安い4Kテレビが欲しい

家で使っているPCモニタがFull HD(2K)の古いものばかりということで新しいモニタが欲しいんだけど、これから買うなら2Kでなく4Kを考えるかな。しかし、4Kのモニタは意外と高い。何故か地デジ/BS/CSチューナー付きの4Kテレビの方が圧倒的に安い。もちろん、パネルの種類だとか全体的な品質に差があるのだろうが。

PCモニタとしては30インチ以下のモデルが複数あるが、それはちょっと4K表示では小さすぎていろいろ厳しい。そこで30インチ以上を探すと30インチ台は32(31.5)インチ以外ほぼ存在しなくて次は43インチでしかも高い。逆に4K対応テレビは30インチ台までがほぼ(全く?)存在していなくて40インチから。そして価格で見ると大4K対応テレビがとても安い。モニタを3枚4枚並べて使うということであれば27インチのような小型も選択肢としてアリかもしれないが、モニタ1枚しか使わないとか脇にもう1枚置くかも程度であれば許容範囲でなるべく大きいのを選択する方が不満が少ない筈。表示される文字が小さすぎて読むのに苦労するんじゃ話にならないしね。スケーリング?なにそれ美味しいの?

そこで、テレビとしての性能は重視せず、PC用として4Kテレビを買うならどれが良いか2020年6月上旬時点の安価な製品で比べてみた。

対象機種の条件
  • PCモニタ用途なので50インチ以下とする
  • 50インチ以下で同シリーズに複数サイズの機種ある場合は40インチ前半の機種とする
  • PCモニタ用途なので解像度については厳しく見る
  • テレビ視聴もオマケ程度で一応考えるが、4Kチューナーについては原則不要とする
  • 低価格帯モデルのみとする。(実売5万円程度まで)
  • 低価格帯モデルの画像エンジン/HDRについては謳われていても期待できないし使わないのでどうでもいい
  • 画面ガラス表面の処理については考慮しない、アラン・ドロンが映り込んでも驚かないので

TCL 43K601U/43K600U


スペックこの機種
画面サイズ43インチ
パネル種類VA液晶
解像度3840 x 2160(本物) RGB
応答速度8 ms
バックライトエッジ型LED
チューナー地デジ x 2 / BS x 2 / CS x 2
4Kチューナー非搭載
VOD非対応
HDMIポートHDMI2.0 x 2 (ARC対応 x 1)
USBポートUSB2.0対応 x 1
LANポートRJ45 x 1 / 無線LAN 無し
他ポートヘッドホン出力 x 1
光デジタル音声出力 x 1
ビデオ音声入力RCA(黄赤白) x 1
画像エンジン/HDRHDR10
スピーカー8W + 8W
消費電力90W(定格) / 年間消費電力 1139kWh
重量8.6kg / 8.4kg(脚無し)
壁掛けVESA 200 x 200mm
価格28,900円 (2020年6月4日)

TCLは日本では有名ではないようですが、2018年の世界テレビ市場シェアで第2位の会社です。あまり誠実な商売をしているとはいえないサムスンが順調にシェアを落としているのでシェアで逆転する日も遠くないのではとさえ思えるほどです。個人的には2Kは韓国、4Kは中国と思っています。まぁ米中対立激化でどうなるか判りませんが。
中華テレビだからというだけではバカにできるものではありませんが、TCLがシェアを伸ばした大きな理由が「安いから」というのはアタマの片隅にでも置いておいた方が良いでしょう。
と、いうことで、43K601U/43K600Uは、安い4K対応テレビでしかも解像度詐欺ではない本物4Kパネル採用の中では最も安いモデル(の1つ)です。43K601Uと43K600Uの違いは脚の色だとのこと(未確認)。その割に価格差があるのが不思議です。バックパネルに関する初期不良のレビューが複数あり品質が心配になります。Amazonで5年保証を付けようとするとAmazon販売分を購入するしかないため28,900円ではなく3万ちょっとの販売価格に保証料2,000円未満程度が必要となるので3万2千円超えとなります。保証を付けて買おうすると際立った安さが少し褪せるかも。

