2020年最強コスパWi-Fiルーター Redmi路由器 AC2100 (後編)

Xiaomi Redmi ルーター AC2100

前編は、Wi-Fi5(IEEE 802.11ac)の超高速(最大2100bps)ルーターが3500円だったので買ってしまったという話。
中国から届いたXiaomiのRedmi路由器 AC2100を開梱して「技適未取得機器を用いた実験等の特例制度」の届け出を行って電源をオンにする準備まで行った。
今回は電源をオンにして、日本で使用することが許されない5.8GHz帯をオフにし、代わりに5.2GHz帯をオンにする。また、ルーターモードではなくAPモードに変更する。

電波暗室など電波を完全に遮断できる部屋で設定する場合

AC2100の下面に書かれている「2.4G Wi-Fi」(2.4GHzのSSID)を確認する。PKI(パスワード)は無い。
AC2100の電源をオンにする。
スマートフォンやノートPCのWi-Fi設定で新しい接続先として「2.4G Wi-Fi」にか書かれていたSSIDが表示されることを確認し、そのSSIDを選択して接続する。
5GHz(5.2,5.3,5.6,5.8GHz)のSSIDはこの時点では表示されない筈。(5.8GHz対応端末を使用している場合を除く)
ブラウザを起動し、URL欄にmiwifi.comまたは192.168.31.1を入力する。

AC2100をアルミホイルなどで電波的に密封して有線LANで設定する場合

PCとAC2100を有線LANで接続する。(L2SW経由でもOK)
PCのネットワーク設定で、IPアドレスを192.168.31.x (xは2以上254以下)、サブネットマスク255.255.255.0、デフォルトゲートウェイ192.168.31.1、DNSはテキトーまたは無しに設定する。
ブラウザを起動し、URL欄に192.168.31.1を入力する。

画像が無いが、初起動時は2つ質問される。(以下)
先ず、Wi-Fiルーターのネットワーク設定。とりあえず最初に表示されている自動割当てのDHCPで良いので下の「下一歩」ボタンを押す。
次に、AC2100のSSIDとパスワード(PKI)を入力する画面が表示される筈。わかりやすいSSIDとパスワードを決めて入力する。下の「下一歩」ボタンを押す。確認画面が表示されるので表示されるSSIDとパスワードをメモる。2.4GHz用SSIDは入力した値、5GHz用は入力した値+「_5G」になる。パスワードは2.4GHz,5GHz共に入力した値。
ここで指定することで、次回以降の接続ではSSIDがAC2100下面の「2.4G Wi-Fi」「5G Wi-Fi」の値ではなくなるので忘れないこと。文字化けによるトラブルが報告されているのでアルファベットと数字と半角記号以外は入力しない方が良いらしい。また、Wi-Fiルーターのリプレースの場合、これまで利用していたWi-Fiルーターと同じSSIDとパスワードを指定すると接続する子機側の再設定は不要なので個人的にはオススメ。

接続が切れるので新しいSSIDとパスワードで再接続する。

Redmi AC2100の設定 1
ブラウザを起動し、URL欄にmiwifi.comまたは192.168.31.1を入力する。
管理画面に入るためのパスワード入力欄。初期値はたしか「無し」の筈なので[Enter]キーを押すか右向き矢印ボタンを押す。

Redmi AC2100の設定 2
ルーターの状態表示画面が表示される。

Redmi AC2100の設定 3
一番上の「常用设置」を選択。アイコン付きの「Wi-Fi设置」を選択する。
先に設定したSSIDで2.4GHzと5GHzの設定が表示されている筈。そのままでも良いが、2.4GHzと5GHzで同じSSID名を使いたい場合は「Wi-Fi双頻合一」のスイッチをOnにする。
2.4GHzのチャネル設定は自動で構わないが、5GHzは初期値が5.8GHzを使用するようになっているので必ず変更。
36〜48の間でどれかを選ぶ。保存を忘れずに。

