部分のゴムシートかスポンジシートは両面テープで貼り付けられているので、それをめくると4本のネジが見える筈です。

古いクルマの近代化改修 Carplay, Android Auto対応のフロントカメラ別体型デジタルミラーを取り付けてみた 19
4本のネジの間隔を測ります。このミラーの場合は横が136mm(135.7mm)、縦が40mmでした。この距離はミラー筐体の種類によって異なるので必ず手元の実物で測るようにすることをオススメします。デジタルミラー購入前にこのネジ間隔をショップに尋ねるという方法もありますが答えを得られないかもしれませんし、回答があったとしても信用できません。
このネジ間隔に合うミラーマウントプレートを注文します。

古いクルマの近代化改修 Carplay, Android Auto対応のフロントカメラ別体型デジタルミラーを取り付けてみた 20
クルマのルームミラーの取り付けアーム部分を取り外します。うちのクルマは古めのヴィッツと同じミラーなのでMURAKAMI 7225という型らしいです。カバー部分を左右に捻るとカバーが浮くので浮いた状態で引っ張るとカバーが外れます。ホルダーアームの台座部分の下部にレバーがあるのでレバーを押しながらアーム部分を上方にズラすとホルダーアームを外すことができます。フロントガラスに取り付ける側を写真に撮って車種名と共にショップに相談すると適切な代替アームを教えてくれるのでそれを注文します。

今回はこのショップでミラーホルダープレートとホルダーアームのセットを購入しました。セットは購入時2,141円でした。(送料無料)
#14というのはトヨタの旧ヴィッツと同じ型のミラー用のホルダーアームです。B3というのはネジ間隔が136mm(135mmと表記)と40mmのミラー本体に合うプレートです。#14やB3はこのショップで便宜的に付けられた可能性があるので他のショップでは通用しないと思われます。

古いクルマの近代化改修 Carplay, Android Auto対応のフロントカメラ別体型デジタルミラーを取り付けてみた 21
注文から1週間で届きました。中身は小さい筈なのにかなりカサのある袋に入っています。買い物慣れしている人なら触っただけで中の緩衝材の種類が判るアレです。(次)

古いクルマの近代化改修 Carplay, Android Auto対応のフロントカメラ別体型デジタルミラーを取り付けてみた 22
精密機器を送る際によく使われる筏型のエアクッションに包まれてプレートと箱に入ったホルダーアームが入っていました。

古いクルマの近代化改修 Carplay, Android Auto対応のフロントカメラ別体型デジタルミラーを取り付けてみた 23
プレートは樹脂製で、ネジ穴部分は金属補強されたものです。

古いクルマの近代化改修 Carplay, Android Auto対応のフロントカメラ別体型デジタルミラーを取り付けてみた 24
ホルダーアームは3Dプリンタで乱造したもので力を入れるとパキッと剥がれて壊れてプギャーかと思っていたら全てメタル製でした。ずっしりしています。ネジ5本と六角レンチが同梱されていました。

古いクルマの近代化改修 Carplay, Android Auto対応のフロントカメラ別体型デジタルミラーを取り付けてみた 25
純正のホルダーアームと今回購入したホルダーアームを並べてみました。アームの湾曲具合が違いますが、フロントガラスにハマる部分の形状はほぼ同じようです。純正ホルダーアームは針金のバネで固定できるようになっていますが、購入したホルダーアームはネジで固定するようです。

古いクルマの近代化改修 Carplay, Android Auto対応のフロントカメラ別体型デジタルミラーを取り付けてみた 26
ミラー本体背面にプレートを嵌めました。サイズぴったり上手く嵌ります。取り外したフック台座を留めてあったネジを使ってプレート四隅を固定します。

古いクルマの近代化改修 Carplay, Android Auto対応のフロントカメラ別体型デジタルミラーを取り付けてみた 27
ホルダーアームの曲がる向き(上下)を間違えないようにプレート中央に乗せて、ホルダーアームに付属のネジ4本で固定します。ネジは5本付属していたので1本余りました。ホルダーアームには六角レンチが付属しますが、フロントガラス固定用なのでプレートにアームを固定する時には使用しません。

古いクルマの近代化改修 Carplay, Android Auto対応のフロントカメラ別体型デジタルミラーを取り付けてみた 28
プレートとホルダーアームを取り付けるとこのような外観になります。

