室内の熱対策

ラック内の問題点は熱が出るにまかせたままとなっていることだ。ラック内に熱溜まりを作ったり、サーバー吸気口のあるラック前面側を熱い空気が登っている状態なので、これを改善するには強制的に空気の流れを作る必要がある。
そこでサーキュレータを購入することにした。ビックカメラでHoneywellのサーキュレータが安く売られていたので、小型の2980円のものと中型の3480円のものを1つずつ購入。ちなみにHoneywellのサーキュレータは5年保障が付いているが、業務用でない物を回しっ放しにして本当に5年ももつのか心配だったのでメーカーに問い合わせたところ、夏場だけの使用で5年を想定しているとのことだった。まぁ、非常に安いので壊れたら保障云々以前に買い換えるでしょうけどね。

UPS
写真1 : 無停電電源(UPS)の熱が19インチラック下段に熱溜まりを作っているのでその空気を動かす。

写真1のようにUPSの上に小型のサーキュレータを置き、上向けにして熱溜まりの空気を強制的に上方に送る。殆どのサーバーの電源(熱源)がラックの右奥にあるので、特にラックの右奥側に空気を噴き出すことにした。

ラック向かい
写真2 : 19インチラックの向かい側からサーキュレータで空気を吹き付ける。

サーキュレータの風が19インチラックの正面から当たるので、サーバーの熱がラック前面に出てこなくなり、さらにサーバーとサーバーの隙間から中に空気が空気が入ることで筐体の表面温度が下がった。異常過熱していたスイッチングハブも筐体がひんやりと感じられる程に温度が下がった。クーラーの風以外の空気の流れができたことで部屋の空気の循環が良くなったように感じられるのも予想外のメリット。

ここまでは良いのだが、最大の問題が19インチのラック内で発生した熱をどう始末するかである。
発生した熱を部屋の外に排出しない限りこの部屋は絶対に涼しくならない。
そ こで部屋の壁に付いていた100mm換気口と東急ハンズで見つけた100mm蛇腹ダクトをつないで19インチラックの上部から排気することにした。排気するためにはファンが必要なので100mmのパイプにつなげ易いように普通の換気扇ではなくパイプファンを購入する。また、あまりにも空気の流量が多すぎると余分に空気を排出してしまうことになるのであまり流量の多くない室内換気口に付けるタイプの小型パイプファンを購入することにした。

小型パイプファン
写真3 : ヤフオクで業者から購入した新品の小型パイプファン。回してもほぼ無音なのはさすが。(三菱製)

を蛇腹ダクト
写真4 : パイプファンを蛇腹ダクトに取り付ける。(本当はファンと蛇腹を直接付けるのではなくパイプで繋ぐ方が良い)

パイプファン正面側
写真5 : 蛇腹を取り付けたパイプファン正面側

取り付け終えたパイプファン
写真6 : 19インチラックの上に取り付け終えたパイプファン。前面が黒い発泡スチロールなのでちょっと解りにくいかも

壁面の換気口
写真7 : 蛇腹ダクトを壁面の換気口に挿す。

ダンボール箱を切り抜いたものででラック背面上部を覆う
写真8 : 19インチラックの背面最上部の板を外し、後ろから空気が抜けるようにし、ダンボール箱を切り抜いたものででラック背面上部を覆う。

これで熱い空気はダンボールの通路を通ってラック上部のパイプファンに導かれる筈。まだ試行段階なのでダンボールで作っていますが効果絶大なら綺麗に作り直す予定?
これまで天井付近に非常に暑い空気溜まっていたのが改善されたのでクーラーから冷たい風が吹き出すようになりました。

次頁に続く