文字コードシフト型アンチ広告ブロックを採用してみたら・・・

業績がダウンしてショック
©いらすとや.

2021年8月に書いた「広告ブロック機能を使っている閲覧者には読めない記事を送信するアンチ広告ブロック」はウェブサーバから記事本文の文字コードをシフトした状態で送信し、広告ブロックをしていない閲覧者のブラウザでは(自動で)シフトを解除して読めるようにし、広告ブロック機能を利用している閲覧者には文字化けした状態のままで表示するという恐ろしく過激で強力なアンチ広告ブロック。
ウェブサーバから送られるHTMLソースの記事部分が元から文字コードシフト(文字化け)した状態で送信されているのでページソースを見たりCSSを弄って表示しようとしても無駄。広告ブロックを警告するだけでも嫌われるのに、こんなのはもちろん広告ブロック利用者にはとんでもなく嫌われるし、なんならGoogleさんにも大いに嫌われる可能性があるので、このアンチ広告ブロックを作った「がとらぼ」の中の人自身が怖くて採用できずにいた。
ただ、実サイトで使ってみたら話のネタにはなるかもと思って、この文字コードシフト式アンチ広告ブロックを作成から半年以上経った2022年3月末からこの「がとらぼ」のブログ記事部分だけで採用してみた。

Google検索インデックス登録状態
文字コードシフト式アンチ広告ブロックを採用して1ヶ月半経ったところ、Googleの検索インデックスで「がとらぼ」のページはこんな感じに登録されてる。
記事のタイトルは正常だが、その後に続く本文部分は見事に文字化けしている。
一部の記事(閲覧者向け広告ブロック関係の記事)は、そもそも広告表示無しの記事でアンチ広告ブロック機能も働かない状態なので記事の本文部分は文字化けしていない。(画像で赤文字を付けた2つの記事)
GoogleボットはChromeブラウザでレンダリングした状態で認識できるコンテンツを取り込んでインデックスすると思っていたので文字化けした状態で取り込まれたのは少し予想外。ただし、それだけで他に影響がないのであれば面白いのでアリかもとは思う。(もちろん影響が無い筈はないのだが)


Google Search Consoleで、「がとらぼ」がgoogle検索でクリックされた数。画像の赤線は「がとらぼ」の中の人が追加した推移の目安。
問題は検索流入数の減少。
2022年2月末に文字コードシフト式アンチブロックを採用したのだが、3月中旬から突然検索流入が激減している。半分までは減らないものの1/3以上減ってるので大ダメージ。この頃にGoogleで検索アルゴリズム変更による検索結果の大変動は発生していないと認識しているので「がとらぼ」固有でコンテンツの評価が大きく下がった可能性がある。そのような評価に影響しそうな変更は文字コード式アンチ広告ブロック以外には覚えがない。


Googleさんがページの存在を認識した上でインデックスに登録しない「検出-インデックス未登録」のページ数。これまで「がとらぼ」はページ登録状況は良好で、大抵はページ公開から数時間後にはインデックス登録されていた。また、ときどき数ページがインデックス未登録になることがあるが数日以内に再登録されていた。(画像の2月下旬あたりの山などがそれ)
それが、2022年3月下旬から右肩上がりで、手動でインデックスのリクエストを行ってもなかなか登録されない状態に。このインデックス未登録は最近他のウェブオーナーからも声が上がってるので必ずしも文字コード式広告ブロックのせいだとは言い切れないが、コンテンツの価値が無いと判断されるとインデックス未登録になることがあるという点でいえば、文字化けした状態でGooglebotに取り込まれているなら意味のないコンテンツと判断されてもおかしくない。それはヤバい。構造化データのJSON-LD形式ではコンテンツをUnicodeの文字コードで文字化けなしでマークアップしてるのだが、Googlebotさんがインデックス用にはJSON-LDのArticleスキーマ(特にコンテンツ部分)を読んでくれないっぽいのでダメなのよね。

PageSpeed Insights
文字コード式アンチ広告ブロックは、ウェブサーバ側で文字シフトして送信し閲覧者のブラウザで文字シフトを戻すという方式なので双方で余計な処理は入るものの、「がとらぼ」の中の人はページの表示速度には結構気を使って作っているのでPageSpeed Insightsでパフォーマンスを診断すると全て100点とはいかくなてもだいたい90台後半〜100(満点)が出る程度にはなっている。つまり、このアンチ広告ブロックでGoogleに嫌われるほど表示が遅くなるということはないといえる。

この文字コードシフト式のアンチ広告ブロックは、「がとらぼ」の中の人の自己満足という点では非常に点数が高いのだが、Googleさんに嫌われそうという点では赤点。このまま継続して動かすというのは非常に不味そう。
早急にこの文字コードシフト式アンチ広告ブロックは外したい。ただし、ウェブサイトオーナーとして継続してアンチ広告ブロックについては考えていきたい。(閲覧者の立場としての広告ブロックも)

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