GeckoLinuxを試してみた

GeckoLinux 1

常用しているopenSUSEはLinuxの中でも比較的完成度の高いディストリビューションの1つで日本語で利用するのが簡単。
ただし、巨大なシステムなので重い。そして少しアクが強い。真面目な用途ならアプリケーションが揃っているように思うかもしれないが、動画が見たいとかChromeブラウザを使いたいとかちょっと何かしたいときにわけわからんし結構面倒。詳しい人なら苦になるほどではないけど何も知らないとその何かちょっとの解決に苦労することに。(これはLinux全般に言えるけど)
あと、ここ最近のTunbleweedの更新のせいなのかOSが非常に不安定で1日に数回ハングアップするようになった。Tunbleweedは更新によるやらかしが多いのでLeapの方が安全だけど、個人的に何故かLeapと相性が悪くてLeap使うとトラブるので使ってない。

そこで今回はopenSUSE派生で多くのメディアコーデックやよく利用されるリポジトリが最初から入っていてフォントレンダリングがopenSUSEよりマシな(と主張している)GeckoLinuxを使ってみた。

ubuntu と Linux Mint
openSUSE と GeckoLinux
みたいな感じ?

GeckoLinux 2
GeckoLinuxのサイトからOSイメージファイルをダウンロードするが、選択肢が多いのでどれを選んでよいか困る

系統としては2つ (Next入れると3つ)。昔ながらのバージョンによるリリースが行われるスタティックエディションと切れ目のない更新が行われるローリングエディション。openSUSEでいえばそれぞれLeapとTumbleweedに相当。
それぞれにデスクトップ環境が8つずつ。どれが良いとか悪いとかは無いけど、どれも好みは分かれる筈。

  • Cinnamon
  • XFCE
  • Gnome
  • Plasma (KDE)
  • Mate
  • Budgie
  • LXQt
  • Barebones (Openbox)

その他にNextエディションというのがあってスタティックエディションのPlasmaに追加リポジトリが入っているようなものらしいがちょっとよくわからない。一応試してみたが言語周りが異常で、設定した言語がしばらくするとまたは再起動すると勝手に無効になって英語になるので今回は諦めた。

今回はスタティックリリースのPlasma (KDE)にした。
イメージファイルのサイズは1GB程度なので小さなディストリビューションな印象。とはいえ、Plasmaは重い筈なので超低スペックなPCでは別なデスクトップ環境を選択するべき。

openSUSEはLeapがバージョン42.3だけどGeckoLinuxはベースとなっているのが42.2と古いのがちょっと気になる。(9月13日現在)

インストールはDVDで起動してデスクトップ環境が起動しログイン画面でパスワード linux を入力。画面左上にインストールアイコンがあるので起動。rootのパスワードを求められるので再び linux を入力する。
それ以降のインストール手順は他のLinuxディストリビューションと同様。ハードディスクのパーティション変更も簡単な部類なのでインストールでつまずくことはないかと。

インストール後の設定

GeckoLinux 3
KDEシステム設定から「入力デバイス」の設定を開き、「キーボード」の設定。
[ハードウエア]タブを選択した状態でキーボードモデルは基本[Generic|標準101キーPC]を選択する。106/109系の日本語キーボードでも。日本語キーボードでは次の手順を行ってもどうしてもキー入力が正しくない場合だけキーボードモデルを変更する。
テンキー付きキーボードではNumlockをオンにしておくと良いかも。

GeckoLinux 4
[レイアウト]タブを選択する。画面下半分がキーのレイアウトに関わる部分。日本語キーボードなら[+Add]でレイアウトを追加する。
次の画像に進む。次の画像の設定を行うとリストに「日本語」レイアウトが表示される。上の画像ではVariantが空白だが、これで正常。