所謂5GHzのチャネル
5.2GHz帯: 36, 40, 44, 48 (AC2100対応)
5.3GHz帯: 52, 56, 60, 64
5.6GHz帯: 100, 104, 108, 112, 116, 120, 124, 128, 132. 136, 140
5.8GHz帯: 149, 153, 157, 161, 165 (AC2100対応、日本では絶対使用禁止)

これで初期値の5.8GHzから5.2GHzに切り替わった
また、日本の5GHz対応機器にAC2100のSSID(5GHz)が表示されるようになる筈。あくまで仮定だけど5.8GHzを出してると日本の機器は非対応なのでSSIDは表示されないし接続もできない。
日本のWi-Fi機器にAC2100の5.2GHzのSSIDが表示されるのを確認してようやく安心できる。

Redmi AC2100の設定 4
一番上の「高級设置」(高度な設定)を選択。この高度な設定は、ルーターモードでは設定できるがAP(ブリッジ)モードでは設定自体表示されず機能もしない。今回はAPモードに切り替えて使うので存在の紹介だけ。

Redmi AC2100の設定 5
一番上の「常用设置」を選択。アイコン付きの「上网设置」(インターネット設定)を選択。
初期値はおそらくDHCP設定あたりの筈。上部に現在の設定が表示されている。
上から2番めの項目の「上网设置」でインターネット(WAN側)と接続する方式を選択。初期値はDHCPなので必要に応じてPPPoEや静的IP設定に変更する。AP(ブリッジ)モードで使用するならおそらくLAN内のDHCPサーバを使う筈なのでそのままDHCPで良いかと。LAN内にDHCPが無いということであれば静的IPで設定。
モード切り替えは下から3番めの項目の「工作模式切换」。今回はルーターとしてではなくAP(アクセスポイント)として使うので変更する。「切换」ボタンを押す。(次へ)

Redmi AC2100の設定 6
上から「普通のルーター」モード(初期値)、「無線中継」モード、「有線中継」モード(ブリッジのことみたい)。今回はAP(ブリッジ)モードにするので3つ目を選択。「下一歩」ボタンを押す。

Redmi AC2100の設定 7
確認や案内が表示されるので全て青塗りのボタンを押す。

Redmi AC2100の設定 8
「確定」で変更完了になる。
1つ気付いたことがあるが、普通はDHCPモードになっていればDHCPサーバ側で割当IPアドレス変更後に再起動するなどで次回からは(変更後の)割り当てられたIPアドレスを使うことになる筈だが、Redmi AC2100はどうもこの画面で表示されたIPアドレスを後生大事に使い続けるみたい。別のIPアドレスを使って欲しいということになった場合は、モード変更で一度ルーターモードに戻してWAN側の設定をし直して再度AP(ブリッジ)モードに変更しないと割当変更が効かないみたい。Wi-Fi AP機器のIPアドレス割当ての変更はそうそう行うものではないとは思うが、ちょっとヘンね。

Redmi AC2100の設定 9
管理画面右上に表示されているのがこの機器の名称(ホスト名のようなもの)。その横の「」がメニューになっている。上から、「修改路由器名称」(この機器の名称の変更)、「系统升级」(ファームウエア更新)、「下载客户端」(スマホアプリのDLリンク)、「重启」(この機器の再起動)、「注销」(ログアウト)
難しいのは無い。

Redmi AC2100の設定 10
Xiaomiのスマホ Redmi Note 9SをAC2100に接続してみた。接続中のSSIDの表示を見ると何故かXiaomiのロゴが表示されている。手持ちの他の機種ではXiaomiのロゴは表示されなかった。これが何か意味があるのかは知らない。Xiaomiの機器同士なら表示されるのかな。

こんな感じで、Redmi AC2100は基本性能が高い割にすごく簡単。設定項目は日本ブランドの製品でいえばエントリーモデル並だと思う。中国だと購入して使う人が多いと思われるのでそれを考えるとアホみたいに意味の解らない機能とか設定は無くして当然ということか?ブリッジとして使うと、さらにできることは少なくなる。これは日本ブランドを含め他の製品も基本的には似たようなもの。基本的には電源とNWケーブルつないでチョイチョイと選択したら、もう壊れるまでそのまま。そんな使い方を想定しているのでしょう。
ただし、製品の想定外の使い方(今回でいえば中国向けの製品を日本で使う)をする際は少しだけ普通は行わないようなことをしなくてはならない。あと、中国向け専用品とはいえ、せめて英語表示に切り替えられるようにはして欲しいかな。

