ATコマンドの歴史

1980年代の初め、ヘイズ(Hayes)という会社がSmartmodem1200の製造を始めました。 ところが、その直後に1200bpsモデムの時代が突然終わりを告げてしまい、ヘイズはすぐにSmartmodem2400をリリースすることを強いられました。 Smartmodem 2400は慌しく市場に投入されたのでSmartmodem1200から機能追加や大きな設計の変更を加える時間がありませんでした。 これはヘイズにとっては望まれる出来事ではありませんでしたが、意外にも今日に続くモデムの標準化の新時代を迎えるきっかけになったのです。


実は、当時は他のモデムもこれらの2つのモデムと比較してあまり「賢い」とはいえませんでした。Smartmodem1200およびSmartmodem2400はモデム自身が電話番号をダイヤルするという当然のこともできず、人間がの電話器の番号をダイヤルしました。また、人間が相手のモデムの応答キャリアー音を聞いてからモデム上の「スタート」ボタンを押して通話から切り替えることで相手のモデムとの接続を確立させました。手動でダイヤルするというプロセスは1980年代の初めまでのPOTS/PSTN(従来のアナログ電話回線サービス/公衆電話ネットワーク)回線の用途のために製造されたモデムにおいてかなり一般的でした。 自動的にダイヤルするモデムはかなりレアでした。または、電話番号をダイヤルするというモデムの機能は追加費用の要るオプションでした。例えば1983年にはRadio Shack社の1200baud/bps DC-1200(Ventelのラベルが貼られたモデム)は699ドルでしたが、自動ダイヤルモジュールはさらに150ドルかかりました。それは単にパルスを発生させてダイヤルするだけのもので、データ通信の切断するのさえしばしば人間が電話をオンフックにしたりモデムをOFFにする必要がありました。


ヘイズ(Hayes)社のSmartmodemは特徴といえるものではありませんが電話番号をダイヤルする為のスピーカーも備えました。Smartmodem1200およびSmartmodem2400はビジートーン(話し中)信号またはダイヤルトーン(通話可能の音)を認識することさえできませんでしたし、1980年代の終わり以降に生産されたモデムにはあって当然の多くの機能もありませんでした。


さて、ヘイズSmartmodemsには、繋ぐ以外に特段面白い機能があるわけでもなく他のメーカーがコピーしたいと思わないような、数年後には無くなりそうなものではありましたが、モールス信号やアマチュア無線のレピーターによる文字通信のような特別な(愛好家向けの)幾つか特定用途のアプリケーションがありました。


Smartmodem1200とSmartmodem2400は1つのベンダーが公衆回線用に同じプログラムコマンドが使えて通信速度が違うモデルを公衆回線用同じプログラムコマンドが使える投入する最初のケースになりました。既に述べたように、これは狙ってそうしたというより事故のようなもので、顧客市場が2400bps速度のモデムを急遽要求したのでヘイズ社は慌ててSmartmodem1200を最小限の再加工で2400bps速度対応させました。しかしながら、これはSmartmodem1200で電話番号をダイヤルさせることが出来るソフトウェアはSmartmodem2400でも動作することを意味しました。


この時点では非常に巨大なCompuserveと比較的わずかの商用のダイアルアップ接続のコンピュータ通信サービスがありました。それまでベンダーが新しいモデムを出す度に、コンピューターとモデムがCompuserveに接続することを可能にするために新型モデムを制御するためのドライバが更新されるのを数ヶ月待つというのは当たり前のことでした。(しかし、)Smartmodem 2400が市場に出た時には、多くのコンピュータプラットフォーム用のSmartmodem1200で動くドライバが既にありました。よって、Smartmodem2400を買った人々はドライバが書かれるのを待つ必要はありませんでした。Smartmodem1200のために書かれたものを使用することができたのです。Smartmodem2400をサポートする為にはドキュメントに「Smartmodem2400はSmartmodem1200のドライバで動きます」と僅かな補足をするだけで良かったのです。


これまでモデムのデザイナー達は機種毎(モデル毎)に違うコマンドセット作ることに何も疑問に思っていませんでしたが、新しいモデルが古いモデルと同じコマンドで動くことのアドバンテージにようやく多くのメーカーが気付きました。Smartmodem1200と2400は市場の多くを占め、半年以内に幾つかのベンダーはヘイズ互換のコマンドをオプションとして、またはヘイズ互換のコマンドだけが使えるモデムを提供するようになりました。


ヘイズ社は、それらの製品がパッケージの中で「ヘイズ」という単語を使用したことを理由に速やかにこれらの会社を訴えました。そこで、集団的に他のメーカーはモデムを「ATコマンドセット互換」と呼び、ヘイズ社のコマンドセットを模倣し続けました。1986年までに本質的に、ATコマンドセットのエミュレーションモードを持たない一般消費者向けモデムは作られなくなりました。


数年後に、TIA/EIAは標準化を開始し、「データ伝送システムおよび機器、連続的な非同期自動ダイヤリングおよび制御。」TIA/EIA-602として知られることになりました。TIA/EIA-602は殆どSmartmodem1200/Smartmodem2400のコマンドといって良いでしょう。もちろん、TIA/EIA-602の標準化が終わった頃にはベンダーはエラー訂正、圧縮およびはるかに速い速度を備えたモデムを売っていました。FAXの送受信をサポートするモデムに対するFAXオペレーションやボイスオペレーションに特有のコマンドも存在しますが、これらのより新しい能力(あるいはそれらを制御するために必要とされるコマンド)のどれも、TIA/EIA-602の標準や他の標準あるいは標準のドラフトで取り組まれません。


より新しいモデムに特有の機能については、多くのメーカーがヘイズ社のUltra14,400bpsのモデムで登場したヘイズ社の独自コマンドセットの拡張をコピーすることに決定しました。これらの拡張は大部分はその時のヘイズ社へのデータポンプの主要な供給者であったロックウェル社が考え出したものです。すべてのモデムチップセットメーカーがUltra拡張コマンドに厳密に従うとは限りませんでした。より精巧なコマンドの中に非互換性がまだ存在しました。これらの非互換性は通常はチップセットメーカーがロックウェルではない場合やロックウェルのモデムコードのライセンシーである場合に表面化します。ライセンシーが、ロックウェルの提供するものを変更する場合がありますが、ロックウェル自身で非互換にすることもありました。

この記事は英語の記事を機械翻訳+意訳したものです。本来の逆の意味になっていたり意味不明になっている箇所があるかもしれませんがご容赦願います。