Androidスマホ画面をWindowsで表示 (ワイヤレスディスプレイ プロジェクション)

スマホ画面テレビ
©いらすとや.

スマートフォンの画面を外部モニタに出力したいことが多いかというと疑問だが、稀に複数の人にスマホ画面を見せたいなどで大画面に表示したいと思うことがある。スマホにHDMI端子が付いているとかType-CのUSBでディスプレイに出力できるとかができなくてもエントリー帯のモデルを除いて多くはワイヤレスディスプレイには対応している筈。このワイヤレスディスプレイというのはWi-Fiを使って出力元の機器(今回はスマホ)から出力先のテレビやモニターなどに画面(のデータ)を飛ばして表示するもの。
使用しているモニタやテレビがワイヤレスディスプレイに対応していいなくてもWi-FiディスプレイとかMiracast対応レシーバのようなワイヤレスディスプレイの受信用HDMIドングル等が数百円から購入可能。ただし、レシーバといってもWi-Fiで通信するので実際には電波を出す。なので技適のある機器を使用してください。
でも、急にスマホ画面を大画面に出力したいとなった時にドングル持ってないということもある筈。そんなときはWindowsのワイヤレスディスプレイの表示機能を使ってWindows上にスマホの画面を表示することもできる。この記事はそのスマホからWindowsに画面を表示させる手順。

Windowsでは一時期標準でワイヤレスディスプレイが利用できるようになっていたこともあるようだが、2021年9月現在のWindows 10やWindows 11では標準ではワイヤレスディスプレイ機能はオプションになっているので利用できない。以下はそのオプションの有効化から。

Windows側の準備

以下、Windows PCはWi-Fiが使用できるものとします。そのPCはインターネット接続のためにWi-Fiで無線ルーターなどのアクセスポイントと通信中であっても構いません。(ただし、ハードウエアによってはダメなことがあるので絶対ではありません)
Windowsの画像と説明はWindows 11の正式リリース前のものです。Windows 10やWindows 11リリース版とは異なることがあるかもしれません。スマートフォン側はXiaomiのMIUI 12 (Android 11ベース)で純正Android (11)とは若干異なることがあるかも。

スマホからワイヤレスディスプレイでWindows画面に表示 1
Windowsのスタートボタン①から「設定」②を開く。

スマホからワイヤレスディスプレイでWindows画面に表示 2
設定画面の左列から「アプリ」①を選択し、右列で「オプション機能」②を開く。

スマホからワイヤレスディスプレイでWindows画面に表示 3
右列が「オプション機能」の表示になったら一番上の「オプション機能を追加する」の「機能を表示」ボタンを押す。

スマホからワイヤレスディスプレイでWindows画面に表示 4
有効にできるオプション機能はたくさんあるが、あいうえお順なので検索しなければ見つけられないほどでもない。
リストをスクロールして「ワイヤレスディスプレイ」の行を見つけて①、チェックボックスをチェックする②。
ウィンドウ下部の「次へ」ボタンを押す③。

スマホからワイヤレスディスプレイでWindows画面に表示 5
「インストールされるもの」に「ワイヤレスディスプレイ」がリストアップされたことを確認①。
ウィンドウ下部の「インストール」ボタンを押す②。

スマホからワイヤレスディスプレイでWindows画面に表示 6
約2.5MBしかないと表示されていたにも関わらず「がとらぼ」の中の人が試したところインストールには結構時間がかかった。
「最近のアクション」の「ワイヤレスディスプレイ」(画像の赤枠部分)に青棒が表示されるのでその青棒が「インストール済み」の下まで伸びるまで20分ほど。(依存関係を満たすために他のなにかもインストールしたとか?)
ワイヤレスディスプレイをインストールしたら次は有効化。(次へ)

スマホからワイヤレスディスプレイでWindows画面に表示 7
Windowsの設定の左列で「システムを選択」
右列で「このPCへのプロジェクション」をクリック。

スマホからワイヤレスディスプレイでWindows画面に表示 8
「このPCへのプロジェクション」の初期値はオフ側になっている。(次へ)