最強コスパという点では今年すでにWi-Fi6(IEEE 802.11ax)のルーターRedmi路由器 AX5が本体価格約4000円になっていて、少しだけ悩んでみたけど、手持ちにWi-Fi6対応機器が無いのとMIMOでの最大速度(の論理値)がAC2100の方が(AX5の最大1800Mbpsより)上だったということで最強コスパとしてはAC2100を選んだ。2021年はもしかしたらRedmi AX5の後継機がコスパ最強とか言って買ってるかも。

2020年最強コスパWi-Fiルーター Redmi路由器 AC2100 (前編)

Xiaomi Redmi ルーター AC2100

次々に購入しなくてはならなくていつも悩まされているWi-Fiルーター(APとして使用)だが、コスパ最強なある機種がどうしても欲しくてとうとう買ってしまったという話。普通ならコスパ最強なら悩む必要ないんだけど、今回はちょっとね・・・
で、購入したのがXiaomiが中国向けだけに販売している「Redmi路由器 AC2100」。 路由器ってのはルーターのことね。

「えっ、それアカンやつちゃうの?」

一応ちゃんとします。

RedmiというのはXiaomi(シャオミ)という中国のスマホメーカーのサブブランドorシリーズ。最初はインド向けブランドとか言ってたような気がするが高コスパ製品は中国向けでもRedmiブランド(orシリーズ)で出してるので、最高性能や高級感を求めないコスパ重視の製品がRedmiブランドという感じ。

「がとらぼ」ではRedmi AC2100については別ページで紹介しているので概略はそちらを参照していただくとして、購入前から判っている良い点・悪い点。

良い点
  • とにかく価格。AC2100クラス(Wi-Fi5で最大通信速度2100Mbps)が3000円台というのはなかなか無いよね。
  • 有線ポートがすべてGbE。2019年前半まではコスパ最強だと代償として子ポート(LAN)が100Mbpsに制限されてるのが多かった。
  • カバレッジ360度なので置く向き気にしなくて良い。
  • 実用範囲で128端末を接続できる。家庭用なら十分。

悪い点
  • 技適がない。
  • 対応周波数帯が中国仕様。
  • グローバル版だと英語切り替えがあるけどこれは中国専用品なのでUIの言語が中国語だけ。
  • 中国向け製品なので日本への取り寄せに日数がかかる。
  • 日本の家庭用ブロードバンドルーター用としてはPPPoEには対応するがDS-LiteとMAP-Eは非対応。
  • アンテナがボコスコ生えてて無粋。

一応書いておくと、日本(と欧州)で使えるWi-Fiの周波数帯は2.4GHzと5.2GHz, 5.3GHz, 5.6GHz。中国は2.4GHzと5.2GHz, 5.3GHz, 5.8GHz。日本で使える5.6GHzが中国で使えなくて逆に中国で使える5.8GHzが日本で使えない。
Redmi AC2100は2.4GHzと5.2GHz(初期値Off), 5.8GHz(初期値On)に対応している。中国向けだけど中国で使える筈の5.3GHzには対応していない。
だからRedmi AC2100と日本の使用可能周波数帯で合うのは2.4GHzと5.2GHzだけとなる。個人的には所謂5GHzはDFSもTPCも関係ない5.2GHzしか使わないので問題ないが、比較的空いている等の理由で5.3, 5.6GHz帯を使いたいというならRedmi AC2100はNGとなる。
また、最大の問題として、

「Redmi AC2100のデフォルトは5.8GHzがオン」

であることを挙げておく。中国向け製品で5.8GHz対応なら当然デフォルトはオンな筈だが、日本で使うとなればそれは大問題。5.8GHz帯のOn/Off切り替えがハードウエアスイッチならOffにするだけで済むのだろうが、そんなの見たことがないので切り替えはソフトウエアスイッチ。そうすると、電源をオンにしないとOn/Offを切り替えられないのだが、電源をOnにしたら初期状態では5.8GHzで電波を出してしまう。これは後ほど。

