Microsoft Trackball Explorerを復活させる

マイクロソフトのTrackball Explorer(トラックボール エクスプローラー)。2001年に販売開始後、たしかすぐに購入したので、もう17年経っていることになる。そんなになるんだ・・・

以前にも書いたが、このTrackball Explorerは操作性は抜群だったものの、下の画像の赤い球体を浮かせるための支持球と呼ばれる小さな鉄球が赤い球体を回すうちに削れて次第に赤い球体の動きが悪くなる(重くなる)。そして、銀色の筐体の塗装が最悪レベルなので普通に使うと簡単に銀色がすり減ってさらに下から現れたベースの素材も年月が経つと汚く変色する。それで使うのをやめたわけだが、壊れたわけではないので捨ててはいなかった。
ググるとTrackball Explorerの支持球の交換方法があったのと、最近は100均でラッピングシートが安く入手できるようだったので、重い腰を上げてTrackball Explorerを復活させることにした。

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これが表面の塗装がボロボロになったTrackball Explorer。手が触れる部分だけ見事に塗装が取れて変色している。ボタンも本来はグレーだった筈だが、茶色がかったイヤな色になっている。マイクロソフトのポインティングデバイスは初代のインテリマウスまではずっと良かったのにその後白いプラスチックをやめてから劇的に酷い素材に改悪されたよね。初代のインテリマウスは粗悪な偽物が500〜1000円という安価で大量に出回ったけど、現在はマイクロソフト自身が大量に粗悪製品を(高額で)売ってる感じ。全然値段相応じゃない粗悪な中国製。

Trackball Explorerを復活させる 2
底の穴から指を突っ込むと赤い球体が外れる。赤い球体と写真に写っている赤いプラスチックのカップを(ときどき)掃除してやらないとダメなのでそうなっている。
緑の矢印の先にある小さな銀色の鉄球が支持球と呼ばれるもの。上の画像では2つ見えているが、実際には3つある。この支持球の鉄という素材の悪さが製品寿命を短くしている。この支持球は回転することは考慮されていないので赤い球体と擦れてそこが平らになってくると赤い球体との摩擦が増大する。そうすると赤い球体の回転が悪くなるので指で回すのが不快になる。トラックボールとしてはゴミになるわけ。

Trackball Explorerを復活させる 3
ウラ面はラバーソールが2箇所付いているが、ネジを外すにはそのラバーソールは剥がさなくてはならない。上の画像のようにネジは5箇所。上の画像の左下の緑矢印のネジだけは斜めなので注意。そして、この製品は全てのプラスチックが非常に粗悪で簡単にパキポキパリパリ割れるそうなので必要以上に力を加えないように慎重に作業する。

Trackball Explorerを復活させる 4
ネジを外したら上下に分割できるのだが、そのためにはコネクタを2つ外さなくてはならない。ケーブルが短いのとコネクタが固いので外すのに手こずるかも。隙間から精密ドライバを挿してコネクタを浮かしてラジオペンチで抜いた。

Trackball Explorerを復活させる 5
支持球の取り付けられている赤いカップを取り出すためには中ワタを全て取り出さなければならない。わかりやすいところのネジの他に見えにくいところにネジが2箇所。特にフラットケーブルに隠れているネジに注意。ネジに気付かずに外そうとすると間違いなく割れる。また、指で触れるボタンの部品もワザと割れるようになっているのかと思うほど酷い造りなので僅かでも捻ると確実に割れる筈。

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赤いカップの支持球を外すためには支持球の裏側からカップに穴を掘る。穴に細い棒を通して支持球を表(カップの凹側)に押し出す。当然だけど、鉄球より小さい穴でなければならないのでピンポイントの一発必中で穴を掘る。先人はドリルを使ったということだが、ブレのない精密なドリルを持っていないのでリューターと極細のボールエンドミルを使った。上の画像は爪楊枝とエンドミルの比較。エンドミルが支持球に触れるところまで穴を掘る。それ以上支持球に押し当てると穴が大きくなりすぎるので注意。で、裁縫針で支持球を押し出した。ちなみに赤いカップも割れ易いらしいので特に飛び出ているネジの取り付け部に注意。