スマホからワイヤレスディスプレイでWindows画面に表示 9
「このPCへのプロジェクション」が利用可能になりそうな設定に変更する。(画像のようなのでOK)
上の画像のように赤字で警告表示が出ることもあるが、「表示に異常があるかも」程度であれば無視してよいかと。
これで設定は終了。(次へ)

スマホからワイヤレスディスプレイでWindows画面に表示 10
Windowsのスタートボタンを押し、検索欄に「接続」を入力する。

スマホからワイヤレスディスプレイでWindows画面に表示 11
「接続」というアプリが表示されるので選択①。
「開く」をクリック②。

スマホからワイヤレスディスプレイでWindows画面に表示 12
「接続」アプリが起動して青い画面が表示される。ここに「ワイヤレス接続する準備ができました。」と表示されていること。画像では「デバイスのハードウエアがワイヤレスプロジェクション用として設計されていないため、コンテンツ表示に問題が生じる可能性」云々が表示されているが、このような警告レベルなら大抵は問題なく使える。ここでハードウエアが対応していなくて利用不可の旨が表示されていたら諦めなければならないかも。
これでワイヤレスディスプレイの画面表示の待受け状態。

スマホ側の操作

スマホ側ワイヤレスディスプレイ操作 1
ワイヤレスディスプレイはWi-FiなんだからWi-Fiの設定だろうと思う人は多いハズ。事実、ワイヤレスディスプレイの表示側が待ち受け状態だとWi-Fiの設定画面の「利用可能なネットワーク」にその表示が出る。
でも、これに接続しようとするのは間違い。(次へ)

スマホ側ワイヤレスディスプレイ操作 2
Androidの設定(トップ)から「接続と共有」を開く。(「Wi-Fi」ではない)

スマホ側ワイヤレスディスプレイ操作 3
「接続と共有」の中にある「ワイヤレスディスプレイ」をタップして開く。

スマホ側ワイヤレスディスプレイ操作 4
ワイヤレスディスプレイのスイッチをオンにする。

スマホ側ワイヤレスディスプレイ操作 5
スイッチをオンにして数秒〜30秒でワイヤレスディスプレイの出力先(今回だと待受側であるWindows)が表示されるのでそれをタップ。

スマホ側ワイヤレスディスプレイ操作 6
(数秒後)タップした出力先の下に「接続中」の表示が出ることを確認する。画像の①の部分。
(設定にも依るかもだが)(初回)接続時は接続認証もどきが実行される。Windowsの「接続」アプリの青画面に8桁程度の数字が表示されるのでその番号を入力する。
MIUIのバグなのか画像のようにとても暗くて見えにくいが、「接続への招待」の部分の②の部分。入力できたら「同意する」を押す。画像の③の部分。

スマホ側ワイヤレスディスプレイ操作 7
接続に成功すると「接続中」から「接続済み」に変わる。(画像の赤線部分)
30秒以内程度で、Windowsの画面にスマホと同じ画面が表示されるので、それを確認する。この画像のような画面がWindowsに表示されているハズ。

表示されたスマホ画面

スマホからワイヤレスディスプレイでWindows画面に表示 13
スマホ画面がWindowsの「接続」アプリに表示される。この状態でスマホを操作すれば追従して表示される。
また、「接続」アプリの画面をよく見ると小さいマウスカーソルのようなものが表示されていて、そのカーソルを動かしてクリックボタンクリックするとWindows側からスマホの操作も可能。ただし、マウスでの操作は考慮されていないのかかなり難易度高め、というか無理ゲーかも。Windowsタブレットだともう少しまともに操作できるのかな?

