この記事はSpeedtest.netのモバイルアプリで(Gatolaboサーバを選択して)計測された27,298件の内、Speedtest.netアプリによってLTE回線であると判断された7,133件のみを集計したものです。(前月までと同様)
モバイルクライアントの計測数については前月より1.2倍程度に、モバイルクライアントの計測の内LTE回線利用は1.4倍程度に増加しています。
時間別ダウンロード平均速度のグラフです。10月はSoftbankが一番速い結果となっていますが、その他の傾向は9月と同様です。docomoが一日を通して安定した速さを見せています。残念ながらKDDIはいまいちパッとしません。(あくまでもdocomo,Softbankとの比較です。)
OCNは10月も残念な結果となっています。日本通信とBIGLOBEのグラフに途切れがあるのはその時間帯に計測が無いからです。計測件数が少ないのでどうしても計測されない時間帯が発生します。MVNOではBIGLOBEが健闘しているように見えますが、計測件数が少ないのであまり参考にできないかもしれません。でも、9月も計測件数少ないながら健闘していたような・・
時間別アップロード平均速度のグラフです。傾向としては9月と同様です。
文句なくSoftbankが最速といえるでしょう。次いでdocomoで、IIJが続き、KDDIはその次となっています。KDDIにはもう少し頑張っていただきたいところ。
こちらもBIGLOBEが健闘しているように見えます。計測件数が増えてこの結果が維持されるなら「BIGLOBEは意外と速いんだ」と大きな声で言いたいところですが残念です。
次は大手各社の速度分布グラフです。(今回よりグラフの速度最大値を120Mbpsから200Mbpsに変更しているので9月のグラフと比べると分布が横に縮んで見えます)
docomoです。ダウンロード速度で4%が500Kbps以下、変わらず4%が1Mbps以下(500Kbps以下含む)なので非常に優秀です。その他傾向は9月と似ています。
KDDIです。ダウンロード速度で9%が500Kbps以下、11%が1Mbps以下(500Kbps以下含む)で共に1%ずつ改善しています。逆に言えば先月と変わりありません。最大DL速度で140〜150Mbpsという素晴らしい値を見せてくれました。
Softbankです。ダウンロード速度で15%が500Kbps以下、変わらず15%が1Mbps以下(500Kbps以下含む)で9月も改善傾向でしたが10月は更に改善されています。分布傾向は9月と同じですが、全体的に底上げされた様子。先に見た時間別でも最速キャリアぶりを見せていましたが、この調子だと本当にCMとおりに「最速」なのかも。
OCNです。ダウンロード速度で22%が500Kbps以下、41%が1Mbps以下(500Kbps以下含む)。数字的には良くありませんが、9月に続き10月も大幅に改善されてきています。ただし、分布傾向は変わらず全体的な速度の底上げにも至っていません。
IIJです。ダウンロード速度で16%が500Kbps以下、22%が1Mbps以下(500Kbps以下含む)で9月より若干の改善でした。最高速は48Mbpsと以外に伸びなかったものの、全体的に底上げ傾向でユーザー皆が速度改善を受けた様子。さすがです。
何故か10月も計測件数が少ない日本通信です。ダウンロード速度で10%が500Kbps以下、18%が1Mbps以下(500Kbps以下含む)。元々激遅に悩まされる割合が低い傾向の日本通信ですが、10月は更に改善されています。その他の分布傾向は変わらないもののIIJと同じく全体的に底上げされているかもしれません。計測件数がもっと多ければ良かったのですが。
BIGLOBEです。ダウンロード速度で4%が500Kbps以下、11%が1Mbps以下(500Kbps以下含む)。先月も大奮闘といった結果でしたが10月は更に改善しています。この結果が本当ならMVNOの大穴と言えるかもしれません。BIGLOBEユーザーにもっと測りに来て欲しいところです。
10月の1ヶ月間を通して時間別関係なく単純に平均速度を出してみました。
全体の平均値です。こちらもSoftbankが最速を示しています。他も全体的に速くなっているように見えます。OCNだけが伸びなかったでしょうか。11月がどうなるか気になるところです。