羽田空港で着陸中の滑走路を別の機が横断

羽田空港で着陸中の滑走路を別の機が横断 1
テネリフェ空港で発生した衝突事故の再現CG。本文とは関係ありません。

2019年6月15日18:06頃、羽田空港のC滑走路(東側)を南から北向きに着陸した全日空115便が、空港の西側に移動中にA滑走路(西側)を横切った。
A滑走路にはスカイマーク110便が南から北向きに着陸しようとしているところだった。
スカイマーク機は着陸復行して着陸をやりなおしたということではなく、そのまま着陸しているので、あわや衝突というほど緊迫した状況では無さそうだが、どうしてそうなった?
全日空機のタキシングでの滑走路の横断、スカイマーク機の着陸、ともに管制の許可を得て行っていたので、管制のミスらしい。
6月16日、国土交通省は航空事故につながるおそれがあった重大インシデントに認定し、国の運輸安全委員会が調査を始めた。

羽田空港で着陸中の滑走路を別の機が横断 2
2019年6月15日18:06頃のデータ上の飛行機の位置をflightradar24でプロット。
C滑走路に着陸した全日空機(軌跡付きがそれ)は空港北側を西に進行してA滑走路を横断。南からはスカイマーク機(赤丸)が着陸しようとしていた。

トラックボールの歴史

多くの人たちはマウスは知っていてもトラックボールは知らない。トラックボールを知っていても一部のギークな人たち専用デバイスと思われている? 最近のマウスは光学式がほぼ全てだが、古い世代のボールマウスを知っている人からするとトラックボールは「ボールマウスをひっくり返したモノ」ものだと言う。トラックボールの方がボールマウスより後から登場したという人もいる。本当にそう?

今回はトラックボールの歴史をおさらい。

1940年代

軍用として開発されたことから秘密が多く、公開技術にはならなかったよう。
Wikipediaには、「トラックボールは、イギリス海軍科学サービスに勤務していたラルフベンジャミンによって包括的な表示システム (CDS)と呼ばれる第二次世界大戦後のレーダープロットシステムの一部として発明された。ベンジャミンのプロジェクトは、ユーザーがジョイスティックで提供したいくつかの初期入力点に基づいて、対象となる航空機の将来の位置を計算するためにアナログコンピュータを使用した。 ベンジャミンはより洗練された入力装置が必要であると感じ、1946年にこの目的のためにローラーボールと呼ばれるボールトラッカーシステムを発明した。しかし、2つのゴムでコーティングされた車輪の上を転がる金属球を使ったプロトタイプだけがこれまでに作られ 、その装置は軍の秘密として保管された。」と書かれている。

1950年代

1952年、IBMがプログラム内蔵コンピュータIBM 701を発売。

公式には1952年(1951年にはプロトタイプができていたようだ)に電気技師のKenyon Taylorとカナダの海軍の共同プロジェクトDATAR (Digital Automated Tracking and Resolving=デジタル自動追跡および解決)で作ったものが記録として残っている。

トラックボールの歴史 1
これがコンソールの天板の下側に取り付けられて、天板の上面にはボールの一部だけが露出する。
ボールがマーブルなのは5ピンのボーリングの球を使っているからだそうだ。5ピンのボーリングの球は私達がプレイする10ピンのボーリングの球よりは小さくて指を入れる穴が無い。ビリヤード球よりは大きい。

1953年にはDATARの海上試験が実施され、ディスプレイに航空機・水上艦船・潜水艦が異なるシンボルで表示され、トラックボールでカーソルをモニタに映っているターゲットに合わせることで、ターゲットの速度や方向などをリアルタイムに表示できたということらしい。ただし、このシステムはコンピュータ用の大量の真空管を必要とし、電気を大喰らいする上に、揺れる船舶に大量の真空管は実用的ではなかった。ちょうどこれからコンピュータのトランジスタ化が進行しようという時期でもあったし。ただし、システムのコンセプトは悪くはなかったよう。

1960年代

1960年、DECがミニコンPDP-1を発売。
1962年、世界初の対戦型シューティングゲームSpacewar!がPDP-1で作られる。
1964年、IBMがメインフレームSystem/360を発売。