古いクルマの近代化改修 Carplay, Android Auto対応のフロントカメラ別体型デジタルミラーを取り付けてみた 29
ホルダーアームのフロントガラス側中央には六角ネジがあります。フロントガラスにはめ込む際にひっかからない程度に緩めておいて、フロントガラスに上方向からスライドしてはめ込んでから付属の六角レンチで締め込むことになります。

古いクルマの近代化改修 Carplay, Android Auto対応のフロントカメラ別体型デジタルミラーを取り付けてみた 30
ETCアンテナとドラレコのDDPAI-Z50はデジタルミラーには関係ないデバイスです。デジタルミラー用フロントカメラとType-Cケーブル、リアカメラのケーブルを引き回します。GPSアンテナは5年間使用したデジタルミラーのものを流用するので撤去せずにそのままにしています。
ホルダーアームのフロントガラス側をフロントガラスにスライドしてハメ込みます。

古いクルマの近代化改修 Carplay, Android Auto対応のフロントカメラ別体型デジタルミラーを取り付けてみた 31
ホルダーアームをフロントガラス側にハメただけではグラグラして安定しません。ホルダーアームの六角ネジをレンチで締め込みます。強く締める必要はありません。これでカッチリ固定できます。なお、ホルダーアームを取り付けた後にアームやミラーに無理な力をかけないようにしてください。

この記事ではミラーマウントプレートとマウントアーム(ステー)を使ってミラーの根本からごっそり交換する方法を取りましたが、純正ステーを残してそのステーのジョイントボール部分にマウントプレートを取り付ける為のボールホルダーがあります。ジョイントボールはクルマのメーカーや車種によって各種サイズがあるようですが、ボール受けが複数付属して適切なものを使用することで固定できるようです。どうしても純正ステーを使用したいということであれば良い品ですが、ジョイントポールの締め付けリングが巨大なのでフロントガラス越しに見て不格好になります。

古いクルマの近代化改修 Carplay, Android Auto対応のフロントカメラ別体型デジタルミラーを取り付けてみた 32
車内で天井近くからホルダーアームが見えるように撮ってみました。ミラーに配線が3本あって汚いです。ただし、ケーブルの数やケーブルの配置はこれまで5年間使っていたデジタルミラーと同じです。

古いクルマの近代化改修 Carplay, Android Auto対応のフロントカメラ別体型デジタルミラーを取り付けてみた 33
側面から見ました。やはりケーブルがみっともないですね。

古いクルマの近代化改修 Carplay, Android Auto対応のフロントカメラ別体型デジタルミラーを取り付けてみた 34
デジタルミラーへの3本のケーブルは細い結束バンドで纏めるとある程度はマシになります。ただし、それでもすっきりはしません。

古いクルマの近代化改修 Carplay, Android Auto対応のフロントカメラ別体型デジタルミラーを取り付けてみた 35
横から見るとケーブルを纏めたすっきり感は高めですが、残念ながらこの角度から見ることは通常はありえません。

今回購入したデジタルミラー本体へのケーブルは3本です。電源とフロントカメラとサイドカメラはType-Cに統合されます。GPSアンテナケーブルはオプションなのでGPSアンテナを接続しない場合は2本です。ミラーとして使用するなら必須となるリアカメラはそれだけで必ず1本接続することになります。
今回購入したデジタルミラーはUSB Type-Cでフロントカメラと側面カメラを統合してはいますが、リアカメラとGPSが別配線なので統合が中途半端だといえます。他の製品ではリアカメラとGPSをType-Cに統合するものもあります。その方が配線がすっきりするので今後のデジタルミラーはケーブル類をType-Cへの統合を進めて欲しいところです。
あと、ケーブルが合流する部分は大きくなりがちなのでフロント天井部分ではなく、Aピラーから下に降りた辺り、ミラーから2mほどの位置にして欲しいですね。

このデジタルミラーの使用はまた次回。

関連記事:

古いクルマの近代化改修 ETC車載器を取り付ける

古いクルマの近代化改修 ETC車載器を取り付ける

「がとらぼ」の人のクルマは古い。そして、高速を使わない予定で購入して実際にそのまま使わなかったらしくETC車載器が付いていません。今どきETC無しはどうよ?ということでETC車載器を取り付けることにしました。もちろん「がとらぼ」の人はケチなのでETC 2.0対応機なんか買いません。取り付けとセットアップをカーショップなどに頼むと無駄に高いのでアマゾンでセットアップ込みで販売されているものを購入し自分で取り付けることにしました。パナソニックのCY-ET926Dの方が安くて人気があったようですが、天の邪鬼なのでワザと外して日立のHF-EV715にしました。

古いクルマの近代化改修 ETC車載器を取り付ける 1
ETCのセットアップ込みということで、アマゾンで注文と同時にスキャンした車検証と印刷済みの委任状をアマゾンの「店への問い合わせ」を使って添付して送信しました。FAXは使っていません。夜に注文したということもあり注文の2日後に到着しました。セットアップを行ってからの発送と考えると店側はおそろしく手際が良いといえます。

古いクルマの近代化改修 ETC車載器を取り付ける 2
中身はこんな感じ。セットアップ込みなのでセットアップ証明書が入っているのが普通の店での購入とは異なります。もちろん、ETC車載器本体に車両情報が入力されている筈ですがこれは目には見えません。

古いクルマの近代化改修 ETC車載器を取り付ける 3
左がETC車載器本体、その上に見える黄色い四角が設置用の両面テープ、右上がETC用のアンテナユニット、右下がETC車載器用の電源ケーブル(ヒューズ付き)です。

古いクルマの近代化改修 ETC車載器を取り付ける 4
電源ケーブルはギボシ付きの電源(+)とクワ端子の付いたアース(−)になっています。ETC車載器の電源は、接触が悪くて通電しない状態になってはいけないのでシガーソケットに挿す方式(シガープラグ)にしてはいけないということになっていますが、シガーソケット(アクセサリ)電源のラインに接続してはいけないという意味ではありません。多くの人はクルマの車内側ヒューズボックスのヒューズに接続するようですが、「がとらぼ」の人のクルマはヒューズボックスが見づらいのでシガーソケット(アクセサリ)電源の系統に接続することにしました。

古いクルマの近代化改修 ETC車載器を取り付ける 5
今年(2024年)の2月に小学生1年生でもできるクルマのアクセサリソケットの分岐増設で分岐増設したシガーソケットのラインをさらに分岐します。両端がキボシ付きの分岐ケーブルを2本(赤と黒)自作しました。また、ETCの電源ケーブルについていたボディアース用のクワ端子を切り落としてこちらもギボシにしました。ETC車載器の電源ケーブルは一応色違いの2本のケーブルなのでよく見れば+と−を間違えることがないようになってはいますが、赤と黒ほどわかりやすい色ではないので+の端子側にはピンクのテープを巻いて間違いを起こさないようにしました。

古いクルマの近代化改修 ETC車載器を取り付ける 6
自作した分岐ケーブルの片側にETC車載器の電源ケーブルを接続し、シガーソケット裏で分岐したケーブルと接続します。分岐して空いている端子にはドラレコなどを接続します。センターコンソールの下部のシガーソケット裏から出たETC車載器の電源ケーブルは運転席の足元側に出しておきます。

古いクルマの近代化改修 ETC車載器を取り付ける 7
「がとらぼ」の人のクルマ(の車種)はETC車載器が運転手の右膝あたりに設置されている筈です。ただし、「がとらぼ」の人のクルマ自体にはETC車載器が搭載されていません。ETC車載器が非搭載の場合はマウントだけ付けておいてメクラ板で蓋をしておけば良いのではないかと思いますが、トヨタの場合は使いみち不明のカードトレイが取り付けられています。
ETCアンテナをフロントガラス上辺に貼り付けてからケーブルを極度に曲げないように注意してAピラー側に這わせてドア横のゴムモールの中に通して運転席足元に出します。ケーブルの余りは運転席足元側で処理するべきなので運転席足元からフロントガラス側に設置するべきではないと思われます。

古いクルマの近代化改修 ETC車載器を取り付ける 8
フロントガラス中央近くの上辺ぎりぎりにアンテナ本体を取り付けました。黒い水玉がある部分ですが、ETCの通信には影響しない筈です。左隣のドライブレコーダーDDPAI Z50も小型ですがそれより遥かに小さいです。(32 x 32 x 15mm)
写真は暗いところで撮ったのを無理やり明るく加工したので変な色に写っています。