スマホからワイヤレスディスプレイでWindows画面に表示 14
Windowsの「接続」アプリの表示領域を変更すると中に表示される(スマホ)画面の大きさもあるていどは追従する。スマホが縦画面表示だと1つ前の画面のようになるが、横画面アプリを起動すると上の画像のように自動的に横画面拡大状態で表示される。(画像は数年前にテレビCMもやってた某ゲームの起動画面)

ワイヤレスディスプレイの終了

スマホ側ワイヤレスディスプレイ操作 8
ワイヤレスディスプレイを終了する場合は、Android設定の「接続と共有」の「ワイヤレスディスプレイ」画面で、接続中の出力先(画像の①)をタップ。
画面の下部に「接続の解除」が表示されるのでそのボタンをタップ。
最後にワイヤレスディスプレイのスイッチをオフにする。(画像の③)
実際にはいきなりワイヤレスディスプレイのスイッチオフで良さそうだし、もっといえばWindowsの「接続」アプリを終了するだけでも良いかも。

上の画像ではMIUIのバグなのかボタンが押せなさそうな色で表示されているが実際には押せる。

アクセスリスト

スマホからワイヤレスディスプレイでWindows画面に表示 15
Windowsの「接続」アプリ画面で[Ctrl]+[S]を押すとデバイスアクセスリストが表示される。他「設定」って表示されるけど機能していない?
デバイスのアクセスリストでは過去に接続されたデバイスが表示される。画像では1台のスマホで試しただけなのでそれ1つだけが表示されている。見に覚えのない端末が表示されていなけば大丈夫。 仮に覚えのない端末が表示されていたらブロックすれば良さそうだが方法は不明。

感想

最近はPCで大型モニタを使うことも増えているのでスマホ画面をワイヤレスディスプレイでWindowsに表示するというのはアリかなと思う。(テレビに出力しなくてはならないと思わなくても良いと言いたい。)
ただし、表示の遅延が気になったり、基本的に画面が出力元と出力先で1:1にはならないので縮小表示の結果汚く見えたり、電波状態によるのかときどき1瞬画面が崩れたり、問題がないわけではない。表示遅延は時間的には1秒の半分もなさそうだが、リアルタイム性を求めるならアウトということもあるかもしれない。

dump1090-fa 6.0とpiaware 6.0への更新

地球一周
©いらすとや.

9月4日にPiAware V6.0の案内が来た。
実際にはその前の8月末にpiaware 6.0がリリースされていることを確認していたが、その時点では5.0からの変更点が不明だった。
そして、piaware 6.0の存在を確認すると共にdump1090-faの更新の有無を確認。この時点ではdump1090-fa 6.0のリリースは無し。
piaware 6.0のリリースを認識した状態ではあったが変更点が不明なので更新はしないでいた。
しかし、9月3日になるとFlightAwareのウェブの自身のフィードステータス画面に「piaware 6.0が出てるよ」という表示がデカデカと出るようになったので変更点不明なままpiawareをOrangePi Zero2用にパッケージビルドして更新。
そしたらその翌日に最初の行に書いた案内が届いた。その案内に書かれていた更新内容を見てみたらdump1090-faに大きな変更があるらしいことが判り改めて確認したところ9月2日頃にはdump1090-fa 6.0もリリースされていた。
piawareとdump1090-faはどうせセットなんだろうからリリース日を合わせてくれないかな?

Piaware 6.0変更内容

Adaptive Gain:
レシーバーのゲインを自動的に調整して、ローカルRF環境に適したゲイン設定を見つけます。
Adaptive Gainは、新規インストールでのみデフォルトで有効になっています。古いバージョンから6.0にアップグレードされた既存のシステムの場合、適応ゲインはデフォルトで無効になっています。適切なゲインがすでに選択されている既存のシステムを壊したくありません。これらの既存のシステムでは、必要に応じて、アップグレード後にAdaptive Gainを手動で有効にすることができます。
Adaptive Gainは現在、rtlsdrタイプ(FlightAware Prostickなど)のドングルを使用する1090MHzレシーバーでのみサポートされています。
アダプティブゲインは、手動で調整することなく適切なゲイン設定を選択することを目的としていますが、検出されたゲイン設定が必ずしもすべての場合に最適な設定であるとは限りません。手動のゲイン調整は引き続き役立ちます。
詳細については、GitHubを参照してください

dump1090-faを低速のCPU(Pi Zero / Pi Zero W / Pi 1、またはその他のARM v6システム)で実行すると、CPU負荷を軽減するために、デフォルトでより高価なデコードオプションが無効になります。このデフォルトは、SDカードインストールの場合は `slow-cpu` piaware-config設定で、パッケージインストールの場合は` /etc/default/dump1090-fa`の `SLOW_CPU`設定で上書きできます。

