伊勢神宮 外宮

ここ3年ほどは半年に1度の割合で参拝しているのですが、この冬も参拝してきました。

伊勢神宮には2つの正宮があってそれが一般に呼ばれる内宮(ないくう)と外宮(げくう)。外宮は豊受大神宮のこと。
西暦478年(雄略天皇22年) 雄略天皇の夢に天照大御神が出てきて自分一人では食事に困るので丹波国(現京都府)の等由気大神(とようけのおおかみ)を呼ぶようにと言うので早速その年(478年)7月7日に内宮の近くに祀ったのが始まり。
20年毎に社殿を建て替える式年遷宮が有名。昨年の第62回式年遷宮はニュースで取り上げられることも多かったです。
ちなみに第1回の式年遷宮は西暦690年(持統天皇の御世)ということになっています。(戦国時代は中断)

祭神は豊受大御神。

別宮
多賀宮(たかのみや): 豊受大御神荒御魂(とようけのおおみかみのあらみたま)
土宮(つちのみや): 大土乃御祖神(おおつちのみおやのかみ)
風宮(かぜのみや): 級長津彦命(しなつひこのみこと) 級長戸辺命(しなとべのみこと)

境外別宮
月夜見宮(つきよみのみや): 月夜見尊(つきよみのみこと) 月夜見尊荒御魂(つきよみのみことのあらみたま)

荒御魂は神の霊魂が持つ2つの側面の1つで神の荒々しい側面、荒ぶる魂。天変地異や病、人の心を荒廃させて争いを起こす。神の怒りを鎮め和御魂(にぎみたま)に変わって貰うべく供物を捧げお祀り(お祭り)する。新しい事象や物体を生み出す、力の源でもある。
大土乃御祖神は外宮がある場所の地主の神
級長津彦命はイザナギとイザナミの間に生まれた風の神(古事記)、級長戸辺命はイザナミが朝霧を吹き払った息から生まれた風の神(日本書紀)、同じ神です。
月夜見尊は月読(ツクヨミ)です。イザナギが黄泉国から帰って禊ぎをした時に右目から生まれた神で、天照大神の弟でスサノオの兄です。名のとおり月の神(夜の神)。


JRまたは近鉄の伊勢市駅の正面から一直線に500m徒歩約6分。実感だともっと近い。
月夜見宮は一応外宮だが離れていて伊勢市駅から西に300m徒歩約4分。
JRの「青春18きっぷ」を使用する場合で名古屋から「快速みえ」に乗車すると途中で伊勢鉄道(河原田-津)を通るので伊勢鉄道の運賃510円を追加で払う必要があります。亀山経由で普通列車なら伊勢鉄道を通らないので追加料金は不要ですが遠回りなので片道で1時間程度余計にかかります。

伊勢神宮 外宮1
伊勢市駅。駅前に鳥居がある。駅舎はJR/近鉄共用。なお、JRはICカード非対応地域なので要注意。

伊勢神宮 外宮2
第一鳥居口参道の入口前。写真を撮っている場所の左隣りに内宮行きのバス停がある。
バスは混むのでここから乗ると立ち乗りに可能性が高いのだが内宮までは結構距離があり、よく曲がりよく揺れるので体力的にきつい。伊勢市駅まで徒歩で戻って内宮行きのバスに乗る方が良いと思う。

伊勢神宮 外宮3
第一鳥居口参道の入口には堀川が流れていて火除橋がかかっている。防火目的のもの。

伊勢神宮 外宮4
外宮は基本的に左側通行です。(内宮は右側通行)

伊勢神宮 外宮5
三ツ石と呼ばれる川原祓所(かわらのはらいしょ)。手をかざすと温かいと言われるパワースポット。参拝の度に手をかざすも残念(当然)ながら何も感じず。

伊勢神宮 外宮6
近寄りました。3つ石があるので「三ツ石」そのままですね。

伊勢神宮 外宮7
まだ木の色が新しい御正殿。

伊勢神宮 外宮8
御正殿の前。御正殿の鳥居から中は撮影禁止になっています。

伊勢神宮 外宮9
大きな木の後側の空き地は旧御正殿が在った場所。既に無くなっています。

伊勢神宮 外宮10
風宮(かぜのみや)右側の白い幕は風宮の新殿の工事中。2015年3月15日に新殿に遷御の予定。

伊勢神宮 外宮11
多賀宮(たかのみや)への石段。こちらは登りやすいです。

伊勢神宮 外宮12
人の多い昼時ということもあって多賀宮は混んでいました。多賀宮は森の中といった感じで結構好きな場所です。革靴とスラックスの裾が白く汚れるので下が砂利でなければもっと良いいんだけど。

伊勢神宮 外宮13
多賀宮の新殿。左の空き地は多賀宮の旧殿が在った場所。既に更地になっています。

伊勢神宮 外宮14
土宮。こちらもまだ旧殿ですね。2015年1月28日に新殿に遷御の予定。

伊勢神宮 外宮15
頼まれていた式年遷宮記念の御朱印帳を内宮で購入して再度外宮に戻る。この時間は人が殆どいないので独り占め状態。ちなみに17時直前。10〜12月は17時で参拝終了時刻となるので急いで出なきゃ。

伊勢神宮 外宮16
御朱印