古いクルマの近代化改修 ETC車載器を取り付ける 9
同じくアマゾンで購入したETCマウントトレイです。トヨタ車用ということでトヨタの多くの車種で共用できるようです。この記事を書いている時点ではアマゾンの商品写真が差し替えられていて、写真どおりだとマウントが運転席側に大きく飛び出てしまうように見えます。また、クッションテープが付属すると書かれていますが付属しませんし不要な筈です。他所のメーカーの車種用の写真と説明を間違って掲載しているのかもしれません。(2024年2月の購入時にはこの写真と説明ではありませんでした)

古いクルマの近代化改修 ETC車載器を取り付ける 10
運転席足元のパネルを外してカードトレイを取り外すのが正しい手順だと思われますが、カードトレイはプラスネジ2本で留めてあることが判っているので足元側からパネル裏に手を突っ込んでOBD端子上にあるカードトレイを手探りで探し、ネジの頭を指の感触で探し出して短いプラスドライバで外します。中央寄りのネジは外すのが簡単ですがドア側のネジはやや狭いところにあるため手が大きい人にとっては手探りの作業がやや大変かもしれません。それでも足元近くのパネルを外すよりはよほど簡単です。
元々付いていたカードトレイと購入したマウントトレイを比較して大きさが間違っていないことを確認します。特にネジ穴の位置には注意です。元から付いていたカードトレイは下側に半月状の凹がある状態で設置されていました。また、左側のネジ穴横は斜めにカットされているのでこれを確認してマウントトレイの向きを同じにします。(写真の状態です)
つまりマウントトレイは下側に板がある状態で取り付けることになります。

古いクルマの近代化改修 ETC車載器を取り付ける 11
マウントトレイにネジが2本付属していましたが、それは使わず元々のカードトレイを留めていたネジを使ってマウントトレイを取り付けました。取り外し時と同じくドア側のネジの取り付けにやや苦労しましたが決して難しいものではありませんでした。

古いクルマの近代化改修 ETC車載器を取り付ける 12
マウント穴のパネルの裏側からETC車載器用のアンテナと電源のケーブルを表側まで通します。そして、ETC車載器の後側のコネクタ2つに接続し、ETC車載器背面に付属の両面テープを貼って保護シートを剥がします。ETC車載器本体の背面には両面テープの貼り付け位置のマークがありますがややカード挿入口側に寄せて貼り付けた方が良さそうです。(次)

古いクルマの近代化改修 ETC車載器を取り付ける 13
両面テープが途中の何かに張り付くとやっかいなので十分に注意してETC車載器本体を持ち上げながら良い位置まで収めます。足元奥側から手を入れて支えた方が良いと思いました。ETC車載器のボタン操作やカードの抜き差しが難しくなるほど奥まらないよう、逆に膝に当たるほど出っ張らないように、両面テープの保護シートを剥がす前に位置決めをしておいた方が良いかもしれません。

古いクルマの近代化改修 ETC車載器を取り付ける 14
このような感じで車載器本体の取り付けが完了しました。
あとは、足元に出ているETC車載器の電源ケーブルとアンテナケーブルが邪魔にならないようにうまく隠して作業完了です。このとき、アンテナケーブルは折り曲げないように直径10cm以上のループにしてケーブルタイとケーブルクリップできつすぎない程度に留めます。
写真に写っている緑と黄色のケーブルはOBDとAndroidナビをつなぐケーブルです。これもケーブルクリップで隠します。運転手が乗り降りする際に足にケーブルが引っかかるようなことがあると断線することになりかねないのでできるだけしっかり隠します。(クルマ側のOBD端子が足元のカバーぎりぎりにあるのでL型OBD延長アダプタでも使わないとどうしても少しだけケーブルが足元側に飛び出ます)

ETCを使った高速道路の走行は当然ですが問題なく行えました。ETC車載器本体のボタン操作と音声案内により高速道路の使用履歴の読み上げができます。また、車載器管理番号を読み上げる機能があるので「管理番号何だっけ?」という場合にもすぐ確認できます。安物ですが全然問題ないので嬉しいですね。

Up