1966年、アメリカの会社Orbit Instrument Corporationは、 ORBIT X-Y Ball Trackerというトラックボールの装置を製造した。
X-Y Ball Trackerの写真はoldmouse.comで見ることができる。

また、別の製品の写真としてはIFATCA (International Federation of Air Traffic Controllers' Associations)の「The Controller」January/February 1967という航空管制関係の雑誌にあった。
1967年の2月1日出版ということで、マウスの登場前ではあるが、そこに写っているトラックボールの形状はゲームセンターなどにあったトラックボールとほぼ同じといってもよい。平面の板に丸い穴が空いていて、そこからボールのアタマが見えていて、それを手で転がす。つまり、開発途中でも進化の過渡期でもなく1つの完成形がそこには写っている。

トラックボールの歴史 2
左上: 表紙、左下: 表紙の次の頁で広告、右上: P.11、右下: P.12
なんと企業の広告ページと本誌の写真が同じ。業界誌ではあるが、雑誌の本文なのか広告の続きなのかわからない。

トラックボールの歴史 3
P.12の写真とキャプション部分を拡大した。
「回転ボールユニット(Rolling ball unit)と書かれているのが現在でいうトラックボールのこと。

マウスの歴史も少しだけ

世界最初のマウスはDoug Engelbartの作った俗に言うエンゲルバートマウスということになっている。プロトタイプは1963〜1964年とされている。
このマウスにはボールは使われておらず、向きが90度違う2枚のホイールがマウスの移動を拾う仕組み。ボールマウスからボールを抜いて、エンコーダーの直径を底面からはみ出すほど大きくしたと思えば良いでしょうか。
エンゲルバートがこのマウスを思いついたのは1961年ということになっているが、実際にこのマウスが公になったのは1968年12月9日のThe Mother of All Demos。つまり、後述のドイツのボールマウスとほぼ同時期となる。ホイール式マウスの特許は1970年の11月。

マウスの歴史 1
エンゲルバートマウスのプロトタイプのレプリカを横から撮った写真。

マウスの歴史 2
エンゲルバートマウスのプロトタイプのレプリカを底面側から撮った写真。
X軸・Y軸の向きの違う2枚のホイールがマウスの移動距離を測る。

エンゲルバートのマウスのデモ。ここではすでに3ボタンのマウスが使われている。

一方、ドイツでは

1960年代後半になると、ドイツのテレフンケン コンスタンツ(Telefunken Konstanz)社の ライネル・マレブレイン(Rainer Mallebrein)周辺のチームによって、メインフレームTR 440 、プロセスコンピュータTR 86およびビデオ周辺の開発の一部として、また、1965年のSIG 100-86ターミナル のデバイスとしてトラックボールを改変したデバイスが作られる。トラックボールは Rollkugel (ロールクーゲル = 英語のrolling ballの意味)と呼ばれてたが、このロールクーゲルを反転させるという発想でトラックボールの代替機器となる世界最初のボールマウスであるRKS 100-86が登場した。1968年のこと。ただし、このときはマウスとは呼ばれず、引き続きロールクーゲルと呼ばれたとのこと。トラックボールを小型の筐体に納めて上下ひっくり返しただけなので完全に新しいデバイスとは思われていなかったということかも。

マウスの歴史 3
ロールクーゲルRKS 100-86本体の写真。お世辞にもカッコ良いとは言えない。大きさは「どんぶり」を上下逆さにしたくらい。

マウスの歴史 4
TR440のオペレーション風景。左側の人がキーボードを操作。右側の人がロールクーゲルRKS 100-86を操作している。(2人がかりで操作?)

Reverse Engineering of the Computer Mouse RKS 100

中身を見るとボールが転がることでX軸の回転とY軸の回転がエンコーダーに伝えられるということで、15年ほど前までよく見たボールマウスと全く同じ仕組み(エンコーダは除く)。1970年代にアメリカで特許が取られた幾つかのボールマウスの仕組みよりよほど洗練されている。

1970年代

マウスの歴史 5
1972年のAlto computer(アルトコンピュータ)用のRolling ball mouse(ローリングボールマウス)の見た目は既に現在普通にマウスと呼ばれるものと遜色ない。(重そうだけど)