パッケージのインストールでは、 `/etc/default/dump1090-fa`構成ファイルの形式が変更されました。 5.0からアップグレードすると、既存の構成ファイルが新しい形式に自動的に変換されます。

上は、Piaware 6.0の変更点ということになっていますが、おそらくSDカードイメージ用のことで実際には殆どdump1090-faの変更点です。ただし、Adaptive Gain周りの設定ははpiawareにも一応あるようです。piawareでAdaptive Gainがどう使われるのかは不明です。

PiAware LCDイメージの更新: 液晶パネルが付いたSBC用イメージファイル向けの変更点なので割愛
その他マイナーな変更:
dump1090-fa:
  • -no-fix-dfが使用されている場合、CPU使用率をさらに削減します
  • DF24 Comm-D ELMメッセージを復調しないでください(これらは一般的ではなく、dump1090ではもう使用しません)。復調を再度有効にするには、-enable-df24を使用します。
  • SDRドングルウェッジがあれば、すぐに終了して再起動します
  • -enable-antenna-power HackRFオプションを追加(@VasiliyTurchenko / PR#123による)
  • Meteorological Routine Air Report(MRAR)Comm-Bメッセージのデコード。 dump1090-faはこれらのメッセージをデコードしますが、一般的ではなく、データはまだSkyAwareに表示されません。
  • 一部のComm-Bメッセージタイプの認識が改善されました
  • 以前はゲイン「-10」を設定することで有効になっていたrtlsdrのAGCゲイン設定は、約60dBのゲインでの単なる別のゲインステップと見なされるようになりました。従来の-10の値はまだ理解されています。
  • Stratux形式の出力には現在のゲイン設定が含まれます(@b3nn0 / PR#144による)
  • jsonファイルの書き込み中に発生したエラーを報告する
  • 64ビットARMでもrtlsdrバウンスバッファーのゼロコピーパフォーマンスの回避策を有効にします(@wiedehopfによる)
マイナー変更といいつつ上のagcゲインの設定の扱いの変更は重要じゃないかと。

SkyAware:
  • オーバーレイレンダリングをカバーされた領域に制限します(@wiedehopf / PR#137による)
  • 航空機データベースを20210817に更新
  • ICAOアドレスからオーストラリアの登録を見つけるための決定論的ルールを追加します。オーストラリアの航空機タイプデータを改善する

PiAware sdcard:
  • セキュリティの脆弱性CVE-2021-23358に対処するために、Underscore JSライブラリをv1.13.1に更新します(ただし、piaware-webによるライブラリの使用はこの脆弱性を公開しないと考えています)
  • 何らかの理由で失敗した場合に再起動するように構成されたdhcpcd
  • PiAwareソフトウェアのバージョン管理がPiAwareWebステータスページに表示されます

Piaware 6.0への更新 (自動)

Piaware 6.0更新 1
Piawareのイメージファイルを焼いて使っているユーザーは基本的にはflightaware.comの自身のMy ADS-B Statsページ (https://ja.flightaware.com/adsb/stats/user/ユーザー名)を開いて(歯車)からコントロールパネルを開き、「Upgrade and Restart PiAware」を実行すればリモート更新ができるよう。(6.0向けの設定は別途?)
こちらは「がとらぼ」の中の人が使っていないものなのでよくわかりません。

自分でdump1090-faやpiawareをビルドしてインストールしている場合は過去と同じくdump1090-fa 6.0とpiaware 6.0をビルドして(更新)インストール。

dump1090-faの更新

まず、/etc/default/dump1909-fa (設定ファイル)と /lib/systemd/system/dump1090-fa.service (systemd用サービス起動/停止用ファイル)の2つのファイルのバックアップを取る。(重要)

dump1090-faのビルド(おさらい)

$ cd ~
$ git clone https://github.com/flightaware/dump1090 dump1090-fa
$ cd dump1090-fa

