dump1090-fa 5.0のウェブ表示ができない問題

dump1090-faとPiAwareの5.0がリリースされていたので、それぞれarm64のdebian用パッケージとしてビルドしてインストールした。
dump1090-faとPiAwareの5.0のビルドは4.0のビルドと必要環境&やり方は同じ。

で、気になったのがdump1090-faのウェブUIがエラーになって表示されないこと。dump1090-faのウェブUIはウェブサーバとしてlighttpdが使われているのだが、これがエラーで起動できない。
何故かlighttpdとdump1090-faのパッケージインストール後の初回だけは起動するのに次回からは起動しない。最初、インストールしていたOrangePi Zero 2がハングアップした後にlighttpdが起動しなくなるのでハングアップが影響しているのかと勘違いしたが、これは見当違いだった。(OrangePi Zero 2のハングアップが多いため)

$ sudo systemctl status lighttpd
● lighttpd.service - Lighttpd Daemon
   Loaded: loaded (/lib/systemd/system/lighttpd.service; enabled; vendor preset: enabled)
   Active: failed (Result: exit-code) since Thu 2021-05-06 23:02:50 UTC; 11h ago
  Process: 2552 ExecStartPre=/usr/sbin/lighttpd -tt -f /etc/lighttpd/lighttpd.conf (code=exited, status=0/SUCCESS)
  Process: 2563 ExecStart=/usr/sbin/lighttpd -D -f /etc/lighttpd/lighttpd.conf (code=exited, status=255/EXCEPTION)
 Main PID: 2563 (code=exited, status=255/EXCEPTION)

lighttpdサービスのステータスを見てみたが、lighttpdは自分で能動的に使うウェブサーバじゃないのでよく知らない。とりあえず/etc/lighttpd/lighttpd.confを見たがよくわからなかった。

異常が起きて困ったら見るのがログ。そこでlighttpdのログを確認してみた。

$ ls -l /var/log/lighttpd
total 0
-rw-r--r-- 1 root root 0 May  6 23:02 access.log
-rw-r--r-- 1 root root 0 May  6 23:02 error.log

なんかログが空なんですけど・・そして、ファイルオーナーがroot。フザケンナ

/lib/systemd/system/lighttpd.service
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[Unit]
Description=Lighttpd Daemon
After=network-online.target

[Service]
Type=simple
PIDFile=/run/lighttpd.pid
ExecStartPre=/usr/sbin/lighttpd -tt -f /etc/lighttpd/lighttpd.conf
ExecStart=/usr/sbin/lighttpd -D -f /etc/lighttpd/lighttpd.conf
ExecReload=/bin/kill -USR1 $MAINPID
Restart=on-failure

[Install]
WantedBy=multi-user.target

lighttpdのサービス用ファイルを見た。
特殊なことはやってないようなので8行目を実行してから9行目を実行してみれば良さそう。

8行目を実行してみた。
$ /usr/sbin/lighttpd -tt -f /etc/lighttpd/lighttpd.conf
2021-05-07 10:48:49: (plugin.c.190) Cannot load plugin mod_setenv more than once, please fix your config (lighttpd may not accept such configs in future releases) 

mod_setenvというモジュール?が複数回ロードされようとしているみたい。おそらく設定ファイルの複数箇所でmod_setenvが読み込まれるようになってる?

lighttpdの設定ファイルは/etc/lighttpd/lighttpd.confだけでなく/etc/lighttpd/conf-enabledディレクトリの中にあるのもそうみたい。 そこには4つファイルがあった。といっても/etc/lighttpd/conf-availableディレクトリにあるファイルのシンボリックリンクだけど。
  • 88-dump1090-fa-statcache.conf
  • 89-dump1090-fa.conf
  • 89-skyaware.conf
  • 99-unconfigured.conf

この中で、89-dump1090-fa.conf(旧UI用?)と89-skyaware.conf(新UI用?)の中にmod_setenvについての設定がある。
dump1090-fa 5.0ではhttp://IPアドレス/dump1090-faにアクセスするとhttp://IPアドレス/skyawareにアクセスするように促す表示が出る。(旧UIも使えるようだが)
それを考えると89-dump1090-fa.confは要らないのかなという気もするが、とりあえず残しておいて、89-skyaware.confの中のmod_setenvの行をコメント化する。

/etc/lighttpd/conf-enabled/89-skyaware.conf
# Add CORS header
server.modules += ( "mod_setenv" )  ←この行を探す

見つけたら行頭に #を付けてコメントにする。

lighttpdを起動するコマンドを手動で実行
$ /usr/sbin/lighttpd -D -f /etc/lighttpd/lighttpd.conf
2021-05-07 11:15:24: (server.c.750) opening errorlog '/var/log/lighttpd/error.log' failed: Permission denied
2021-05-07 11:15:24: (server.c.1461) Opening errorlog failed. Going down. 

mod_setenvよりもそもそもの原因はこれ。lighttpdが起動するときにログファイルに書き込めなくて落ちてたということみたい。
先にログファイルを確認したときにログファイルのオーナーがrootになっていてヘンだと思ってたのよね。

lighttpdのサービス用ファイルに3行挿入する。
/lib/systemd/system/lighttpd.service (8行目の直前に3行挿入)

ExecStartPre=/usr/bin/touch -c /var/log/lighttpd/access.log
ExecStartPre=/usr/bin/touch -c /var/log/lighttpd/error.log
ExecStartPre=/bin/bash -c '/bin/chown www-data:www-data /var/log/lighttpd/*.log'

サービス用のファイルを書き換えたらデーモンリロードを実行。またはそのサービスを無効化して再度有効化する。

$ sudo systemctl daemon-reload    普通はこちら
または
$ sudo systemctl disable lighttpd   無効化して  
$ sudo systemctl enable lighttpd   再度有効化する

なんでログファイルのオーナーがrootで作成されてしまうのかという根本的な部分は調べてないし不明なままだが、「がとらぼ」の中の人がLinuxに不慣れということでここは放置。おそらくlighttpdのパッケージに間違いがあるのでいつか誰かが修正してくれるでしょう。

$ sudo systemctl start lighttpd    lighttpdサービスを起動
$ systemctl status lighttpd    lighttpdサービスのステータス表示
● lighttpd.service - Lighttpd Daemon
   Loaded: loaded (/lib/systemd/system/lighttpd.service; enabled; vendor preset: enabled)
   Active: active (running) since Fri 2021-05-07 11:17:09 UTC; 11s ago
  Process: 15305 ExecStartPre=/usr/sbin/lighttpd -tt -f /etc/lighttpd/lighttpd.conf (code=exited, status=0/SUCCESS
 Main PID: 15310 (lighttpd)
    Tasks: 1 (limit: 1127)
   Memory: 964.0K
   CGroup: /system.slice/lighttpd.service
           └─15310 /usr/sbin/lighttpd -D -f /etc/lighttpd/lighttpd.conf

May 07 11:17:08 orangepizero2 systemd[1]: Starting Lighttpd Daemon...
May 07 11:17:09 orangepizero2 systemd[1]: Started Lighttpd Daemon.
Lighttpdサービスを起動してステータスを見たがエラーにならずActiveになっているので問題なさそう。

dump1090-fa 5.0のSkyAware
lighttpdが正常に起動するようになったのでdump1090-fa 5.0の新ウェブUIのSkyAwareが表示できるようになった。なお、ADS-Bの1090MHz用ではないロッドアンテナをつないでいるので航空機は1つも見えていない。また、実家に設置すること前提で設定しているので上の画像の地図には近畿を中心とする同心円が描かれている。

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