Chromium OSのCloudReadyを触ってみた

Chrome OSの72 (Stableチャネル)がリリースされた。全然気付いてなかったんだけど、「がとらぼ」の以前のChrome OS/Chromium OSの記事へのアクセスが激増したので気付いた。ただ、何か凄い新機能が追加されたとかは無いような・・・何で突然人気に火が付いたのかしら?
これに伴って?、Chrome OSのオープンソース版であるChromium OSの72も提供されはじめてるみたい。
Chrome OSは基本的にChromebookでしか使えないので普通のPCで動かそうと思うとChromium OS(の自分・誰か・どこかの会社がビルドしたもの)を使うことになる。


Chrome OS 72 Stable (2019年2月8日)
  • 内蔵ChromeVoxスクリーンリーダーチュートリアルにタッチジェスチャーに関するページ?を追加。
  • Chromeブラウザはタブレットモードのタッチスクリーンデバイス用に最適化。
  • ダイレクト/ストレージおよびMediaStore APIを使用したAndroidアプリの外部ストレージアクセス。
  • Androidアプリのショートカットをランチャーから検索できるようになった。ユーザーは、Androidアプリを長押しまたは右クリックすることでアプリのショートカットを見つけることができる。
  • 単純/両面印刷およびカラー/白黒印刷を含むネイティブ印刷の印刷ジョブ属性を管理するためポリシーを追加。
  • ChromeサイトでPicture in Picture(PiP)が利用可能になった。
  • ChromeVoxスクリーンリーダーの中で、マウスカーソルの下にあるものを読むようにChromeVoxオプションページに設定を追加した。
  • [ドライブ上のバックアップと同期]で保存したファイルが[マイドライブ/コンピュータ]の下の[ファイル]アプリで利用可能になった。

Chrome OS 71 Stable (2018年12月14日)
  • カメラアプリの見栄えを一新。
  • Out of Box Experienceでの指紋とPINの登録。
  • ランチャー検索のオートコンプリート。
  • ユーザーのスクロールに基づくChromeブラウザのアダプティブトップUI。
  • Androidフォンに接続するための統一されたセットアップフロー。
  • OSにネイティブに統合されたアシスタント。(Pixel Slateが最初、後に他のデバイスにも拡張)
  • アプリ管理や画面の制限時間など、家族向けの新機能。
  • カスタマイズ用にLauncherでセミフルページを作成する機能。
  • ピクセルスレートにAndroid Pを発売。
  • ピクセルスレートの指紋認証モード。
  • ピクセルスレートのカメラアプリのためのポートレートモード。

アシスタントがChrome OSにもつくようになるというのが大きなニュース?Chromium OSについては不明。


Chrome OS 70 Stable (2018年10月26日)
  • ユーザーが支払い方法と住所に対して自動入力を有効にできる。
  • 拡張サイトへのアクセスに対するユーザーコントロール。
  • ユーザー補助設定のテキスト読み上げ設定ページに検索フィールドを追加する。
  • x86プラットフォームのChromeにAV1デコーダを追加。

Chrome OS 69 Stable (2018年9月18日)
  • Playファイルにアクセスするための新しいサポートによるFilesアプリのUIの更新
  • ファイルアプリでのチームドライブのネイティブサポート
  • 共有シートを介してPlayアプリのファイルをFilesアプリに直接保存する
  • サポートされているデバイスでLinuxアプリを実行する
  • 任意のテキストフィールドへのディクテーション、アクセシビリティ設定の新機能
  • キオスクアプリの電源状態アラート
  • グローバルなテキスト読み上げ設定
  • ナイトライト(夜間モード?)
  • 絵文字への高速アクセス
  • OOBEの見た目の改善
  • 概要でスワイプしてアプリを閉じる
  • タブレットモード動作統一
  • ビデオキャプチャサービス

前回の記事で触ったChromium OS 68(Dev)の時期以降にChrome OSに追加された新機能。
Chrome OSとChromium OSは1:1で対応しているわけではないだろうし、Googleのサービスを使う部分についてはChromium OSでは非対応の部分が多い。なので詳しい更新履歴は利用するChromium OSのデベロッバが公開しているものを見て欲しい。