$ dpkg-buildpackage -b --no-sign
またはRTL-SDR系レシーバ専用なら⬇
$ dpkg-buildpackage -b --no-sign --build-profiles=custom,rtlsdr

基本的には上でdebian用のパッケージが出来る。(dump1090-faを参照)

$ cd ~ 
$ sudo dpkg -i dump1090-fa_6.0_arm64.deb
上の例ではarm64環境なのでdump1090-fa_6.0_arm64.debというパッケージが出来ていますが、環境によってarm64ではないかもなのでその辺は自身の環境に合わせてください。

必要に応じて /lib/systemd/system/dump1090-fa.service ファイルを変更してください。特にmicroSDカードやeMMCなどのフラッシュメモリをストレージとして使用しているSBCではdump1090-faデフォルトのjsonファイルの出力先 /run/dump1090-fa が非常によろしくないので要調整。出力先をRAMディスクに変更したりRAMディスクへのシンボリックリンクにしたり、その辺りは好みの方法で。

また、上のjsonファイルの出力先の調整をした場合は合わせて
/etc/lighttpd/conf-available/89-dump1090-fa.conf
/etc/lighttpd/conf-available/89-skyaware.conf
のウェブ用設定ファイルも要変更。でないとウェブの地図上に航空機が表示されなくなる。
この辺りはdump1090 Prometheus ExporterでADS-B受信状況を監視するの中段に黃文字で書いてるので参照いただければ。

dump1090-fa 6.0の設定

dump1090-fa 6.0では設定ファイルが大変更になっているのでよく調べて1から再設定するくらいの勢いの方が良いかも。

/etc/default/dump1090-fa
# dump1090-fa configuration
# This is sourced by /usr/share/dump1090-fa/start-dump1090-fa as a
# shellscript fragment.

# dump1090-fa won't automatically start unless ENABLED=yes
ENABLED=yes   dump1090-faを起動するなら必ずyes

# SDR device type. Use "none" for a net-only configuration
RECEIVER=rtlsdr  レシーバがRTL-SDR系なら
# serial number or device index of device to use (only needed if there is more than one SDR connected)
RECEIVER_SERIAL=
# Initial receiver gain, in dB. If adaptive gain is enabled (see below) the actual gain
# may change over time
RECEIVER_GAIN=60 AGCの値が変わってるので注意

# Adjust gain to try to achieve optimal dynamic range / noise floor?
ADAPTIVE_DYNAMIC_RANGE=yes   6.0で追加されたAdaptive Gainを使うならyes
# Target dynamic range in dB (leave blank to autoselect based on SDR type)
ADAPTIVE_DYNAMIC_RANGE_TARGET=
# Reduce gain when loud message bursts from nearby aircraft are seen?
ADAPTIVE_BURST=no
# Gain range to allow when changing gain, in dB (empty = no limit)
ADAPTIVE_MIN_GAIN=
ADAPTIVE_MAX_GAIN=

# Turn on options to reduce load on slower CPUs, at the expense of slightly worse decoder performance.
# Setting "auto" will enable these options only if the CPU appears to be a slow CPU (currently this
# means armv6 only, e.g. Pi Zero)
SLOW_CPU=auto   6.0で追加になった非力なSBC向けCPU負荷軽減機能 auto 以外は調べて
# Local wisdom file used to select DSP implementations; uses built-in ranking if the file is missing
WISDOM=/etc/dump1090-fa/wisdom.local

# Correct CRC errors where possible
ERROR_CORRECTION=yes

# Receiver location, used for some types of position decoding. Provide the location as
# signed decimal degrees. If not given here, dump1090 will also try to read a receiver
# location from /var/cache/piaware/location.env (written automatically by PiAware, if installed)
RECEIVER_LAT= アンテナ設置場所の緯度 ただしpiaware動かしてるなら値は空で大丈夫
RECEIVER_LON= アンテナ設置場所の経度 ただしpiaware動かしてるなら値は空で大丈夫
# Maximum range, in NM. Positions more distant than this are ignored. No limit if not set.
MAX_RANGE=360