HiSense 43F68E


スペックこの機種
画面サイズ43インチ
パネル種類VA液晶
解像度3840 x 2160(本物) RGB BGR(RGBとは逆並び) 実機を確認
応答速度8ms
バックライト直下型LED
チューナー地デジ x 2 / BS x 2 / CS x 2
4Kチューナー非搭載
VOD非対応
HDMIポートHDMI2.0 x 4 (ARC対応 x 1)
USBポートUSB2.0対応 x 1 + USB3.0対応 x 1
LANポートRJ45 x 1 / 無線LAN無し
他ポートヘッドホン出力 x 1
ビデオ音声入力(独自) x 1
画像エンジン/HDRHDR10 / HLG
スピーカー7W + 7W
消費電力100W(定格) / 年間消費電力 99kWh
重量8.3kg / 7.9kg(脚無し)
壁掛けVESA 200 x 200mm
価格37,980円 (2020年6月4日)
miniB-CASカード
メーカー3年保証

中国Hisenseの最廉価モデルです。かつてレグザを販売していた東芝がバラバラに分解して墜落中の2018年に、テレビ事業の東芝映像ソリューションのほぼ全てを売却した先がハイセンスです。東芝レグザの美味しいところを吸い尽くしたのでその技術が使われてそうなものですが、この最廉価モデルには特に何も使われてなさそうです。廉価モデルは映像関係の制御チップがソシオネクストというネット情報をチラリと見た記憶が。上位モデルとの差別化のためこれは仕方ないところでしょう。
このモデルは細ベゼルなので安っぽく見えません。HDMIのポートは4つあります。サブピクセルがRGBで解像度詐欺もなさそうです。直下型バックライトにより画面中央が暗くなるのを防げそうです。(良いことばかりでもなさそうですが)
2Kから4Kへのアプコンは残念ながらあまり良くなさそうなので内蔵チューナーで映し出すテレビ映像は期待できませんが、4K対応のPCやゲーム機の映像はそれなりに期待できそうです。テレビとしての画質と性能を求めるのであればHisenseでは中位以上の機種を購入するのが無難でしょう。

ドンキホーテ LE-501QC4KN-BK

ドンキホーテQLEDテレビ
スペックこの機種
画面サイズ50インチ
パネル種類液晶
解像度3840 x 2160(本物) BGR(RGBとは逆並び)
応答速度不明
バックライトQLED
チューナー地デジ x 1 / BS x 1 / CS x 1
4Kチューナー x1
VOD非対応
HDMIポートHDMI2.0 x 4 (ARC対応 x 1)
USBポートUSB(不明) x 1
LANポートRJ45 x 1 / 無線LAN無し
他ポートヘッドホン出力 x 1
光デジタル音声出力 x 1
ビデオ音声入力(RCA) x 1
画像エンジン/HDRHDR10 / HLG
スピーカー10W + 10W
消費電力134W(定格) / 年間消費電力 134kWh
重量11.5kg / 11.0kg(脚無し)
壁掛け不明
価格49,800円 (2020年6月4日)
ドンキ長期保証は本体価格3〜5万円で別途3年3000円、5年5000円

ドンキホーテが2020年5月15日より販売を開始したバックライトがQLEDの液晶テレビで、4Kチューナー搭載の50インチモデルが49,800円という破格の安さを実現しています。 QLEDのパネルは台湾のInnolux製で掲示板(5ch)に上げられているパネルの拡大写真が上下逆でなければサブピクセル並びは整然としたBGRです。PC用モニタとして使用するにはフォントレンダリングの設定でBGR並びに設定する必要があるということです。韓国S社L社の社外向け安モノパネルではないという点でも解像度詐欺ではなさそうです。廉価テレビの中ではとても良い選択肢になりえそうですが、小型モデルが50インチで消費電力が定格134WなのでPCモニタとしては大物すぎるキライはあります。部屋置きのテレビとしても魅力的ですが、チューナーが各シングルという点で4Kチューナーを省いてでもそこだけはケチるべきではなかったかなぁという残念感があります。PCモニター用として使う人にとっては重視するポイントではないかもしれません。HLGについては非対応という情報がネット上にありますが、製品パッケージ(外箱)には対応と謳われています。(4Kチューナー内蔵なら対応だよね?)