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カップの支持球を取り出した。緑の円の中の3つが取り出した鉄球。

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今回は元の支持球と同じ大きさの直径2mmのSi3N4(窒化ケイ素)のセラミックボールを購入。どうせ回転しないのにG5グレードは無駄に良すぎるかなと思ったけど安かったので決定。10個入りで送料込みUS$4.27(購入時)。ちなみに最上位のG3グレードは販売されていなかった。購入したのが本当にG5グレード相当なのかは調べる手段を持たないので不明。まぁ、今回は真球度を求めていないのでそこはどうでも良い。あと、ジルコニアは高かったのでやめた。

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外した鉄球は銀色だけど窒化ケイ素の方は黒っぽい。

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新しい支持球を赤いカップの凹側から指で穴に押し込む。赤い球体を嵌めて球体がカップの凹みのどこかに触れたりしていないか回して確認する。カップに触れていると回転がとても重い筈。

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組み立て。意外と難しい。少々力を加えても良いということであれば簡単なのだが、力を加えたらダメということだとホイールとボタンの部分が本当にはめにくい。しかし、そこが一番モロそうという嫌がらせ。組み立てたらPCに接続して動作確認。球体がすごく軽く回るので嬉しくなるね。速く回すと球体の惰性だけで2画面の端から端までポインタが移動するくらい。
以上でTrackball Explorerの性能面は復活。

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こちらは100均のセリアで購入したラッピングシート。カーボン調シートということだが、本物のカーボン知ってるのかって問い質したくなるくらいカーボンぽくはない。ただし、馬鹿に出来ないのは表面の触感。ナマイキにも繊維に模した細かな凹凸がちゃんとある。
素材はPVCなので多少は伸ばすことができそうね。30x30cmということでTrackball Explorerには十分すぎる大きさ。

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上の画像は光の反射が酷すぎるが、実際には見た感じではここまで強烈な反射ではないかな。
で、上の画像で最も反射して白飛びしているあたりにラッピンクシートの中心を押し当てて、ピッと引っ張りながらシワにならないようにシートを貼っていく。Trackball Explorerの曲面に合わせるためにドライヤー等の熱風は要らない。シートの糊があまり良くないらしく手がベタつくけど接着力は悪くないかな。接着の持続性は不明。空気を逃がしながら1回でビシッと決めるのがコツかな。

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実物は写真ほど下品に市松模様は見えない。意外と良い感じなんだけど解って貰えないだろうなぁ。
球体のカップのところとボタン部分だけはラッビングシートを切り取って空けている。ボタンの部分はこのままだと色的にみっともないので赤いラッピングシートを貼ってやろうかしら。

本当はグレーか白系の大理石調のシートが欲しかったんだけどそういうのはセリアには無かったので消去法でカーボン風を選んだんだけど、事前の予想よりは良い雰囲気になったかも。
シートの素材がポリエステルなどの伸びないものだと曲線に沿わして伸ばして貼るというのが難しいというか無理なので使えるシートが制限される。あと、糊付けなので貼ったときは上手くできたと思っても、使っている内にズレたり剥がれたりラッピングシートが傷んだりの可能性。そして剥がした時に糊の除去に苦労するかもという問題が。今回はボタンの部分のラッピングシートを剥がした時に糊を布ガムテープペタペタで除去できたけど、しばらく使った後の糊がそれで取れてくれるかは不明。
本体部分にラッピングシートを上手く貼れなかったら話にならない、そして上手く貼る自信がなかったのでボタン用のラッピングシートは買ってなかった。予想に反して上手く貼れたのでボタン用も買いに行かなくちゃ。

100均のラッピングシートはあんまりだと思ったら(ホームセンターか)カー用品店に良さそうなのが揃ってるかも。



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