中華13.1インチAndroidナビにつなげる安物DVR/ADASカメラ

中華13.1インチAndroidナビにつなげるDVRとADASカメラ

中国ではAndroidナビに接続するDVRカメラが多数販売されています。USB接続のものが多いですが、Wi-Fi接続のものもあります。Wi-Fiタイプは簡単そうですが、ナビ/スマホ/タブレットのネット接続を切断しなければならないので実際には使いにくいと思われます。USB接続の場合も汎用のUSBカメラではないので普通のUSBカメラのつもりで購入するとPCでは使えないことがあります。(ほぼ使えないと思ってください)カメラ本体にeMMCメモリを内蔵、またはTFカードを挿入することでDVR本体(と電源)のみでカメラ映像を録画することができます。クルマの常時電源に接続することで24時間録画に対応するものがあります。また、本体に僅かばかりのバッテリー(というか、コンデンサ)を内蔵しているものもあるのでそれらは電源の供給が途絶えても数十秒ほど録画を続けることができます。カメラ映像はUSBでAndroidナビ/スマホ/タブレットに送られ、ナビ/スマホ/タブレット本体の演算力とAndroidアプリによりAR表示のADASを提供するものが多くなっています。 ADASはAdvanced Driver-Assistance System(先進運転支援システム)と呼ばれるものです。自動運転或いは運転補助システムが搭載されたクルマのADASはハンドルやブレーキを制御するものもあるでしょうが、普通のクルマでは音声,映像,光などで運転手に警告するだけのものが殆どです。それでも運転手の「うっかり」や予期しない事態から僅かでも事故を予防する可能性があります。AR表示のADASは、カメラの映像に情報を重ね合わせて何処の何が危険かを知らせるのにとても有効です。
おもしろそうなのが安いことから購入してみようと思いました。

今回購入したDVRです。
製品説明に「このDVRビデオの品質は夜間は良くありません」と書かれています。この情報は素直に信じて良さそうです。おもちゃなので仕方ないです。

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AliExpressで購入。他に注文した商品と共に1つの袋に入って到着。画像は外袋から抜いた今回のDVRのパッケージのみ。

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折り返しを使った丈夫な造りの小さい箱ということもあり箱の潰れは全くありませんでした。

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箱の裏にはおそらく同じ箱を使う複数バリアントの取説置場URLのQRコードがありました。

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小さい箱のわりにはスカスカな中身。緩衝材などは無しでした。

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紙の取説(英語)と本体とUSBケーブルのみです。

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本体は上面に両面テープがあり、その横にマイクらしき穴があります。右側面にはTFカードスロットがあります。レンズには保護シールが貼ってあります。

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別途購入したLenovoと書かれた怪しい偽ブランドmicroSDカードを挿しました。ドラレコの録画はこのカードに行われます。録画の再生はナビ側で行うことができます。

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フロントガラスにこのDVRを貼り付けたときにレンズが真正面を向くようにつまりレンズが垂直になるように向きを調整します。この手のDVRは横方向の調整はできません。うちのクルマは可動域の一番下に向けてちょうど良い感じでした。このDVRはレンズの上下の調整可動域がかなり狭いため車種を選びます。垂直に近いフロントガラスやスポーツカーのように車高の低い車種でガラスの傾斜がゆるいとレンズを真正面に向けることができないでしょう。似たDVR製品の中には上下の可動域がとても広いものがあるのでそのようなDVRを選択する方が良さそうです。
フロントガラスに貼り付けるとレンズとガラスの間はとても狭くなるのでレンズの保護シールを剥がすのが難しくなります。フロントガラスに貼る前に忘れずに剥がします。

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上面の本体奥から両面テープまでの長さは6cmです。フロントガラスの上辺からフロントガラスの縦の長さの20%以内に貼り付けなければならないことになっていますが、一般的なクルマなら上辺からだいぶ離れても問題ない程度に余裕がありそうです。