1975年、IBMがIBM 5100 Portable Computerを発売。
1976年、Apple社がApple Iを発売。
1976年、NEC ワンボードマイコン TK-80を発売。
1977年、Apple社が個人向けパーソナルコンピュータAppleⅡを発売。
1978年、Sharp MZ-80Kを発売。
1979年、NEC PC-8001を発売。

1980年代

1980年、Apollo ComputerがワークステーションApollo Domainを発売。
1981年、IBMがIBM Personal Computer model 5150を発売。
1982年、NEC PC-9801を発売。
1982年、Sun MicrosystemsがワークステーションSun-1を発売。
1983年、Appleからマウスで操作するGUIなLisa OSを搭載したLisaが登場。
1983年、NEC PC-100を発売。マウス対応。
1984年、Appleから初代Machintoshが登場。Macintosh System Software (無印) System 1.0
1984年、X Window SystemのX ver.1が登場。
1985年、Microsoft Windows 1.0発売。
1985年、Apple Macintosh System Software 0.3 System 2.0リリース。
1987年、Macintosh IIが登場。
1987年、X Window SystemのX11が登場。
1987年、Microsoft Windows 2.0発売。
1987年、Apple Macintosh System Software 2.0 System 4.0リリース。
1987年、Apple Macintosh System Software 5.0 System 4.2リリース。
1988年、Apple Macintosh System Software 6.0リリース。

コンピュータのGUI化と共にマウスはポインティングデバイスの王者となっていく。
これに対して、トラックボールは特殊な分野の専門家用デバイスとして、またゲームなど特殊な用途では生き続けますが、一般の人用のポインティングデバイスとしては殆ど使われませんでした。決して製品が無いというわけではなかったが、家電売り場で購入できるようなものではなく入手が難しかったというのもあります。特に日本では個人輸入でしか入手できないものが殆どな上に情報不足で製品の存在を知る術もありませんでした。

トラックボールの歴史 4
1987年、Assimilation AP07045 Trackball シリアル接続タイプ AppleⅡe/AppleⅡc/Machintosh用

トラックボールの歴史 5
1989年9月、Appleからトラックボールを搭載したポータブル機 Macintosh Portableが登場する。

トラックボールの歴史 6
1989年、LogitechからTrackman(初代)が登場した。あまり使いやすそうな形状には見えない。
ボタンとボールの配置を見ると判るが、この製品は親指タイプのトラックボール。(Logitech最初の親指タイプのトラックボール。 ちなみにLogitech最初のマウスP4は1982年。)

1990年代

1990年、Microsoft Windows 3.0発売。
1991年、Apple Macintosh System 7リリース。
1992年、Microsoft Windows 3.1発売。
1994年、Microsoft Windows NT3.1, NT3.5発売。
1995年、Microsoft Windows 95, NT4.0発売。
1997年、Apple Mac OS 8リリース。
1997年、Apple Mac OS 9リリース。

1990年代に入るとLogitechやKensingtonやその他、有名無名なメーカーから次々と新しい製品が登場する。

トラックボールの歴史 7
Kensington Turbo Mouse ADB Model #62360 Version 3.0

Kensingtonといえばこの形状。Turbo Mouse, Expert MouseシリーズこそKensingtonの象徴。(他の形もあるけど)

トラックボールの歴史 9
1995年、LogitechからTrackMan Vistaが登場する。これが掌で握るように持つ人差し指タイプの走りと思われる。

トラックボールの歴史 10
1997年、エルゴノミックデザインをこじらせた人差し指タイプのトラックボールのTrackMan Marble FX (Logitech)

マイクロソフトもトラックボールを出してきます。

トラックボールの歴史 11
1991年、Microsoft BallPoint trackball

トラックボールの歴史 12
1995年、Microsoft EasyBall (子供用を想定した製品) ボタンは1つ。

トラックボールの歴史 13
1997年、Microsoft IntelliMouse TrackBall V1.0

2000年代

2000年、Microsoft Windows 2000発売。
2001年、Apple Mac OS X 10.0リリース。
2001年、Microsoft Windows XP発売。
2007年、Microsoft Windows Vista発売。
2009年、Microsoft Windows 7発売。