前回はArnoldTheBats World of Whimsyを利用させて貰ったが、今回はneverwareのCloudReadyの無料版であるHome Editionを触ってみた。ダウンロードはhttps://www.neverware.com/freedownloadのページから。

CloudReady 1
Windowsのユーザーは素直に[Download USB Maker]ボタンからファイルを入手して実行すれば良いのかな? Windowsを使っていない場合は、「Mac or Chromebook user?」の下にある[Download 64-bit]ボタンを押してダウンロード。(または32-bit)
ダウンロードしたZIPファイルを解凍するとcloudready-free-72.4.27-64-bit.binのようなファイルが取り出される。(72.4.27-64の部分はバージョンによって異なる)
EtcherのようなUSBメモリにイメージファイルを書き込むツールで取り出したファイルを書き込む。当然だけど普通のファイラーでUSBメモリに「コピー」するのじゃダメ。

書き込みが終わったらUSBメモリをPCに挿してPCを起動する。USBメモリからの起動すると(何もかも)動作遅い。 ライブモードでお試し動作を試すこともできる。既存のGoogleアカウントでログインするとクラウドストレージを使うのがメインなChromium OSなので事実上ほぼ普通に使うのと同じになる。
ただし、Googleアカウントでログインしてしまうと、ボタンクリックでのHDD/SSDへのインストールはできなくなる。(PCのストレージにCloudReadyをインストールするには要ログアウト)。または、コマンドでのインストールはログイン中でも行える。コマンドインストールは方法も実行するコマンドも前回のArnoldTheBats World of Whimsyのときと全く同じ。おそらく普通は次のインストール方法を使うだろうけど。

CloudReady 2
ログアウトした状態でのインストールは右下の時刻などが表示されている部分をクリックして[Install OS]を押す。

CloudReady 3
PCのストレージにインストールして再起動後。

CloudReady 4
システム情報。「設定」の中にある。

CloudReady 5
左下のランチャーでドロワー1段め、中央の赤枠部分のクリックでドロワー2段めが開く。この1段め・2段めというのは最近のAndroidで(ドロワーではなく)通知エリアを開くみたいな感じ?
VirtualBoxが最初から入っているようなので、Chromium OSの上にLinuxやWindowsをゲストOSとしてインストールできるみたい。(試していない)

CloudReady 6
ドロワーの2段め。さらに赤枠の部分のクリックでページ切り替え。

CloudReady 7
日本語入力については前回と全く変わらず。Linuxでいうところの「日本語変換」相当の設定は上の画面のようにできるが、「入力メソッド」に相当する部分の設定が無いので入力キーのカスタマイズが全くできない。
英語配列のキーボードで入力することしか考えられていない?でも、英語・日本語の切り替えが[全角・半角]キーでできるので日本語キーボードに対応してないわけでもないのか・・・そのわりに変換キーが[Space]キー固定なのよねぇ。なんにしてもこれだけで受け付けないという人もいる筈。

昨年夏にArnoldTheBats World of Whimsyを試したときの設定の一部が自動的に適用された。壁紙など。 でも、適用されない設定も多い。

ノートPCなら画面を閉じればサスペンドし、開いて電源ボタンを押せば2〜4秒で元の状態に復帰する。試しているノートPCが例の6年前に新品で23000円で購入した低スペック機なのでこれは感動的に速い。その他の動作のキビキビ感も試用した低スペック機では他のOSではなかなか味わえない素晴らしいもの。もっとも、この感じは昨年夏にArnoldTheBats World of Whimsyを試したときも同じだったので新鮮さはない。

アプリケーションは、前回と同じく「寂しい」状態。まして、Androidアプリを利用できる(らしい)Chrome OSとは違い、Androidアプリを利用できないChromium OSでは「何もない」という表現がおおげさではない。
いまのところ、「痒いところに手が届かない単なるブラウザ専用OS」から抜け出せていないので使いものにならないということに。だからなのか、どんなにキビキビでもChromium OSは使いたくない思うのよね。それがChromium OSが普及しない原因なのかもしれないけど。

ブラウザがあれば良い、逆にブラウザ以外いらない、利用者がPCを使ったことがスマホ世代ということであれば「Androidに似たPC用OS」みたいなものなので良いのかもしれない。
要するにChromium OSに対する感想は前回と大して変わらず。

CloudReadyについては大きな長所や短所を見つけられず、特に感想なし。

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