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(まだ両面テープの保護フィルムを剥がさずに)貼り付け位置を探ります。このクルマはルームミラーに近い中央上辺に黒いドットのエリアがあるのでそれを避けてなるべく中央に近い位置にします。このDVRは左右方向にレンズの向きを調整できないので中央から離れるほど(フロントガラスのカーブのせいで)右または左にズレた方向を向くことになります。今回はルームミラーの支柱に隣接するようにしました。
(画像はありませんが)両面テープで貼り付ける際は縦方向が斜めにならないよう箱をフロントガラスと天井の端に押し当てて定規代わりにすると簡単です。

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貼り付けてから外から見た様子。問題なさそうです。USBケーブルはまだ接続していません。デジタルルームミラーのケーブルも垂れ下がっています。デジタルルームミラーのレンズが変な方向を向いてしまっていますが、これは後で直しました。

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USBケーブルをDVRに接続し、フロントガラス縁の天井の裏に隠して助手席のAピラーのドア側まで通し、そこからゴムのモール(ウェザーストリップ)の裏を通しました。以前のデジタルルームミラーのケーブルはグローブボックス下までモールの裏を通しましたが、今回はAピラーの下のパネルを開けてその底の穴からグローブボックス裏に通し、アッパーボックスに通していた中華AndroidナビのUSBコネクタに接続しました。
中華ナビのGPSアンテナは逆にこの底の穴から上に通してフロントガラス下の左端に置いています。

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中華ナビを起動してドロワーからファイラーを開きます。今回は(も)個人的に操作に慣れているRoot Explorerを使用しました。他に慣れているファイラーがあればそれを使用してください。

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接続したDVRがUSBメモリとして認識されて/mnt/media_rw/udiskとして自動マウントされています。このディレクトリを開いて中にあるbdCarDvr.apkというアプリをタップしてインストールします。(次)

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(メーカー製とはいえ中華の怪しい野良アプリですが)インストールしたいので「インストール」をタップします。

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Google Playからのインストールではないので「不明なアプリのインストール」になります。「この提供元のアプリを許可」のスイッチをオンにします。

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「HD DVR」というアプリのインストール確認表示が出るので「インストール」をタップします。

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野良アプリなので「安全ではない」としてインストールをブロックされるので「インストールする」の「OK」をタップします。

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インストールが完了したら「開く」をタップします。

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権限の確認画面が表示されます。位置情報はナビのGPSから現在地を取得するために使用されます。ストレージはDVRによって記録された動画を中華ナビのUSBストレージとして使用するのとその動画をアプリから見るために必要です。他の2つ、電話とマイクは何のために必要なのかよくわかりません。マイクはUSBカメラとしてリアルタイム表示するときでも要りませんよね?録音はアプリと関係なくDVR本体で行っている筈です。

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この時点ではこのアプリにはリアルタイムの映像表示と録画のリプレイ機能しかありません。
メイン画面の右下の「」をタップし、「 About」をタップします。

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「Check new version」をタップします。(事前に中華ナビがWi-Fiでインターネットと通信できる状態にしておきます)

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新しいバージョンが見つかり、ADAS機能が追加されることが示されます。今回のDVRと似たような中華のノーブランドカメラは多くが同様に更新でADAS機能追加のようです。
「Download apk」をタップします。

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アプリサイズは5MB弱と小さなものです。

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アップデートのインストールの確認を求められるので「インストール」をタップします。

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アプリのインストールが完了したら「開く」をタップします。

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新しいバージョンを表示した状態です。
この時点ではADAS機能が追加された最初になるので自動でADASのキャリブレーションが始まります(画面丈夫中央)が、走行しなければ完了しないので無視して問題ありません。

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実際には前方の映像が映されているはずですが、夜のガレージでシャッターが閉まったところで撮影しているので真っ暗画面になっています。
キャリブレーションは数百メートル程度を走行すると前方の景色から水平線の高さと左右方向の真正面を探し出して自動的に消失点を探して完了します。カメラのレンズが変な方向を向いていると正しく行われないかもしれません。