# Network ports to listen on for connections
NET_RAW_INPUT_PORTS=
NET_RAW_OUTPUT_PORTS=30002
NET_SBS_OUTPUT_PORTS=30003
NET_BEAST_INPUT_PORTS=30004,30104
NET_BEAST_OUTPUT_PORTS=30005

# Accuracy of location written to JSON output
JSON_LOCATION_ACCURACY=1

# Additional options can be added here:
EXTRA_OPTIONS=""

# If OVERRIDE_OPTIONS is set, only those options are used; all other options
# in this config file are ignored.
OVERRIDE_OPTIONS=""

# This is a marker to make it easier for scripts to identify a v6-style config file
CONFIG_STYLE=6

FlightAwareにフィードしてる(つまりpiawareを使ってる)なら /var/cache/piaware/location.env にアンテナ設置場所の座標が書かれている筈なので dump1090-fa の設定に座標を指定する必要は無い。piawareを使っていないなら座標を指定。
ADAPTIVE_BURSTは上の例では no (無効)にしているが、これは yes で近くの航空機が信号が強すぎて正常に受信できないのをゲインを低くして受信できるようにするものらしい。ゲインを下げれば当然遠くの航空機の信号が受信できないかもしれない。どちらを取るかは好みで。「がとらぼ」の人の好みはすぐ近くを通る航空機より遠く優先で no。
最後のCONFIG_STYLE=6というのがdump1090-fa 6.0の新しい設定の書き方であることを示すものらしい。dump1090-fa 5.0までの「どこに何を指定すれば良いのかまるで書き方の判らない」のと比べると新しい設定ファイルはだいぶ進化したというかようやく普通になったという感じ。

dump1090-faの起動

$ sudo systemctl daemon-reload  これは/lib/systemd/system/dump1090-fa.serviceを弄ったなら実行

$ systemctl start dump1090-fa dump1090-faを起動
または
$ systemctl restart dump1090-fa dump1090-faを再起動

$ systemctl start lighttpd lighttpdを起動
または
$ systemctl restart lighttpd lighttpdを再起動

dump1090-faのウェブUIであるローカルのSkyAware画面が上手く表示されない場合はlighttpdを再起動。それでも上手く行かなければ一旦dump190-faとlighttpdを削除して両方再インストールする荒業が有効。もちろん、 /lib/systemd/system/dump1090-fa.serviceのjson ファイル出力先とlighttpd向けの設定ファイル /etc/lighttpd/conf-available/89-dump1090-fa.conf と /etc/lighttpd/conf-available/89-skyaware.conf 、さらに実際に出力先にjsonファイルが出力されていることも要確認。また、lighttpdが何故か起動しない場合はlighttpdのログ出力先のパーミッションの設定も再チェック。

詳しくはdump1090-fa 5.0のウェブ表示ができない問題を参照してください。lighttpdが起動できないのはdump1090-fa 6.0でも発生する問題です。

piaware 6.0への更新

念の為現在のpiawareの設定をメモっておく。
$ piaware-config --showall
出力された内容をテキストファイルなどに貼っておく。
/lib/systemd/system/piaware.service も内容を確認。変更しているなら一応バックアップ。

/var/cache/piaware のバックアップを取っておく。これが更新で失われることはほぼ無いとは思われるがpiawareの重要ファイルの在り処なので。

piaware 6.0のビルドとインストール
$ cd ~/      (ここではホームディレクトリでビルドするということで)
$ git clone https://github.com/flightaware/piaware_builder.git
$ cd piaware_builder
$ ./sensible-build.sh buster   ←Debian Buster系の場合
$ cd ~/piaware_builder/package-buster  ←Debian Buster系の場合
$ dpkg-buildpackage -b --no-sign
正常にビルドできたらインストール
$ cd ..
$ sudo dpkg -i piaware_6.0_arm64.deb

上の例ではarm64環境なのでpiaware_6.0_arm64.debというパッケージが出来ていますが、環境によってarm64ではないかもなのでその辺は自身の環境に合わせてください。

