大人の春休み宿題工作 ニフノスピーカー

父親が年を取ってここ2年ほど会話が成立しづらいほど耳が遠くなった。テレビの音が聞こえないと言ってとんでもなく大音量にするものだから耳の正常な者が近寄りがたいほど。実家は家がまばらな弩田舎だからいいものの、住宅密集地なら向こう三軒両隣+裏三軒から怒鳴り込まれるんじゃないかってほどうるさい。しかもそれでも聞き取れないって言ってるし・・
何でイヤホン使わないのか理解できないと思っていたが、どうも老人の難聴は単に音量を大きくしたらよく聞こえるようになるというものではないらしい。

最近の補聴器はイコライザで周波数の帯域ごとに調整することで年寄りの難聴者が聞き取りにくい高音を増やすなど音を利用者の耳の具合に合わすことができるらしい。で、その調整も無線LANだかでPCからリモートで、利用者は補聴器を耳に嵌めたまま行えるというからなかなかのハイテクぶり。音質を変更するとマイクで集音してから鳴らすまでの遅延が起きそうなものだがそうでもないらしい。(聞きかじりなのでよく知らない)
あと、周囲の音の状態に合わせて自動的にモードを変えるとかも。音楽プレーヤーの音質変更にあるような機能と考えていいのかな?

「でもお高いんでしょう?」って聞いてみたらヤクザの片手〜両手の指の数×10万円程度という想像を超越しすぎて腰が抜けそうなお値段。姉ちゃんに2,3万円の物をねだられただけで腰が引けるのに、いつお迎えが来るかわからない者にホイサっと買い与えられるものではない。

補聴器以外でなんとかならんかなぁで素人考えで思いつくのはスマートフォンを使うというもの。アプリはそれらしきものが幾つか存在するようなので考えることは皆同じということか。
ただ、スマートフォンの場合は集音してノイズ取ったり音質を変更してイヤホンで鳴らすまでの遅延が意外と大きい。利用者本人が喋った声を拾って遅延して聞こえてきたら気分悪くなるかも。有線イヤホンでそれなのでBluetoothのイヤホンにしたら更に遅延する。そしてスマートフォンの内蔵マイクの集音力はかなり低いので外付けの集音マイクも必要。何処に装着するかも工夫が要るだろう。どう考えても携帯性がよくなさすぎる。

って思ってた時に偶然テレビのニュース番組で観たのがSoundFunの「ミライスピーカー」。
ニュース番組内の短い時間で紹介されるだけだから詳しいことは全然教えてもらえず仕組みも理屈も不明だけど振動面を曲面にするとなんか音が聞き取りやすいらしい。年寄りの難聴者が聞き分けにくくなる子音も聞き分けられるようになるのかは不明。

オルゴールの本体に下敷き(プラ板)を押し当てて曲げると音がよく響いて聞こえるというこの一点だけに注目した。

春休みの工作はコレだ。

用意したもの

  • 10年ほど前に500円で購入して放置してたPC用スピーカー
  • ダイソーで購入したプラ板
  • 偶然残っていたコピー用紙の箱
  • ひっつけるのに使う両面テープの強力なやつ

ニフノスピーカー1
普通のスピーカーよりアクチュエーターの方が合ってそうだしダイソーのペラッペラのプラ板よりもう少ししっかりしたアクリル板等の方が良さそう、そもそもコピー用紙の箱(ゴミ)はないだろうとも思うが効果の程がわからないものに投資はできないので余り物を寄せ集めた。

ニフノスピーカー2
スピーカーの筐体前面に両面テープを貼り付ける。これをプラ板の端に貼る。

ニフノスピーカー3
スピーカー2つが向かい合うよう、そしてそのスピーカー2つでプラ板を押し合うようにコピー用紙の箱の中に配置し、超強力両面テープで固定。プラ板はコピー用紙の箱には触れていない。ちなみに写真ではスピーカーが上と下にあるように写っているが実際には立てるのでスピーカーは左右になる。

スピーカーの振動板とプラ板を直にひっつけてるのではなく手抜きでスピーカーの筐体前面とプラ板を引っ付けてるからだと思うが音量が小さいときはたぶんプラ板がほとんど振動していないみたい。普通にスピーカーが鳴ってるだけのように聞こえる。

スピーカーの音量を大きくするとプラ板も振動するのか独特な効果付きになって音が聞こえる。これは本来の効果があってそうなっている(成功な)のかスピーカーコーンとプラ板の間で音が篭ってそうなっている(失敗)のか、ペラペラなプラ板がビビッて鳴ってる(失敗)のか不明。
この記事を書いてる時点で難聴の父親に聞かせてないし、音がどう変わったか計測も無し。

仕組みも解ってなく何か研究したわけでもなく設計も無し(っていうか設計なんて出来ないし)のぶっつけ作成。当然計測しながら最適を求めるとかも無し。本物?と比べるまでもなく全ての面でいろいろ抜けてるだろうから「ミライ」からそれぞれ1本ずつ抜いて「ニフノ」スピーカーと命名。

2017年3月24日追記:
実際に鳴らしてみた。コピー用紙の箱の底に収めたからかスピーカーの正面だけ音がよく聞こえる。スピーカー斜め前或いは横で聞くと音量が減る。
音質面では中域が響いて聞こえる。高音域の音量が減ったかも。(←失敗か?)
声が聴きやすくなったかというと父親曰く「変わらん」とのこと。
おもちゃのスピーカーなので音量最大でもテレビのスピーカーに比べればそれほどでもない。つまり、うるさすぎないのでこのスピーカーを付けた状態(テレビのスピーカーが鳴らない状態)にしておくと耳が正常な者にとってはありがたい。