Xiaomi Redmi ルーター AC2100購入
いつもどおりAliExpressで購入。配送がシンガポールポストだったので発送から配達まで1ヶ月かかった。遅すぎる。1ヶ月も経つと注文時最安値よりも販売価格が数百円下がって何か高値で掴まされたみたいな気分になるのよね。(ある意味錯覚なんだけど)

Xiaomi Redmi ルーター AC2100 1
出前がスイスイスイっと届けてくれる出前館じゃないので、すっかり忘れかけた頃に届いたビニール入りピザボックス。右は大きさ比較用の500mlのペットボトル。

Xiaomi Redmi ルーター AC2100 2
輸送日数長いときあるあるだがベコベコ潰れてる。中国からの輸送でこういう薄い箱は製品の箱を直接ビニール梱包ではなく外箱に入れてくれた方が安心だよね。送料は高くなるけど。

Xiaomi Redmi ルーター AC2100 3
製品の箱の裏面。中国専用品なので中国語しか書いてない。そしてベコベコなのは裏の方がひどい。

Xiaomi Redmi ルーター AC2100 4
まぁ中身は問題ないんですけどね。右半分がルーター本体を白いビニールで包んだもの。6本のアンテナは最初から本体につながっている。アンテナは取り外せないみたい。左側はACアダプタとLANケーブル1本だけ。とても潔いのでこれは好感。しかし、このトレイ、紙繊維がボロボロ出過ぎでホコリだらけ。これは酷い。

Xiaomi Redmi ルーター AC2100 5
アンテナ6本を立てた本体上面の様子。本体は穴だらけだけどこれは放熱のためらしい。ホコリが多いところに設置するなら対策を考えた方が良さそう。

Xiaomi Redmi ルーター AC2100 6
本体後ろの面。長いスリットが2本。その下に左からリセット用の穴、ACアダプタを接続するソケット。RJ45ポートが4つ並んでいる中で一番左がWANポート、他3ポートはLAN用。この4ポートはすべてGbE対応。昨年の高コスパルーターのXiaomi Router 4Aを買うことができなかったのはここがアヤフヤでLAN側3ポートが100Mbpsと1000Mbpsの2パターンの製品があって価格差があるので通販で買うと1000Mbps版の価格で100Mbps版を送ってきそうで怖かったからなのね。昨年は技適の特例制度も無かったので仮に購入してもブログには書けないし。

Xiaomi Redmi ルーター AC2100 7
下面。放熱用の穴が上面より大きめ。壁掛けにも対応。

Xiaomi Redmi ルーター AC2100 8
そして、この下面には重要な情報が書かれている。「MIIT ID」と「SN」は後で「技適未取得機器を用いた実験等の特例制度」の届け出をするのに必要な情報。「2.4G Wi-Fi」は2.4GHz用のSSIDの初期値。「5G Wi-Fi」は5GHz用のSSIDの初期値。「MAC」はLAN側の設定で使う(こともある)MAC Address。
中国専用品なのでCCC認証マークはあるけどCE(EU), FCC(北米)といったよく見る認証マークは無い。

Xiaomi Redmi ルーター AC2100 9
付属のACアダプタはUSタイプ(日本でも使えるやつ)。一応Xiaomiのマークが付いた純正品?US基準なので家のコンセントに差し込む刃(金具)に3mmの穴がない。100-240Vで50Hz/60Hz両対応なので東日本(50Hz)でも大丈夫。(アメリカは60Hz)

Xiaomi Redmi ルーター AC2100 10
なんかホコリだらけなのは箱の中の紙繊維を固めて作ったトレイみたいなのが繊維がちらばる粗悪なやつだから。
付属のLANケーブルはCAT.5Eなので実用上問題なし。ただし、だいぶ短め。Cat.7だのCat.8だのというインチキケーブルを買わないと速度が出ないとか思う人がどうしても一定数いるみたいだけど、Cat.5e(かCat.6)で十分。というかRJ45コネクタでCat.7というのもおかしな話だし機器がUTP用のソケットなのにSTPケーブル挿すのもバカすぎるので「Cat.7とか欲しがるのは情弱」。