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ADAS機能が追加されたので設定画面にADASの設定タブが増えています。一番上のADAS Calibrateはキャリブレーションをやり直したいときに使います。Capture Carは前走車との距離を長さ(メートル)で表示するかそこに到達(衝突)するまでの時間(秒)で表示するかの選択です。Warning Sensitivityは警告の出る感度の調整です。高くしない方が良さそうです。Lane Departure Warningは車線を逸脱したときに知らせるものです。日本ではセンターラインや交差点付近の車線などが黄色線ということが多いのですが、それには反応しないことがあるようです。その他の設定は下にスクロールしたところにあります。信号待ちの後、前のクルマが動き始めたときに知らせてくれる機能はありがたいのでオンにしても良さそうです。

率直に言って「画質が悪すぎる」これに尽きます。何年か前に購入した中華デジタルルームミラーの方が遥かに綺麗に見えます。1080pが謳われていますが、そんな解像度には見えず720pかそれ以下のセンサーで、映像出力だけが1080pなのかもしれません。この手の安物はその手口が多いのは知っていましたがこの画質でドラレコですと言われても困ってしまいます。
HDR/WDRのような制御が無いようで白飛び黒潰れがひどかったり色が変で映像の酷さを際立たせます。明るさによってクルマのナンバープレートが読めない映像になりやすいので致命的です。
DVR内蔵のマイクもとてもお粗末です。ルームミラー型ドラレコではウインカーの音を拾えていますが、今回のDVRででは拾えていません。クルマから直接振動が伝わるような音は拾えるようですが、車内の普通の音は無理のようです。

オマケのADASですが、AndroidナビでAR表示できる機能は非常に面白く今後の進化が期待されるものです。今回のDVRのアプリでできることはADASといっても車線逸脱(LDWS)、速度に応じた前方衝突警告(FCWS)、前方車両発車警告(FVDW)のような簡単なことだけです。他所の会社の製品/サービスでは青信号通知、歩行者/二輪車警告、横断歩道警告などがあるものも存在します。(搭載される機能は製品/サービスによってバラバラです)すごい検知力を備えるとなるとAndroidナビ程度の性能では無理かもしれませんが、信号の認識と歩行者/二輪車の警告は欲しいところです。日本ではナビタイムのAirCAMアプリが非常に興味深いAR表示のADASを提供するようですが、残念ながら「ビルトイン背面カメラ」を利用すること前提で作られているので背面カメラを搭載したスマホやタブレットに限定されます。Androidナビでは専用ポートのアナログカメラ、あるいはUSBカメラを接続することができますがAirCAMアプリではそれらのカメラを利用できないので残念です。もっとも、AirCAMの利用には高速なCPU/GPU/NPUが求められるようなので数年前のエントリー帯のスマホ並みの性能しかないAndroidナビでは満足に動かないかもしれません。AirCAMは有料サービスを契約することでADASだけでなくARナビも利用できるようです。今回購入した製品は、中国向けにはARナビ機能備えるバージョンが提供されているようですが、アプリで使用される地図サービスが「高徳地図」なので日本に対応しておらず利用できません。(中国外にはそのバージョンのアプリが提供されていないようです)

中華ノーブランド勢はカメラの画質が悪いですが、似たような仕様で似たようなアプリを載せて安価で大量に出してきています。画質とコスパが良いのはMINIEYE, DDPAI, 70mai, 東莞市卡卡電子科技有限公司(Dongguan Kaka Electronic Technology Co. Ltd)の製品を扱うLINGDUとAZDOMEブランドなど(この辺りの会社の関係は不明)が中華としては頑張っているようです。日本企業(コムテック,ケンウッド,ユピテル)はDVR単体では堅実な製品を出しているようですが付加機能で周回遅れにされているようにしか見えません。頑張って欲しいものです。

関連記事:

中華13.1インチAndroidナビでタイヤ空気圧管理 Bluetooth TPMSセンサー

中華13.1インチAndroidナビで空気圧管理 bluetooth TPMSセンサー

クルマのタイヤの空気圧管理システム Tire Pressure Monitoring System (以下TPMS)は最近のクルマでは標準装備されたものが増えています。また、日本ではまだですが外国では義務化が進んでいるようです。標準装備としてのTPMSだけでなく後付けのTPMSのセットが4,000円前後からの安価で販売されるようになっています。ただし、アマゾンを含めネットショッピングで販売されている怪しい中華TPMSセットは433MHzや315MHzで弱くないの電波を発する技適のない製品が殆ど(全て?)なので迂闊に購入して使用するとその使用者が電波法違反になります。

TPMSセンサーには、以下のような種類があります。

  • センサーがバルブキャップ型
  • センサーがホイール内にあるバルブ型
  • 車輪の回転数の差で空気圧低下を検知する疑似型(非センサー)

キャップ型とバルブ型はタイヤ側にセンサーを取り付けるためワイヤレスとなります。つまりデータの伝送に電波を使用します。
疑似型は車載コンピュータから車輪の回転数を取得するので車内で完結するシステムで電波を使用しなくて済みます。ただし、しばらく走行しないと回転数の差を検知できませんしタイヤの空気の温度を測ることもできません。
キャップ型は後付けとしては極めて簡単ですが、見た目が不格好なのと空気圧を調整する際に毎回取り外す必要があります。センサーを無理やり締めてパッキンを傷めると空気が漏れるので後々面倒な欠点があります。
バルブ型は本体がタイヤ内なので見た目がスマートですし空気圧の調整は普通のバルブと同様にできます。問題はキャップ型よりやや高価で取り付けや電池交換の際にビードを落す必要があるので一般人にとってはやっかいです。整備工場に頼むと費用がかかります。電池は2,3年ほど持つのでその期間中に多く走り新しいタイヤと交換の際にセンサーも交換するということであれば良い選択肢です。なお、樹脂等で電池周辺が固められていて電池交換に不向きな製品が多いようです。

TPMSセットは以下のような種類があります。

  • タイヤの数と同数のセンサーと受信機+ディスプレイ
  • タイヤの数と同数のセンサーと受信機+USB
  • タイヤの数と同数のセンサー (それぞれBluetooth)

受信機+ディスプレイタイプは315MHz(特定小電力, 北米用向けTPMS)や429.5MHz(特定小電力)、中華製品で多い433.92MHz(特定小電力)、その他?の電波が使われるようです。日本でもTPMS用として433.92MHzの使用が検討されていたようですが、現在どうなっているかは知りません。ごく一部の製品で技適を取得しているものがあるようです。受信機側はシガーソケットから電源を取ったりソーラーパネルで電力を得るものなどがあるようです。センサーと受信機+ディスプレイで完結するシステムなので取り付けが簡単です。
受信機側にディスプレイが無くUSBケーブルが生えているタイプはPCやAndroidカーナビ、スマホ/タブレットと接続してアプリを使ってそれらのデバイスで情報を表示するものです。使用する電波は前述のものと同じです。ディスプレイ分の安さが感じられない製品が多いのでアプリで大きな画面に表示したいという目的がなければ選びにくいかもしれません。日本でもAndroidナビが普及すれば状況が変わるかもしれません。
BluetoothタイプはそれぞれのセンサーがBluetoothでAndroidナビやスマホ/タブレットなどのデバイスと通信します。Android/iPhone対応アプリがあります。 Bluetoothタイプは汎用性は高いのですが、日本ではAndroidナビが普及していないので選ぶ人が少ないかもしれません。2.4GHz(小電力データ通信)のBluetooth製品ではあるものの技適取得済みの製品が少ない(存在しない?)ので中華製品を購入してそのまま使用すると違法です。Bluetoothは出力が異常でなく技適以外で外国の認証があれば「技適未取得機器を用いた実験等の特例制度」の対象なので申請の手間を惜しまなければ一応合法的に使用できます。無料なのと申請した瞬間から使えるのが利点です。欠点としては中華ノーブランド製品だとFCC,CE,CCCなどの認証が無い或いは認証情報を得にくいことが殆どだということです。AliExpressなどで販売しているショップは製品についての知識がないことが殆どなので問い合わせても役に立つ情報は得られません。

