ASRock N3700-ITX

ASRock N3700-ITX 1
急に寒くなったからか偶然か常用のPCが起動時に画面の解像度が高いモードに変わると必ずハングアップする状態になった。モニターに他のPCを繋ぐと問題ないのでモニタが悪いという線は無し。LinuxのLive CDで起動しても解像度が変わるとハングアップするのでハードディスクのファイル壊れが原因でもなさそう。このPCが壊れると殆ど何にもできなくなるので急遽アマゾンで購入することに。
ちなみにこれまで使っていたのはAMDのE-450というAPUがマザーボードにオンボードになったもの。性能でいえば一部の人達の間で一時期流行ったAtom 330の1.5倍程度のもの。人に言わすと「よくそんな遅いの常用してるなぁ」レベル。ゲームするわけでもなくLinuxでメールしてエディタでちょろっと書いてブラウザでネット見るくらいならこれで十分。電気食わないし。
とはいえ、新しく買うなら今更E-450という選択肢はない。ちょうど昨年の今頃Intel Celeron J1900を購入したので同じのはつまらないということでJ1900も排除。と、思ったらほぼ同性能のIntel Pentium N3700というのがある。こちらは製造プロセスが14nmのBraswellとかいうウチには似つかわしくないほど新しい世代の省電力SoC。TDP6Wということで10WのJ1900より更に省電力に。参考までにE-450のTDPは18W、5年も前のAPUなので仕方ないところ。出た当時はこれでも十分すぎるほど省電力だった。
Celeron J1900とPentium N3700はAMD E-450の約2.4倍の性能(PassMarkでの比較)。

そんなN3700を搭載した製品は選択肢が少なくて、購入したのはAsrockのN3700-ITX。(上の写真)

ASRock N3700-ITX 2
こちらがASRockのN3700-ITX。左上の黒いのがN3700を冷却するためのヒートシンク。冷却ファンはない。SoCオンボードなので自分で取り付けとかなくて最初からこの状態。
映像出力はHDMI1.4b,DisplayPort1.2a,DVI-Dが各1つの3系統。SATA2.0とATA3.0が各2つ。PCI Express 2.0のx1とmini-PCI Expressが各1つ。要らないだろと思うような光Audio端子も付いてる意外な充実ぶり。これからは重要になる4Kモニターへの対応の面ではHDMIが1.4なので中途半端感アリ。もっとも性能から考えると4Kを60Hzでフルに活かせるとも思えないのでこの程度で良いのかも。DisplayPortで繋げってことか・・
メモリはDDR3のSO-DIMMが2枚挿せる。最近のITXマザーボートはSO-DIMMが流行りなのかな。写真にも写っているがN3700のヒートシンクの2辺を塞ぐ位置にメモリスロットがあって空気の流れを遮っている気がするんだけど夏場これで大丈夫だろうか。今回はPC3L-12800 DDR3L 1600 8GBの(低電圧版の)メモリを1枚だけ挿した。メモリ使うようなことがあまりないのでこれで十分。

ASRock N3700-ITX 3
E-450のマザーボードをひっぺがしてN3700-ITXを付けてみた。何にも問題起こらず。ASRockだからBIOSに嫌なところ(変なところ)があるかなと思いきやそれもなし。

AMD e-450
これまで使ってたE-450。外見からは壊れているようには見えない。5年使ったので寿命と考えていいかも。

で、N3700の使い心地だけど、2.4倍の性能差の筈がさっぱり変わらない気がするのは何故だろう。測ってないから勝手な憶測だけどN3700は4コアなのでシングルコアで処理しちゃったら非力さが目立つのかも。そう考えると2コアのE-450と4コアのN3700の全コア全力運転での性能差が2.4倍ならシングルコアあたりの性能はそれほど大して変わらないのかもしれない。

一応書いておくと、Pentium N3700は一般の人には中低クラスと思われているCore i3のデスクトップ用の遅い石と比べて更に半分から6割程度の性能なのでこれでWindows10でバリバリ使うとか無謀なことはやめたほうが良いかと。省電力PCを求めるならアリという程度。