FUNAI FL-43U3020

FUNAI FL-43U3020
スペックこの機種
画面サイズ43インチ
パネル種類VA 液晶 (未確認)
解像度3840 x 2160 (未確認)
応答速度不明
バックライトエッジ型LED (未確認)
チューナー地デジ x 2 / BS x 2 / CS x 2
4Kチューナー非搭載
VOD非対応
HDMIポートHDMI2.0 x 4 (ARC対応 x 1)
USBポートUSB(不明) x 2
LANポートRJ45 x 1 / 無線LAN無し
他ポートヘッドホン出力 x 1
光デジタル音声出力 x 1
ビデオ音声入力(RCA) x 1
画像エンジン/HDRClear Pix Engine 4K / HDR10 / HLG
スピーカー10W + 10W
消費電力82W(定格) / 年間消費電力 105kWh
重量8.3kg / 8.0kg(脚無し)
壁掛けVESA 300 x 200mm
価格43,700円 (2020年6月4日)
miniB-CASカード / ヤマダ5年無料保証付き

FUNAIのテレビはヤマダ電機で購入できます。目立たず話題にもなりませんがスペック・価格共に魅力的なモデルです。パネルの詳細は不明ですが、おそらくオレオレ4K詐欺ではないと思われます。ここはハッキリして欲しいところですが何故か隠しています。そのせいで怪しいのですが。ロットによって違うパネルが使われる可能性があったりするのでしょうか。省エネ性では50インチモデルが驚異的で、43インチ版より定格消費電力が1Wしか高くなく、年間消費電力量では何故か43インチ版より低くなっています。(他の機種を含めておかしくないでしょうか?)

今回は4機種だけ。TCLとHisenseは他にも実売価格5万円以内で購入できる機種があります。日本ブランド・日本の商社が販売している4K対応/4Kチューナー内蔵テレビの内、廉価モデルでIPSパネル搭載の場合は、残念ながら殆ど(全て?)でL社の解像度詐欺パネルが使われていると思って良さそう。斜め横から見たときにも色が正しく表示できるという点ではIPSパネルの方が良い部分もありますが、解像度詐欺パネルはPC用としては致命的にダメなので、安いのにIPSパネルと書かれていたら相当疑ってみるのが良さそうです。

今回の4機種は全てVOD非対応ですが、個人的にはVODはTV Boxと言われる商品を別途買う方が良いと考えています。TV内蔵ものは更新による劇的な進化が期待できないし、そもそも出来の悪いものもあるので価格差があるのにTV内蔵がハズレだったら残念すぎるでしょ。TV Box自体は2,3千円からあるのでそれくらいなら気に入らなきゃ気軽に買い換えられるしね。

Volumioのライブラリ管理をメディアサーバに任せる

前回、Volumioのライブラリ管理の悪口をさんざんとメディアサーバと使うのが良いと書いたけど、いまいちNASとメディアサーバの違いが判らない人がいるみたいなので、Volumioとメディアサーバの組み合わせについて。もっとも「かとらぼ」を覗きに来るような人は中の人より詳しいと思うけど。

Volumioをメディアサーバと組み合わせて使う 1

上段は、TFカード(MicroSD)カードにVolumioと楽曲ファイルを置いた場合。当然Volumioのライブラリも同じくTFカードにある。
中段は、TFカードにVolumioを置いて、楽曲ファイルはNASに置いた場合。この組み合わせで使う人は多い筈。楽曲のライブラリはVolumioのものを使うのでライブラリはTFカード内にある。
下段は、TFカードにVolumioを置いて、メディアサーバの楽曲を再生する場合。この組み合わせでは楽曲の管理はメディアサーバが行うので使われるライブラリはメディアサーバのもの。

Volumioをメディアサーバと組み合わせて使う 2
Volumioでメディアサーバの楽曲を再生するにはメディアサーバを覗きに行ける設定が要る。
Volumioの「設定」から「Sources」を開く。

Volumioをメディアサーバと組み合わせて使う 3
「Functionalities Control」の項目にある「DLNA Browser」のスイッチをオンにする。
Volumio側の設定はこれだけ。簡単。
当然メディアサーバ側もLAN内からのDLNAの接続を受け付ける設定にしておく。メディアサーバはいろいろあるのでこの記事ではその設定は割愛。