Xiaomi Redmi ルーター AC2100 11
届いた箱のルーター本体の下に隠れていた説明書。なんと紙切れ1枚、日本の常識じゃありえないけど普通に考えたらこれで十分なのよね。ルーター本体の脚(出っ張り)が接触し続けたと思われる4箇所がボコボコに。これはちょっと・・・

Xiaomi Redmi ルーター AC2100 12
紙切れは1枚だけど裏面もある。写真のように全部中国語。個人的に中国語はわからないし簡体字はさらに元の字がわからないので困るが、所詮は家庭用ルーターなのでなんとなくはわかるもの。書かれてる量も少ないし。

Xiaomi Redmi ルーター AC2100 13
ルーターの電源を入れる前に総務省の「技適未取得機器を用いた実験等の特例制度」のページからウェブでの届け出を行う。マイナンバーカードがあって電子証明書が使える状態で「マイナポータルAP」アプリが使える環境であればユーザー登録と機器の届け出と合わせても30分もかからないと思う。機器の届け出は書き方に悩むことがあると少し時間がかかることもあるかも。

Xiaomi Redmi ルーター AC2100 14
製造者欄に中国企業の簡体字の社名をそのまま入力すると撥ねられるのでそこだけ注意。「小米通讯技术有限公司」だと「讯」と「术」がNGなので「小米通訊技術有限公司」のようにする。

技適未取得機器を用いた実験等の特例制度の素晴らしいところは、申請ではなく届け出なので、許可が出るまで何日か待つという必要もなく、すぐにその機器を使えること。ただし、何らかの公的認証が無い手作り機器などは対象外のよう。また、海外製スマートフォンはSIMカードを使うモバイル通信が対象外。Wi-Fiだけなら良いみたいだけど、海外スマホを購入して「技適未取得機器を用いた実験等の特例制度で届け出したら180日間は自由に使い放題だぜ」は間違いなのでご注意。あと、お役所らしいところは180日以内に廃止届け出をしなくてはならないところ。180日後に自動的に期限切れではないということ。別の実験に使う場合は再度届け出する必要がある。(同じ内容の実験では届け出できない)

届け出は簡単だが、ここで最大の問題。電源オン=即5.8GHz帯出力(初期値状態)。これだけは何か対応しないとAC2100の電源をオンにできない。中国で5.8GHzを使わない設定に変更してから日本に持ち込むのが一番簡単な方法ではあるけど通販で購入したら無理よね。日本だとビルの地下の機械室で設定するのはアリかもというか一番現実的。(MDF室は上が開いてることがあるかもなので注意) AC2100とACアダプタとスマホを持ち込んでAC2100を起動し、スマホでWi-Fi2.4GHzでAC2100に接続してウェブで5.8GHzから5.2GHzに切り替えるだけ。
個人宅でSHF帯対応のファラデーケージがなければ、ラインフィルター(か直径が大きめのフェライトコア)を用意して機器を結線し(電源の他にWANポートをPCに接続も忘れずに)、ケーブル類はラインフィルタに通して(巻いて)、機器とラインフィルタごとアルミホイルでグルングルン(5重以上)に巻く。このとき隙間がないよう丁寧に。やってみると結構難しいので既存の家庭用ブロードバンドルーター(技適有り)の5.6GHz帯で実験してからが良いかと。

