はじめてのSignal (スマートフォン側)

前回に続きメッセージアプリSignalを試してみた。今回はスマートフォンアプリ(Android)でSignal Desktopと通信する。他のユーザーとのチャットはこの記事では対象外。スノーデン氏がSignal使おうぜって言ってるくらいだからきっと良いんでしょう、知らんけど。

Android版Sginalのインストール

Signal Android 1
AndroidはGoogle PlayのSignalのページからアプリをインストール。
iPhone用はApp StoreのSignalのページを参照。

Signalデスクトップ版との紐付け

1㍉も必須ではないが、この記事的には1つ前の記事のようにスマートフォン用Signalとデスクトップ版Signalと連携させる。

Signal Android 2
初起動時は幾つか設定を行う。(この記事では省略)
Signalを起動して右上の[ ](メニュー)から「設定」を開く。

Signal Android 3
「リンクしたデバイス」を押す。

Signal Android 4
右下の (追加)を押す。

Signal Android 5
デスクトップ版Signalで連携用のQRコードを表示する。そのQRコードが画面中央に写るように調整する。位置が上手く合えばQRコードは自動的に読み込まれて次に進む。

Signal Android 6
確認を求められるので「デバイスを結びつける」を押す。

Signal Android 7
登録完了。
戻るボタンを押す。

Signalデスクトップ版とのチャット

Signal Android 8
チャット画面。
ただし、前回も書いたがスマートフォンで書いたメッセージは不具合があるようでデスクトップ版に表示されない(2018年5月13日現在)。上の画像では青吹き出しがデスクトップ側で白吹き出しがスマートフォン側。「テスト返信」というメッセージをスマートフォンから送信したところスマートフォンの画面には相手側に届いているように表示される(青吹き出しの「テスト返信」が表示される)が実際にはデスクトップ側には届いていない。
これが改善されないと(Signalデスクトップアプリは)怖くて使えない。

はじめてのSignal Desktop

メッセージアプリで日本ではあまり利用者が多くないと思われるけどセキュリティ的には非常に高いと言われているSignalを試してみた。今回はスマートフォン版ではなくPCデスクトップ用アプリ。

デスクトップ版Sginalのインストール

今回はopenSUSE (Linux)にインストールすることとする。(インストールがまぁまぁ面倒な例)

Signal Desktop 1
openSUSE以外、WindowsだとかMacとかDebian系Linuxの場合はSignalの公式ページのトップページの最初の部分にある「Desktop」をクリック。

Signal Desktop 2
デスクトップ用が3つ表示される。Mac, Windows, Debian系LinuxがあるのでOSに応じてダウンロードしてインストールする。
openSUSEはDebian系ではあるけど、表示される指示通りではインストールできない筈。(そこで以下)

Signal Desktop 3
常用しているブラウザがFirefox以外の場合でもFirefoxを起動する。(1クリックインストールの紐付けの関係でFirefox推奨)
openSUSE用のパッケージ検索ページでsignal-desktopを検索。またはSignal-Desktopのページを直で開く。
使用中のopenSUSEのバージョン(ディストリビューション)に対応した行の「コミュニティ提供のパッケージの表示」をクリックする。
[ 1クリックインストール]をクリック。

Signal Desktop 4
「プログラムで開く」を選択しその右側が[Yast 1-クリックインストール(既定)]であることを確認して[OK]をクリック。
標準的な設定のopenSUSEはFirefox以外のブラウザではYast 1クリックインストールが紐付いていないので選択できない点に注意。

Signal Desktop 5
インストールされるソフトウエアがsignal-desktopであることを確認して[次へ]をクリック。幾つか画面が表示されるが基本的に[次へ]でOK。

Signal Desktop 6
「信頼できないGnuPG Keyキーを取り込む」の画面では[信頼する]をクリック。

Signal Desktop 7
「インストールに成功しました」の表示を確認して[完了]をクリック。

デスクトップ版Sginalを動かしてみる

Signal Desktop 8
アプリケーションメニュー(Windowsのスタートボタン相当)から「インターネット」を辿り「Signal Private Messenger」を起動。

Signal Desktop 9
Signal Private Messenger初起動時はスマートフォン(のSignalアカウント)との紐付けを要求される。画面に大きめのQRコードが表示されるのでスマートフォンSignalアプリの設定メニューの「リンクしたデバイス」でそのQRコードを写す。

Signal Desktop 10
Signalデスクトップ版の識別名を登録する。おそらくコンピュータ名が表示されている筈なのでそれで良ければ変更不要。
[Finish linking phone]をクリックするとスマートフォンと紐付く。登録完了。

Signal Desktop 11
おそらく左列にはスマートフォンの「連絡先」がリスト表示されるのではないかなと思うけど「がとらぼ」の中の人はCardDAVで連絡先を管理してDavdroidでAndroidの「連絡先」と連携させているのでSignalではCardDAV登録分は見れなくて自分のアドレスだけが表示されている。これは「連絡先」の権限を欲しがるアプリに大切な知人の個人情報を抜かれないための1つの良い方法。
その代わりSignalを使う知人を別途「連絡先」に登録してやらないとダメ(な筈)。そして、その知人だけは連絡先に登録することで個人情報が無防備になる点は注意。
今回はデスクトップとスマートフォンの間(どちらも自分のアカウント)でチャットする。左列のリストから自分のアドレスをクリックする。

Signal Desktop 12
チャット画面になる。最近のメッセージ系のアプリはほとんど似たような画面なので説明無しでパッと見で使い方はわかる筈。

デスクトップ版Sginalの不具合?

Signal Desktop 13
ところで、今回試した範囲ではデスクトップからメッセージを送信するとスマートフォンに届くのに、スマートフォンからデスクトップにメッセージを送るとデスクトップにはメッセージが届かなかった。これはNAT超えであってもLAN内であっても変わらずで何でだろうと思ったらGitHubにバグ報告が上がってた。
自分同士の通信というのがダメなのかしら?
使用したのはSignal Desktop v1.9.0とv.1.10.1

Signal Desktop 14
Signal DesktopのメニューのViewから Toggle Developer Toolsを開いてみた。どこかで見た画面だと思ったららChromeブラウザのDevToolsの画面そのもの。というか、Signal Desktopの実体はChrome(Chromium)なのかな?Chrome拡張機能版のSignal Private Messengerと殆ど同じだし。

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