GeckoLinux 5
日本語キーボードの場合はLimit selection by languageドロップダウンメニューで[jpn]を選択する。
レイアウトは「日本語」、Variantは「Default」、Labelは「jp」となるので基本的には変更なしで[OK]。Variantを変更したい衝動にかられるがグッと我慢。ただし、一部本当に変更しないとダメなキーボードもある筈。

GeckoLinux 6
Yast2を起動し、「ソフトウエア管理」を選択する。
左上の検索欄に「fcitx」と入力して[Search]を押す。
右側のリストにfcitx関連のパッケージが表示されるので fcitx-mozc と fcitx-config-kde4 と fcitx-qt5 の3つをダブルクリックして緑のチェックをつける。その他fcitxで必要なものも自動的にインストールされる。(上の画像はインストール後のもの)
openSUSEではfcitx-mozcだけで必要最低限のものは全てインストールされるが、GeckoLinuxでは必ず3つチェックしないと苦労することに。 特にfcitx-qt5は忘れたらChrome,Firefoxなど一部のアプリを除いて日本語入力不可になるので要注意。

GeckoLinux 7
KDEシステム設定で「起動と終了」を開く。「自動起動」に「プログラムを追加」で /usr/bin/fcitx を追加する。openSUSEと違いfcitxをインストールしただけでは自動起動してくれない。
もしくは「自動起動」で設定しないで ~/.bashrc の最後あたりに/usr/bin/fcitx & でも追加するか。

さらに~/.profileに1行追加するのも忘れずに。
export QT_IM_MODULE=fcitx

ここまで済んだらOSを一旦再起動して日本語入力できることを確認。fcitxとmozcの設定についてはこちら

GeckoLinux 8
再びYast2の「ソフトウエア管理」。
openSUSEとは違いリポジトリ追加なしでChromeブラウザもインストールすることができる。安定版(stable)だけでなくβ版や非安定版(unstable)も選べる。Chrome系のリポジトリが最初から入っているのはありがたい。上の画像ではβをインストール済み。

GeckoLinux 9
OpenSUSEでは動画再生目的などでPackmanリポジトリを追加することが多いかと思うが、GeckoLinuxではPackmanリポジトリは最初から入っているので追加不要。「ソフトウエア管理」からVLCをインストールしたらそれで普通に必要なコーデック類が入るので動画再生に困ることは殆どない筈。openSUSEでも「ソフトウエア管理」からVLCは(リポジトリ追加無しに)インストールできるけどPackman or VideoLANのリポジトリ追加無しだとコーデックがスカスカで多くの動画が再生できない。

ポリシーとして利用しない人も多いだろうが、オートログインについて。
GeckoLinuxではopenSUSEと同じくOSインストール時のユーザー作成の際にオートログインの設定があるが、これは全く効かないっぽい。(スタティックエディションとNextエディションのplasmaで確認) そこで以下。

GeckoLinux 10
Yast2で、「ユーザーとグループの管理」を開く。

GeckoLinux 11
右下の方にある[Expert Options]をクリック。

GeckoLinux 12
オートログインさせたいユーザーを選択して Auto Login にチェックする。[OK]を押下。

お試しの感想

openSUSEよりもすっきりした構成。余計なのがあまり入っていないので好印象。アプリケーションはGIMPやK3bが入ってないとかいろいろ不足に思う部分もあるけど足りなきゃソフトウエア管理から入れればいいので困ることはあまりない感じ。
画面表示がopenSUSEよりほんの少し綺麗。(画面テーマがとかじゃなく)
メーラーが最初からThunderbirdなのも個人的にはイイネ。
日本語周りはほとんど考慮されていないので言語設定で日本語を選択してもメニューやメッセージの多くが日本語化されないけどLinux使うような人ならそんなに気にならないかなと。

ちょっと試してすぐ消すつもりだったけど、予定外に気に入ったのでそのまま常用してみようかと思っている。今のところGeckoLinuxでハングアップは発生していないのでわざわざ挙動の怪しいThumbleweedに戻す意味ないし。


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