後編はXiaomi Redmi路由器 AC2100の5.8GHz帯をオフにしてAPにする設定。

NanoVNA V2 (SAA-2)を触ってみた

NanoVNA V2

安価なVNAとしてNanoVNAが話題だが、昨年秋以降はNanoVNA 2.0という強化版VNAがもうすぐ出るという話〜発売が始まったけど届くまで日数かかるよということで興味はあるけど「どっしようかなぁ」という感じだった。従来のNanoVNAの方が若干安いということもあるし。
ただ、NanoVNAは本来の対応周波数が300MHzまで、3次高調波で900MHzまで、5次高調波で1.5GHzまでということで、ファームウエアで1.5GHzまで対応できるとはいえ周波数が高くなると精度は若干落ちるらしい。個人的にはADS-Bの1090MHzあたりで使うかなと思うのでnanoVNAでも使えなくはない。でも、Wi-Fiの2.4GHzあたりももしかしたらと思ったらNanoVNA V2かな。仮に1090MHzまでしか触らないとしても高調波を使わず3GHzまで対応しているNanoVNA V2の方が良いかなと思うように。
ちなみにNanoVNA V2については、「NanoVNA」という名称を使うことが憚られるようなのでSAA-2, S-A-A-V2のような名称で呼ぶ方が良いみたい。(が、このページではNanoVNA V2と書いてしまう スミマセン)

NanoVNA V2のスペック
Frequency range: 50kHz - 3GHz
System dynamic range (calibrated): 70dB (up to 1.5GHz), 60dB (up to 3GHz)
S11 noise floor (calibrated): -50dB (up to 1.5GHz), -40dB (up to 3GHz)
Sweep rate: 100 points/s
Display: 2.8", 320 x 240
USB interface: Micro USB
Power: USB, 300mA
Battery connector: JST-XH 2.54mm
Maximum sweep points (on device): 201
Maximum sweep points (USB): 1024
NanoVNA-SAVER and VNA-QT software
Ssupported platforms: Linux, Windows (7+), Mac OS planned

知ってる範囲の主なモデル
S-A-A-2: 2.8インチ画面. SMAコネクタ, Hugen氏
S-A-A-2_2: 2.8インチ画面, SMAコネクタ, nanorfe & OwOComm
SAA-2: 2.8インチ画面, SMAコネクタ, Hugen氏
SAA-2N: 4インチ画面, Type-Nコネクタ, Hugen氏

情報入手先(ユーザーグループ)
https://groups.io/g/tinysa/
https://groups.io/g/nanovna-users/
https://groups.io/g/NanoVNA-V2

ユーザーマニュアル
https://github.com/nanovna/NanoVNA-QT/blob/master/ug1101.pdf 2020年8月末現在

今回は安く購入したいこともあって出処のよく判らないクローン品をAliExpressの評判不明なセラーから購入した。パッケージ内容はS-A-A-2相当。
AliExpressでは品質の良くないクローン品が多く出回っているようなので割り切れないなら上のユーザーグループで情報を収集して、ある程度上質なサプライヤーだと判明しているところから購入することをオススメ。評判の良いサプライヤーから買うのと怪しいクローンでは2〜4千円程度の差しかないのでヘタな安物を買うより安心よね。(と言いつつ最安値のしか買わないんだけど)

実は8月上旬に商品が届いていたんだけど、実家で使うんだから実家に送れば良いだろう的に注文時に安直に考えたせいでせっかく届いた品に触ることができずにいた。
ようやく手元に届いたので開封してちょっとだけ触ってみた。少しは慣れとかないとイザ使おうと思ったときに「よくわかりませんでした」じゃ困るので。

NanoVNA V2 1
右側が届いたパッケージ。左側が大きさ比較用のBD-RE(CD-R/DVD-Rのスリムケースと同じサイズ)
意外とコンパクトでしかも軽い。

NanoVNA V2 2
ビニール袋を剥いた状態。結構スカスカな箱なのに珍しく潰れていない。

NanoVNA V2 3
左の白いのがNanoVNA V2本体とそれを包んだビニール。右側が本体以外。

NanoVNA V2 4
画面には養生用のフィルムが貼られている。上面と底面はプレートで覆われているが、側面は4面カバー無し。意外と厚みがある印象。

NanoVNA V2 5
反対側はmicroUSB端子が中央にある。その上の黄色いのがバッテリー。ここにバッテリーだと劣化して膨らんだときが怖いかも。

NanoVNA V2 6
裏返して底の面。プレートだけ。

NanoVNA V2 7
側面。電源スイッチが見えている。

NanoVNA V2 8
内容物のすべて。左上がmicroUSBケーブル、中央上段がワッシャーやSMA端子部固定用ナットなど、右側はNanoVNA V2本体とSMA端子の付いたRJ174ケーブル2本、左下はスタイラス、中央下部がキャリブレーションで使うオープン・ショート・ロード・延長用メス-メスアダプタ。敷いてある紙が付属した唯一の説明書。基本的にはメニューの階層を示しただけのもの。