Volumioをメディアサーバと組み合わせて使う 4
一覧表示」を開くと「Media Servers」という項目が追加されている筈なのでそれをクリック。このページのアイコンは新しく追加したものが最後に表示されるのでソースの追加状況によっては並び順が違うことがあります。

Volumioをメディアサーバと組み合わせて使う 5
Volumioが見つけたLAN内のメディアサーバがリスト表示される。上の画像ではPlex Media Serverが1つだけ表示されている。これが「がとらぼ」の人が使っているメディアサーバ。Plex Media Serverについて書いた記事

Volumioをメディアサーバと組み合わせて使う 6
メディアサーバによっては「Music」,「音楽」など1回あるいは複数回の階層選択が必要かもしれません。(画像無し)
アルバムリストを表示したい場合は「By Album」をクリック。

Volumioをメディアサーバと組み合わせて使う 7
アルバムの管理が上手なメディアサーバであればコンピレーション(オムニバス)のアルバムでも1つのアルバムは分裂しない。上の画像では70年のアルバムが2つある表示になっているが、これは2枚組みのCDがネットの楽曲データベースに「BEST30」と「BEST 30」という風に空白文字の有り無しの違いがある状態で登録されていて、その楽曲データベースを使ってメタデータを付けてリッピングしたのでこんな風になった。(結構こういうの多い)

Volumioをメディアサーバと組み合わせて使う 8
アルバムの中も正しく含まれるべき曲が入っている。まぁこれはメディアサーバ側の管理なので当然といえば当然。ところで、前回コンピレーションアルバムの楽曲ファイルのメタデータを書き換えてVolumioにコンピアルバムを分裂させずに表示できるようにするという記事を書いたが、そのメタデータを書き換えたアルバムは上の画像のようにアーティスト名が表示される筈の部分が前回の記事で追加した「アルバムアーティスト」用のタグの値が表示されている。つまり「上を向いて歩こう」なら「坂本九」と表示されるべき部分が「Various Artists」になっている。これはまたしてもVolumioのやらかし。個別の曲のアーティスト名を表示するところでなんでアルバムアーティスト表示するのよ?
ちなみに、メディアサーバ側で個別の楽曲のアルバムアートが認識されていればその画像が楽曲リストの左端にも表示される。これはVolumioのライブラリでは別途アルバム用画像を用意しなくてはならないのと比べて大違い。しかし、一番上のところにアルバム画像は表示されない。アルバム画像がなければアルバム1曲めのカバーアートを表示するとかで良いじゃんよ。このあたりもどうもVolumioはおかしい。

Volumioをメディアサーバと組み合わせて使う 9
メディアサーバ側では、「アルバムアーティスト」がメタデータの設定通りVarious Artistsになっていて、アルバム内の個別の楽曲では「アーティスト」名が使われているので正常。
つまり、VolumioのTFカードに楽曲を一緒に入れる場合やNASに楽曲を置く場合、要するにライブラリ管理がVolumio側の場合は、前回のようにコンピアルバムの楽曲ファイルにはalbumartistタグを設定するのが良いということになるが、メディアサーバに楽曲ファイルを置く場合はalbumartistタグを設定するとVolumioでは逆に正しく表示されなくなる。本当に困ったもんだ。

Volumioをメディアサーバと組み合わせて使う 10
ちなみに、今回のメディアサーバは前述のとおりPlex Media Serverなわけだが、これだと楽曲を追加・整理・削除した場合の手動更新は、自分のPlex Media Serverにウェブでアクセスし右上の「設定」、左下の「管理」の項目にある「ライブラリ」、右列の「ライブラリーファイルをスキャン」で行う。Volumioのライブラリ更新では1000曲の追加などで1時間以上かかるが、Plex Media Serverでは1000曲なら1分程度で更新できる。

Volumioをメディアサーバと組み合わせて使う 11
登録済みの楽曲を含めて全ての情報を再取得する場合は、1つ前の「ライブラリーファイルをスキャン」ではなく、その下の「音楽」の右端のメニューアイコンをクリックし、「全メタデータを更新」を行う。こちらはインターネットの楽曲データベースへの問い合わせも行うようで、とても時間がかかる。1曲1〜3秒程度はかかるようなので2000曲程度で1時間を覚悟した方が良さそう。(Volumioのライブラリ更新はネットアクセス無しでそれより遅いけど)