そもそもdebian系のLinuxを使っていない、debian系Linuxだけどパッケージは作らずビルドしたいということであれば https://github.com/flightaware/piaware_builder ではなく https://github.com/flightaware/piawareの方から自身の環境に合う方法でビルドしてください。

piawareの起動

$ sudo systemctl daemon-reload  これは/lib/systemd/system/piaware.serviceの内容が変わったら実行

$ systemctl start piaware piawareを起動
または
$ systemctl restart piaware piawareを再起動

最近の1GB,2GB,4GBのようなメモリ容量に余裕があるSBCでは既存のサービスを起動した状態でビルド・インストールしてサービス再起動でダウンタイムをほぼゼロにすることができますが、古いラズパイや非力なSBCではメモリが足りなくてビルトすらままならないことがあるのでそのようなSBCではdump1090-faやpiaware、他にfr24feedなどADS-B関係のサービスは全て停めた状態でビルドしてください。メモリが512MB以下の場合は512MB以上程度のスワップファイルを一時的に用意するとビルドできるようになることがあります。

必要に応じてまたは好みでpiawareの設定ファイルに変更を加えるなどしてください。

dump1090-fa 6.0, piaware 6.0で目玉のAdaptive Gainの効き目はまだ不明です。また、Adaptive Gain周りの設定を何をどうすると、より効き目があるかというのも不明です。オススメの設定があればお教えください。

2021年9月9日追記:

dump1090-fa 6.0とpiaware 6.0に更新後

Piaware 6.0更新後
上のグラフの画像はdump1090-exporterで出力した統計情報をPrometheusに溜めてGrafanaで出力した7日間の推移。Grafanaは複数のグラフで時間軸が揃わないという謎仕様のためdump1090-faとpiawareの更新で停止していた時間帯(赤い帯部分)がグラフ毎にズレているが、この赤帯の左(更新前)と赤帯の右(更新後)で比較いただければ。
dump1090-fa 6.0とpiaware 6.0で何か変わったか、Adaptive Gainを有効にして運用してみたが、それによって何か大きく変わるというのは無い様子。Signal Strangthで差が出るものと勝手に期待していたのでちょっと残念。
ただし、CPUの使用率は2割ほど下がっている模様。(dump1090-faをSLOW_CPU=autoで運用)非力なSBCを使っているフィーダーさんには朗報。

Windows 11上で「このPCは現在、Windows 11システム要件を満たしていません」

Windows 11のインサイドプレビュー版が初めて配布されたときに提供されたWindows 11のシステム要件チェックツールのWindows Insider Preview PC Health Check Applicationは酷い内容でまるで意味のないチェックツールだった。「がとらぼ」でも散々悪く書いたが世間の評判もサイアク。
さすがにマイクロソフトもそのバージョンは取り下げて作り直すことになったみたい。
で、ついに再登場したしたということなので試してみた。

https://www.microsoft.com/en-us/software-download/windowsinsiderpreviewpchealth

ページを開くと64ビット版とARM or 32ビット版、windows 10 Smode用のS Mode版の3つから選択してダウンロード。このツールを動かす予定のPCに入っているWindowsのバージョンに合わせる。なお、ページを開くのにインサイダープログラムの登録とログイン実績が要るかも。(あやふや)

ダウンロードしたWindowsPCHealthCheckSetup.msiをイントールしてプログラムを実行。(インストール終了時に「アプリを開く」オプションあり)

新Windows Insider Preview PC Health Check Application 1
日本語では「PC正常性チェック」が開いたら「今すぐチェック」ボタンを押す。(画像の赤矢印)

新Windows Insider Preview PC Health Check Application 2
「このPCは現在、Windows 11システム要件を満たしていません」と表示された。以前のバージョンでは「このPCでは Windows 11 を実行できません」だったので改善したかな?そして、その下に何の項目が要件を満たさないかを表示するようになった。以前のバージョンでは何が要件を満たさないのか全く不明だったのでようやくまともになったという感じ。

新Windows Insider Preview PC Health Check Application 3
要件を満たしていないCPUの型番も表示されるようになった。また、リンクをクリックすると対応CPUが表示されるページが開くのでまぁまぁ親切。

最初からこのバージョンを提供していたら何も文句言われなかったのにね。