NanoVNA V2 9
画面には養生フィルムが貼ってあって、上の画像でいえば液晶ガラスの右下側に飛び出ている緑のタブ部分をひっぱれば剥がすことができる筈だか、上面プレートが邪魔でフィルムが剥がせない。そこで四隅のネジ4つを外してプレートを外した。(それが上の写真の状態)

NanoVNA V2 10
養生フィルムを剥がした。スッキリ。

NanoVNA V2 11
ついでに反対側の底面のプレートも外してみた。基盤の状態が気になったのよね。心配は的中して赤矢印の部分のように何か汚い。上の写真では既に拭き取っちゃっつた後だけど、2つのシールド部分にも組み立てた人の指紋がベタベタで嫌な感じ。粗悪なクローンの心配が増大。

NanoVNA V2 12
電源スイッチをオンにしてみたが何も反応なし。とりあえず30分ほど充電してから再度電源をオンにした。こんどはすぐに上の写真のような画面が表示された。完全放電の状態で送られて来たってことね。良くないなぁ。

NanoVNA V2 13
電源スイッチの裏側の基板にLEDが4つあって、充電が進むに連れて点灯・点滅するLEDの数が増える。上の画像ではLED3つが点灯している。ちなみに、急速充電ではない普通のUSB接続で、バッテリーが空から満充電まで3時間ほど。なお、満充電になったときの制御が不明なので心配な人はLED4つ付いたらすぐに充電を終了させた方が良いかと。

NanoVNA V2 14
バージョンを表示してみた。NanoVNA V2_2という表示になっている。ファームウエアはS-A-A-2_2用なのかな?

NanoVNA V2 15
キャリブレーションに使うドングルというかアダプタ?プラグ?呼び名が判らない。左からオープン、ショート、ロード、スルー(延長)。キャリブレーションの方法はNanoVNAとほとんど同じなのでそのやり方を真似るだけ。

NanoVNA V2 16
以前に買って怪しすぎるということで使うのをやめた中華製1090MHz PCBアンテナをつないでみた。
予想に反してSWRはまともっぽい。上の画像は表示範囲が590MHz〜1590MHzで中央が1090MHz。黄色の三角形のマーカー「1」があるところが1110MHzこれがSWRがミニマムになる周波数で値が1.17。もう少し左まで低いところかがあるのでおよそ1090MHz周辺はSWRが低い状態。アンテナ本体に貼られていたシールに書かれたSWR 1.1には達していないが一応十分ね。

このアンテナね。

NanoVNA V2 17
新しく購入したバンドパスフィルターを見てみた。付属の2本のケーブルでバンドパスフィルタの入力・出力端子とNanoVNA V2を接続する。
見るのはLOGMAGで合ってるよね?これも周波数の表示範囲は590〜1590MHzで1090MHzが中央。青の三角マーカー「1」が表示範囲中のMAX値で-4.36dBとなっている。つまり、電波を通す周波数帯でも4.36dB以上減衰しますということ。期待よりちょっと減衰大きいかな?反射損失を含めた実測で3dBより小さいということで購入したハズだけどなぁ。ちなみにカタログ値では挿入損失1.5dB。
縦の1目盛りが10dBなので590MHzでは約-30dB、1.59GHzでは約-40dBとなる。

このバンドパスフィルターね。
ここで重大な告白

スミスチャートが全然わからない

ダメじゃん・・・

これで少なくともSWRが見えるので針金曲げ曲げアンテナを作ることができるようになった。って、本当に上手く作れるかしら?