Volumioをメディアサーバと組み合わせて使う 12
Volumioの新UIはライブラリ更新の終了がいつなのか判らない嫌な仕様に改悪されているが、Plex Media Serverも更新途中に別の操作を行うと更新の終了が判らなくなる。ただし、「設定」の中の「ステータス」項目の「アラート」でリアルタイムでPlex Media Serverが中で何をしているのかを見ることができるので更新の様子が判る。更新中は上の画像のような内容が延々と出る。ライブラリ更新が終了すると上の画像のような内容が出なくなる。

そんなわけで、PlexをオススメするわけではないけどMicrosoftのWindows Media Serverでも良いし他のメディアサーバでも良い、何かのDLNA対応メディアサーバがあればVolumio側でライブラリ管理を行わなくて済むので是非。

TFカードについて思うこと

Raspberry Piを含むシングルボードコンピュータでVolumioを動かす場合。ストレージとしてTFカード(MicroSDカード)を使う人がいると思うけど、昔のSLC, MLCと違い、TLCは容量は大きいけど信頼性がズタボロなのであまりお勧めできない。酷くざっくりでSLCからMLCで書き換え耐久性が1/10、MLCからTLCでさらに1/10、QLCのカードって見たことないけど、仮に販売されたらQLCのさらに1/10と思っておけばいい。良い製品であればTLCで同じブロックの書き換え耐久性1000回程度が参考値みたいだけど、実際はもう少し悪そう。で、仮に16GBのTFカードにVolumioを入れて3GBがVolumioとする。楽曲ファイルを12GBほど入れて残りが1GBとする。すると、Volumioの3GBと残りの1GBの合計4GBでVolumioの更新含めゴリゴリ書き換えまくることになる。結構ヤバい。逆に、楽曲ファイルの12GBの方は書き換えずに置きっぱなしだとTLCは書き換えないで放置したデータの寿命が2年(悪い方の数値で想定)としてそこから保存されているビットデータが少しずつ怪しくなってやっぱり壊れる(ボロボロに消える)。もしもQLCの製品が出たら(SSDならともかくTFカードはさすがに実用に耐えないから無理かな)、書き換え耐久性100回、記憶可能期間2,3ヶ月ということで、Volumio+楽曲置き場として使ったら速攻で壊れるね。書き換えると壊れる、書き換えなくても消える、本当に酷い記憶メディア。
なのでVolumioを書き込んでVolumioの起動メディアとして使うのは仕方ないにしても、楽曲データはNASなりメディアサーバなりがオススメ。(外出等の持ち運び運用を除く)

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Volumioでコンピレーションアルバムを増殖させないメタデータ

Volumioは楽曲を再生するツールとして愛用しているのだけど、気に入らないのが有料のMyVolumio・・・じゃなかったVolumioの楽曲「ライブラリ」、要するにVolumioの楽曲管理。これが本当に使いにくく動作が遅い。音楽を聴く人が何年も1,2枚のCD分程度の楽曲を流し続けるとても思ってる人が作ったんじゃないかというくらい管理することを考えてない造りになっている。新しい曲・アルバムを足したとか整理したとかするとデータベースの更新が数時間。更新しないと足した曲は表示されないから聴けない。そんなレベル。しかも、アルバムの管理が絶望的に下手クソなので本当にダメ。
特に複数のアーティストの楽曲が収められてるオムニバスとかコンピレーションと言われるアルバム。これが、Volumioでは収められてるアーティスト毎にアルバムが分裂する。例えば総集編みたいなアルバムで30人のアーティストの曲が1曲ずつ入ってると、同じ名前のアルバムが30個できちゃう。アルバムリストメチャクチャだよもう。数年前にVolumioを使い始めたときは普通に1つのアルバムとして認識されてた記憶なんだけどどうしてこうなった?

