この記事はSpeedtest.netのモバイルアプリで(Gatolaboサーバを選択して)計測された22,041件の内、Speedtest.netアプリによってLTE回線であると判断された5,017件のみを集計したものです。(前月までと同様)
時間別ダウンロード平均速度のグラフです。9月もdocomoが一日を通して安定した速さを見せています。逆にKDDIが全体的に遅いのが気になります。(あくまでもdocomo,Softbankとの比較です。)
OCNは9月も残念な結果となっています。日本通信とBIGLOBEのグラフに途切れがあるのはその時間帯に計測が無いからです。計測件数が少ないのでどうしても計測されない時間帯が発生します。
時間別アップロード平均速度のグラフです。傾向としては8月と同様です。
BIGLOBEの19時が突出した結果となっているのは後に出てくるBIGLOBEの速度分布グラフを見ていただければ解りますが計測件数が少ないのに異常に速い結果が1件あり、その時間帯の平均結果が大幅に引き上げられたものです。
次は大手各社の速度分布グラフです。
docomoです。ダウンロード速度で10%が500Kbps以下、変わらず10%が1Mbps以下(500Kbps以下含む)なので8月だけ落ち込んだものの7月までの水準に回復しています。
KDDIです。ダウンロード速度で10%が500Kbps以下、12%が1Mbps以下(500Kbps以下含む)。こちらも8月は悪化したものの7月までと同じ水準に回復しました。
Softbankです。分布の傾向こそ8月までと同じなものの、ダウンロード速度で20%が500Kbps以下、25%が1Mbps以下(500Kbps以下含む)で過去最高に良い結果となっています。これまで3大キャリアの中ではSoftbankだけは使いたくないと思わせる結果でしたが今後も改善が続けば気が変わるかもしれません。
OCNです。ダウンロード速度で43%が500Kbps以下、63%が1Mbps以下(500Kbps以下含む)。7月,8月が悪すぎたので一応改善したとはいえますが、相変わらずの酷さとなっています。もう少しなんとかならないのでしょうか。
ただし、1件だけですがDL127Mbps, UL119Mbpsという会心の一撃的な値が出ています。(BIGLOBEと違って計測件数が多いので平均値を大きく引き上げるには至っていません。)
IIJです。ダウンロード速度で19%が500Kbps以下、25%が1Mbps以下(500Kbps以下含む)。分布の傾向は変わらず安定していますが、遅い速度に悩まされない率という点ではIIJの過去最高、全体的な速度で見ると相変わらずMVNOでは頭一つ抜けている結果です。
何故か計測件数が減り続けている日本通信です。9月は169件と殆ど参考にならない件数となっています。ダウンロード速度で16%が500Kbps以下、31%が1Mbps以下(500Kbps以下含む)。日本通信は平均速度で見ると遅いものの、意外と1Mbps以下の激遅で悩まされる割合は低いという傾向は変わりません。
BIGLOBEは計測件数が少な過ぎなので参考になりません。一応、ダウンロード速度で6%が500Kbps以下、14%が1Mbps以下(500Kbps以下含む)。大奮闘といった結果を出していますが計測数が少ないので本当なのか確認できないのが残念。また、共に1件ずつですが、DL75Mbps、UL125Mbpsという会心の一撃が含まれていて、計測数が少ないためこれだけで全体の平均値を引き上げてしまっています。
9月の1ヶ月間を通して時間別関係なく単純に平均速度を出してみました。
だいたい予想通りの値となりました。MVNOではBIGLOBEが良い値ですが、計測件数少ないので9月分だけで見ないで今後も注視して下さいということで。