今回はキャップ型センサーでBluetoothの製品を購入することにしました。ただし、使い物になるのか不明だったので安い製品にしました。あと、認証情報が見つかったもの。

今回購入したTPMSセンサーと同モデルのbluetoothのキャップ型センサーです(販売店は異なります)
今回購入したTPMSセンサーとは異なるbluetoothのバルブ型センサーです
今回購入したキャップ型センサーよりやや小型のbluetoothのセンサーで、管理アプリも良さそうです

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発送が注文から3日後とやや遅めだったこともあり到着まで10日程度かかりました。灰色のビニールの中に箱があることがわかりました。

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中の箱。小さいこともあり潰れはありませんでした。

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箱の背面。iPhoneとAndroidに対応していることが謳われています。

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箱を開けたところ。折りたたまれた説明書とシールとスパナが見えています。その下に黒いセンサーもあるようです。AliExpressの商品説明にはセンサーの蓋に直接FL,FR,RL,RRが印刷されているような画像が載っていましたが、実際はシールを貼るようですね。しかも黒い丸の中の文字の位置がズレています。このタイプは取り付けるタイヤが固定ではないので扱いやすくはあります。センサーIDとタイヤ(位置)の対応が固定の製品はタイヤローテーション時にセンサーを付け直す必要があることも。今回は、一応撮影用にシールを貼ってみましたが風雨と太陽光に晒されると汚くなる可能性が高いので貼らないほうが良いかも。

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センサーと金色のナットの一部がそれぞれ4セット見えています。

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センサーの蓋側です。キャップ型としては大型です。これが普通車のタイヤに付いていると不格好そうです。

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センサーのバルブ側(右)とロックナット(左)です。バルブと接する部分は樹脂ではなく金属です。バルブと接触することにより電蝕の可能性があります。ただちに固着したりボロボロになったりすることは無いとは思いますが、数カ月ごとに付け直す方が良いでしょう。まぁタイヤは空気が少しずつ抜けるものなので空気を入れる際に取り外しと取り付けが伴うことになるので問題ないでしょう。

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取説は小さな折りたたみの紙です。そこに画像が数カ所印刷されているのですが、小さすぎて読めません。困ったものです。肝心なのは「SYTPMSというアプリを使って下さい」ということです。Android用はバーコードを読み込んで野良アプリをダウンロードすることもできますしGoogle Playで入手することもできます。

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センサーのバルブ側が六角になっているので付属のレンチをかけます。キャップの蓋側を反時計回しに捻ると蓋を外すことができます。

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CR1632ボタン電池が使われています。横から押し出すことで外すことができます。

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付属していた電池の電圧をテスターで測ってみると2.8〜2.9V程度でした。噂には聞いていましたが電池が減っているようです。BLEなので省電力とはいえ製造時に電池が取り付けられてからこのセンサーはずっと動作中で電波(ビーコン)を出している状態ですからね。

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CR1632ボタン電池はダイソーなどでも販売されているのでセンサーと同じ数だけ購入しておきました。噂を信じて正解です。

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中華AndridナビでGoogle Playを開き「SYTPMS」を検索してインストールしました。アプリを開きます。

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このSYTPMSアプリは縦長画面のスマホで使うことを想定して作られているようで、横長の画面で表示すると画面レイアウトが想定外の表示になるようです。中央にクルマが小さく表示され、四隅に巨大な四角が表示されます。この四隅の四角は上から見たタイヤを模したものの筈ですが何かかっこ悪いですね。
問題は横長画面ではペアリングボタンが表示されないことです。横長画面ではこのアプリの表示がおかしくなることを知っていなかったりAndroidに慣れていないとこの時点で詰みます。

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メイン画面の最下部の中央の「設定」をタップしました。二輪車・三輪車・四輪車でセンサー数が異なるので適切に選択します。最大の空気圧、最小の空気圧を適切に指定しておきます。この範囲を外れたら警告がでます。走行するとタイヤの温度が上がります。あまりに高温になったら警告が出るようにすると良さそうです。その他の設定も確認しておきます。

