清水の桜 (他)

桜の季節ということで琵琶湖の北側にある高島市マキノ町の「清水の桜」(しょうずのさくら)を見に行った。(上の地図の赤いマーカー)
この辺りは昔から北陸から京都・大阪への輸送路で、湖西を陸路で進むというルートの他にマキノ町辺りにあった「海津の湊」から船で琵琶湖を西湖岸沿いに縦断する水路があった(琵琶湖北側の3箇所大きく陸側が凹んだところに港があった。海津の湊は一番西側)。現在はJR湖西線と国道が通っている。

清水の桜は樹齢300年のアズマヒガンザクラで、高さ16m、幹周り6.4mというのは滋賀県では最大級の桜とのこと。
水上勉の小説「櫻守」に出てくるらしいがそれは読んでないので知らない。
案内によると「加賀藩主前田侯が上洛の際、何度もこの樹を振り返り、その美しさを愛でたので、以来『見返りの桜』と呼ばれるようになった」とのことだが、この手の話は藩主の個人名が出ていない場合は大抵作り話なんだよねぇ。
ただし、この話はバカにできない。琵琶湖と加賀藩は関係なさそうに思うが、現在の琵琶湖西側の近江今津やマキノ町あたりは飛び領だけど実は加賀藩だった。だから、自領の桜は愛でるかもしれない。

でもねぇ・・

清水の桜1
本当に大きな木。広角じゃないコンデジだと前の道からでは全体が収まらないほど。
ただ、何?このお墓・・

清水の桜2
県の指定自然記念物とのこと。
で、前出の加賀藩前田侯云々の話はこの看板から取ったんだけど、「地元の伝承では」ということわり書きがあるあたりが流石は「県」が出している看板だけのことはある。

清水の桜3
樹齢300年超のわりに凄い元気な樹なのは左横を小川が流れているから?それとも昔は土葬だったから桜の根本に・・?

清水の桜4

1つ前の写真を取ったところは道路の端。振り返ると下には田んぼが広がる。上の写真で奥の方に見える高架橋はJR湖西線。ということは、清水の桜は湖西線から見えるのね。

最初の地図で青線のAからBは滋賀県では桜の名所として有名な「海津大崎」。湖岸の道路を覆うように桜が咲いていてまさに桜のトンネル。非常に綺麗ではあるが人がとにかく多いのと道が狭い。あと、時間がほとんどなくて停まる余裕がなかった。だから写真は無し。

奥琵琶湖パークウェイ1
海津大崎を東向きに通り抜け、更に東側の半島に進むとここも桜の名所として有名な「奥琵琶湖パークウェイ」という山道がある。上の写真は最初の地図の緑のマーカーの場所にある展望台。実はトイレに寄っただけ。

奥琵琶湖パークウェイ2
展望台から琵琶湖を望む。おそらく湖の向こう側に見えてるのは琵琶湖東岸の長浜市あたりかと。

この展望台から北上して塩津の方に抜ける道(県道512)は一年中一方通行。南から北方向にしか進めないので注意。で、桜はたしかにたくさんあって綺麗だったけど、時間の都合で停まれずここも写真無し。
海津大崎を抜ける県道557は通常は一方通行ではないらしいが、桜の最盛期の数日だけは西から東への一方通行に制限されるらしいので要確認。(2017年は明日と明後日 4月15,16日の2日間が制限日とのこと)

海津大崎はたしかに綺麗だけど人混みが嫌なら他の琵琶湖湖岸の方が花見には良いかも。そこいらじゅうに大量に植えてあるから結構凄いのね。見た範囲だと長浜市の豊公園から北上して湖水水鳥公園(一つ前の写真の湖対岸あたり)は本当に綺麗だった。おそらく他の部分も。