トラックボールの歴史 14
2001年、Microsoft Trackball Explorer V1.0

トラックボールの歴史 8
2001年、Kensington Expert Mouse 5 Model 02651

2001年に発売されたこの2つは名機。

中華格安インナーミラー型ドライブレコーダーのGPSプレーヤーを使ってみた

先月購入したインナーミラー型のドライブレコーダーは購入時にはGPS情報を地図にプロットする機能の付いた走行動画プレーヤーが提供されていなかったが、いつの間にかアマゾンの製品紹介ページにファームウエアとGPS情報再生機能付き走行動画プレーヤーのダウンロードリンクが書かれていた。
今回は、そのGPS情報再生機能付き走行動画プレーヤーを試してみた。

これね。ただし、2019年6月13日現在は売り切れ中。

走行動画プレーヤー 1
走行動画が記録されたmicroSDカードをPCに挿してみた。 走行動画は「Video」フォルダの下にある。「Video」フォルダの下には「F」と「R」という名前のフォルダがあり、「F」が前方動画、「R」が後方動画。
「DATA」フォルダは本来なら?GPSのデータが出力される用の筈(次へ)

走行動画プレーヤー 2
こちらはDATAフォルダの中。GPS_Info.txtとGSenser_info.txtがある。GPSによる座標情報などが記録される、またはGセンサーによる衝撃情報が記録されるものとして用意されたと思われるが、ファイルはあってもファイルサイズはずっとゼロのまま。何も書き込まれない。GPSの数値としての情報は走行動画のMOVファイルに書き込まれているよう。(走行動画の右下に映像としても書き込まれる)

走行動画プレーヤー 3
今回Amazonの製品紹介ページに追加されていたアプリケーションのダウンロードリンクからWindows用を取得してインストールした。よくある動画と地図が表示されるアプリで簡単だけど正直ショボイ。
起動直後は英語表示。難しいところは無いので英語のままで全く困らないと思うが、左上のタブから[View]の中に[Language]があるので「(JP)日本語」を選択すると一応日本語にはなる。このアプリは何も設定を記憶しないおバカさんなのでアプリ起動の度に言語選択が必要になるけど。
走行動画を読み込まなければ何も起きないので左上のタブの[File]から[Open]を開く(項目は[Open]しかない)。
日本語表示にしてたら[ファイル]→[開く]。

走行動画プレーヤー 4
ファイル選択窓が開く。走行動画が入っているフォルダの走行動画ファイルを選択する。microSDカードであれば\Video\F\*.movまたは\Video\R\*.movであるが、このファイル選択窓のファイル形式の初期値が「*.mp4」になっているので走行動画の入っているフォルダを選択しても中が空という表示になる。右下の「*.mp4」の表示のドロップダウンメニューから「*.mov」を選択すると走行動画ファイルがリスト表示される筈なので観たい動画ファイルを選択する。このアプリは設定を憶えないということもありファイルを開こうとする度にこの拡張子選択が必要になる。ちょっとイラッ。
走行動画を選択しら右下の「開く」ボタンを押す。(上の画像ではドロップダウンメニューに隠されている)

走行動画プレーヤー 5
左上に走行動画が表示される。右上にGoogleマップが表示され、動画ファイルに含まれる範囲の走行ルートが緑色の線で描かれ、動画の再生中の場所に応じた現在地が赤いマーカーで表示される。
動画の下には動画の制御用のボタンと再生時間を変更するスライダーが表示される。 また、スライダーの上には再生中の動画の日時と走行速度(GPSの情報からの推測値)と座標が表示される。 動画再生の音量調整や動画のスナップショットを撮るカメラアイコンがある。
右下には速度計と方位が表示される。
上の画像は窓を800px幅にしているので狭っ苦しいが、広い画面で窓を拡げてやればこんな窮屈さはない。

GPS情報対応走行動画再生アプリケーションはとても操作が簡単でしかも軽い。今回は恐ろしく非力な古いノートPCで試したが、それでも軽いので最近のPCで使う分には「動作が重い」という不満は発生しない筈。
アプリケーションのマニュアルというのは無いようだが、ここまで単純簡単だと不要だと思われる。

中華の製品らしく、同じハードウエアが複数の会社から(それぞれ自社ブランドとして)販売されているが、これまでGPS情報対応動画プレーヤーがこの販売会社からは提供されていなかったので同じハードウエアの他社よりこの点で見劣りする部分となっていたが、追いついたといえる。しかも価格だけは同じハードウエアの他社より安い。

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