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タスクメニューで開いたアプリの一覧を表示し、SYTPMSと何か別のアプリの1つのそれぞれのタイトルバーをタップではなくドラッグで画面の右端、或いは画面の左端に移動させると画面分割状態になり2つのアプリを並べて表示させることができます。これでTPMSアプリが少しだけ縦長表示になります。

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完全な表示にはもう少し縦長表示になる方が良いのですが、とりあえずペアリングボタンが表示されます。ベアリングボタン内に文字が表示されないのが困った点ですが。
まだペアリングボタンは押さないで、この状態で一旦ナビ操作から離れます。

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タイヤのバルブに付いているキャップを捻って外します。

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バルブの先端が綺麗なことを確認してTPMSセンサーに付属していた薄い六角ナットを嵌めます。5mm以上奥まで。
バルブの先端が汚れていた場合、綺麗にする方が良いですが水分が付かないようにしてください。濡れた場合は完全に乾かしてください。水分が残っていると電蝕が進みやすくなります。

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六角ナットを嵌めるとこんな感じです。

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センサーを捩じ込みます。巨大なバルブキャップ状態になります。緩みがない程度にしっかり締めます。このとき強すぎる力で締めるとバルブと接触する部分のパッキンが傷みます。センサーの付け外しを繰り返すと空気が漏れやすくなります。強くない力で手で回して締めて、回らなくなったところで素直にやめます。

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先に嵌めた六角ナットを付属のレンチで半時計方向に回してセンサー側に締め付けます。画像ではレンチだけを持っていますが、実際にはもう片方の手でセンサーが緩まないよう持って固定しておきます。レンチを使った状態で強すぎない力でセンサー側に締めれば十分です。これで緩み止めになりますし、子供のいたずらでセンサーを外されることもないでしょう。
ただし、センサーの蓋は捻れば取れるものなのでイタズラされるかもしれません。

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センサーを1つタイヤバルブに取り付けてはナビの画面でそのタイヤのペアリングボタンを押します。待たされずにすぐにセンサーとペアリングが行われタイヤの圧力と温度と電池の電圧が表示されます。この画面では赤になっていますが、設定でわざと適正外空気圧になるようにしているからです。赤表示だと警告音も鳴り続けます。また、この画面では電池の電圧が2.8Vと表示されていますが、センサーに付属した電池(交換前)を試しているものです。

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センサーを1つ取り付けてはペアリングを行うというのを繰り返して4輪とも取り付け完了しました。圧力も正常で電池電圧も正常です。(全て電池交換済み)
本来ならペアリングが完了するとペアリングボタンだったところにセンサーIDが表示される筈ですが、画面が十分に縦長ではないため表示されません。それはまぁどうでも良いのですが。

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画面分割を解いて普通のアプリ表示にしました。使えなくはないものの画面の使い方が残念な感じです。

BluetoothのTPMSは基本的にセンサーの製造元が提供するアプリと組み合わせてのみ使えます。センサーIDが想定するもの以外ではやバインド(ペアリング)させて貰えません。センサーが出力するデータの形式が合わないとどのみち使えません。今回購入したセンサーはSilergy Corp.,製のようですが、既にメーカー側では廃番のようです。後継モデルも見当たらないようなのでソフトウエアの進化が期待できません。これが安い理由でしょうか。

GitHubを見ていたところ、VincentMasselis / TPMS-advancedでpecham sensors(今回購入したセンサーと同じものっぽい)への対応がちょうどこの年明けあたりに進められているらしいのを見つけました。2024年中にGoogle PlayのTPMS Advancedで入手できるようになることを期待したいところです。なお、このTPMS AdvancedアプリがSYTPMSより良いアプリであるかは今のところは不明です。

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2024年1月22日追記: 外直7mm、内径3mm、厚み0.5mmのやや硬めタイプのPVC樹脂ワッシャーが届きました。センサーの付け外しでバルブによりパッキン部分が傷付いたらこれを使う予定です。

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