Windroidを使う

Windroidは2016年6月上旬現在でAndroidの約180シリーズで使えるWindows用のツール。メジャーなシリーズがサポートされてなかったり聞いたとこもないようなマイナーなシリーズがサポートされていたりするのはWindroidのユーザー(参加者)の熱意と貢献度による。そういうわけでシリーズ中でも特定の機種がサポートされていなかったりとか逆に1,2機種だけがサポートされているとかもある。

サポート機種一覧

WindroidのメインのウェブサイトはXDAのフォーラム。
http://forum.xda-developers.com/showthread.php?t=2499926
ソースはGitHubのhttps://github.com/DylanDoppelt/WinDroid_Toolkit
最低限の僅かなドキュメントも一応あるけど情報不足の感は否めない。ソース見ろというスタンス。

でも使うのは簡単。

上のXDAのフォーラムのダウンロードリンクからWindroidの最新版を取りそのファイルをWindows上で実行。インストーラーなどはなく実行で即アプリの操作画面に。

Windroid 1
初回起動時は手持ちの機種選択を行う画面が出る。
先ずは手持ちの機種のメーカーをリストから見つける。
メーカー名の左の [ ] をクリックする。
上の画像ではASUSを見つけてその左の赤枠部分を押そうとしている。

Windroid 2
シリーズを選択する。
今回はZenFone Laserシリーズを選択。

Windroid 3
選択したシリーズの関連ファイルが自動的にダウンロードされる。

Windroid 4
メイン画面が開く。
基本的には上部のタブで[Setup] [Commands] [About]を選択し、その下のメニューから選ぶことになる。
Setup画面ではブートローダーのアンロックとカスタムリカバリーのTWRPの書き込み、Root化が選択できる。
左下にはPCと対象のAndroid機種との接続状態が表示される。Windroidの利用ではFastboot状態での接続を求められることが多い。
PCと対象のAndroid機種との接続状態の確認・再確認は右下の[Refresh]を押す。

Windroid 5
FastbootモードでPCと接続するためにAndroid端末の電源をオフにし、音量ボタン[↑]を押しながら電源ボタンを長押し(電源ボタンは長く押さなくてよい)。画面に何らかの形でFastboot Modeである旨が表示されたら(全ての機種で表示されるとは限らないかも・・)ボタンを押すのをやめる。
Windroid画面の右下の[Refresh]を押す。
Windroid画面の左下が青丸とFastbootの表示に変わる。
今回はTWRPを入れたい(ということで)手持ちの機種用のTWRPボタンを押す。(上の画像中央)。 ここで手持ちの機種用のTWRPのボタンが表示されないなら未対応なので諦める。
この画面によるとASUSのZenFone LaserシリーズではZE550KLとZE551KLしか対応していないことになる。
[TWRP (ZE550KL)]を押すとTWRPのインストールが実行される。

Windroid 6
Windroid側にもリカバリー(TWRP)書き込み中の表示が出る。

Windroid 7
書き込み完了の表示が出て(Android端末の)再起動の要否を尋ねられる。(どちらでも)

TWRPがインストールされたら以後は電源オフの状態で音量ボタン[↓]と電源ボタンの同時押し(長押し)でTWRPが起動する。

Root化も同様の手順。[TWRP (機種名)]ボタンの代わりに[Flash Root Files]を押して進行する。

Windroid 8
TWRPを入れたけど標準のリカバリーに戻したいという状況が発生することがある。(公式ファームウエアの更新の際など)
標準のリカバリーはWindroidでは用意されないので自分でメーカーのウェブサイトなどで手持ちの機種用のファームウエアをダウンロードし、展開して中からrecovery.imgファイルを取り出す。(全てのバージョンのファームウエアファイルに入っているとは限らない)
Windroidの画面上部で[Command]を選択する。
メニュー中央列の[Flash Recovery]を実行する。(その前にFastbootモードで接続を忘れずに)
リカバリーファイルの選択窓が表示されるので先に取り出したrecovery.imgファイルを指定する。
処理後はTWRPから標準リカバリーに戻っている。(電源オフの状態で音量ボタン[↓]と電源ボタンの同時押し)

※ Windroidのサポート対象機種であっても全ての機能が完全に使えるとは限らないしインストールされるファイルが最新であるとも限らない。例えばブートローダーのアンロックを実行してもアンロックされないとかRoot化を選択したけどRoot化されてない、TWRPを入れたけど古い、そもそも現行のOSのバージョンに対応していないということは往々にしてあるのであまり信用しないこと。
この操作をすると何がどうなるという情報が提示されないのでどうしても不安になる。正直なところ自分で用意したファイルをコマンドライン+adbでシコシコやる方がよさ気な感じ。

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