昨年購入したダイソーの300円USB扇風機が特に不具合なく使えた(現在も故障なく使えている)のでもう一つ購入しようと思ったら似た形でメタルフレームタイプ(300円)というのがあったのでそれを選んでみた。
ところが、使い始めて6時間も経たないうちに停まって動かなくなった。耐久性がゼロでガッカリ。
とりあえず、捨てる前に分解してみた。
ファンのガード部分とスタンド、要するに外側は全てメタル、スタンド用の黒いゴム(樹脂?)のクッションが3つ。このクッションは付属のものを購入後に自分で取り付ける。
ウラ面もメタル、電源スイッチと給電用のUSBケーブルがある。
USBケーブルからUSB扇風機のスイッチとモーターにつながってるだけ。清々しいまでに何も無い。まぁ、それで何か問題あるというものでもないが。
こちらがモーター。右下側がプラスチックのファンが付く側の軸。この軸があまりに短いのでファンの取り付けがちょっと怪しく回転させるとファンが僅かにブレてガタついていた。ガタつくと安物のモーターは軸受がメタルなので長持ちしないだろうなとは思ったが、まさか6時間持たずに壊れるとは・・・。
ファンがガタついていたのはあったがただちに壊れるとは思わなかったが、動かなくなってからファンを手で回すと明らかに異常があるという感じもなく軸受が悪くなった様子もなく普通に回る。その状態でスイッチを入れると僅かに回ろうとしている様子はあるが、やはり止まってしまう。異常なまでにトルクが無いっぽい。
モーターを分解してみた
左側がケース、内側がマグネット。
右側がローター。手前が整流子(ブラシが当たる側)になる。
なんか水没させたんじゃないかってほど錆てキチャナイ。ただし、軸受は正常でコアも巻線も問題なさそう。これを見る限りトルクが全然ない理由がわからない。
ブラケット側。
キッタナイ内側してるだろ。ウソみたいだろ。ほぼ新品なんだぜ。これで。
左右から中央に1本ずづ伸びてるのがブラシ。先端が三叉のフォークのようになっている。これが整流子に触れてコアに電気が流れる。
見ると解るが右から中央に伸びてる側のブラシの三叉の一つが曲がっている。本来なら3又は曲がっていてはダメで左から中央に伸びているブラシと同様に揃っていないとダメな筈。これが1本だけ上側に曲がっているということは想像するにこの1本だけがモーター組立時に整流子を挟んで反対側に行ってしまったのかも。当然ショートの危険もあるし、そうでなくても回転してトルクを発生させるタイミングに合わないところで電気が流れることになった筈。最初はなんとか回ることができる位置に当たっていたのが回っている内に最悪の位置にズレたということかな?でないと、最初は回ったのにその後に全くトルクがなくなった理由が思いつかない。
この曲がったブラシを真っ直ぐにすれば正常に回るモーターになるかと思われるが、分解時にブラケットが変形したのでもうこのモーターは使えない。というか、ブラケット固定部を破壊しないと分解するのが難しかったの。
値段が値段なので軸受けにベアリングを使えとまでは言わないが、ブラシはもう少しマシなのにして欲しいところ。今回は運悪く正しく組み立てられなかったモーターを組み込んだ個体に当たったらしいということが解ったが、このブラシでは正常な製品に当たったとしても耐久性は期待できないかな。
2021年8月7日追記:
この記事の最初に書いた300円の壊れずに使えていると書いた扇風機はこの記事の汚い普通のモーターとは違いブラシレスモーターでした。動かなくなったら軸に注油すれば動いたけど、今年軸受け部分の樹脂が割れて壊れました。壊れたとはいえ3年使えたので文句なし。