で、個人的にはVolumioのライブラリは気に入らなすぎるしRaspberry PiのMicroSDをゴリゴリ書き換えると寿命面でヤバいのでメディアサーバをVolumioの楽曲ソースにしてメディアサーバで楽曲管理をしてたのだが、ちょっとVolumioのライブラリの進化具合を確認したら・・・あんま変わってなかった・・・・・・ダメジャン

それで終わりだとユーザーとしての進化もないのでこのコンピアルバム問題を調べて解決することにした。Volumioの「設定」→「Sources」の設定項目を見ててヒントがあったことに気付いたからなんだけど。

以下、この記事ではVolumioのUIが旧UI(Classic UI)です。新UIは嫌いなので。

Volumioのコンピアルバム問題を解決するメタデータ 1
Volumioの「設定」→「Sources」にある「Music Library Setting」の「Compilation Metadata Fields」を見てメタデータの問題らしいことに気付いた。さらにその下の「Sort Artists By」のドロップダウンメニューに表示されてる「albumartist」。そういうことね。

GitHubのVolumioのソースで「albumartist」を探してみた。
どうやらビンゴっぽい。Volumioのライブラリは「アルバム名」だけじゃなく、albumartist(アルバムアーティスト)を見て、それが無ければartistかな?で、artistが一致しないので違うアルバムと認識していると見た。
なので、albumartistメタタグを楽曲に付けてやって同じ値(Various artistsとかVariousとか)を設定してやって、「アルバム名」と「アルバムアーティスト」が一致すれば同一のアルバムと認識されて分裂しなくなる筈。

Volumioのコンピアルバム問題を解決するメタデータ 2
メタデータ変更前のVolumioのライブラリから「アルバム」リストを表示した。この画像でいえば、○○歌年鑑 '70 BEST30と○○歌年鑑 '71 BEST30でそれぞれ1つのアルバムなので1行ずつ表示されるべきもの。しかし、この総集編のアルバムは楽曲毎にアーティストが異なるためVolumioでは1曲ずつが1つのアルバムとして認識され、アルバムが大増殖している。

Volumioのコンピアルバム問題を解決するメタデータ 3
楽曲ファイルのメタデータを編集するためのアプリケーションはWindowsでもMacでもLinuxでもいろいろ出ているので好きなのを使っていただくとして、今回はLinux用の定番アプリの1つMusic Brainz Picardを使用した。他もまぁ大体似たようなものなのでわかる筈。
コンピアルバムの楽曲だけを1つのフォルダ(その下は階層で構わない)に置いてからPicardの左上の「フォルダを追加」を押す。

Volumioのコンピアルバム問題を解決するメタデータ 4
左上の楽曲リストにズラズラと表示される。ここのリストは階層が無いように表示されるが問題ない。[Ctrl]+[a]で全曲を選択する。個人的には1回に1000曲±100曲程度の楽曲を集めて編集するようにしている。上の画像では930曲になっている。
下段にメタデータが表示されるが、複数選択されているので全てが同じ値以外は「アイテムに異なる」という中途半端な翻訳で表示される。

Volumioのコンピアルバム問題を解決するメタデータ 5
下段エリアを右クリックするとサブメニューが表示される筈だが、表示されない場合は先に下段のどれかの項目や値を左クリックしてから右クリックする。上の画像では下段の左上の「タイトル」を左クリックしてから右クリックした状態。サブメニューが表示されたら「新しいタグを追加」を左クリックする。

Volumioのコンピアルバム問題を解決するメタデータ 6
一番上に「albumartist」を入力する。これは「アルバムアーティスト」の予約名。単語切れ目に空白が入る「album artist」ではない点に注意。
「値を編集」ボタンを押す。左側の値の入力欄が入力可能になるのでVarious artistsとかVariousとか入力する。個人的な感覚だがVariousだけだと変に思ったのでVarious artistsにした。(画像ではVariousになってるけど)
「Save」を押す。普通ならSaveで保存されるのだがPicardではなんとこれは「Picard内で適用」の意味らしく、この時点では楽曲ファイルにはメタデータの変更が保存されないので油断しないこと。

Volumioのコンピアルバム問題を解決するメタデータ 7
下段の左上の水色表示のところに、新しく「アルバムアーティスト」タグが出現していて、「新しい値」の列に入力した値(画像では「Various artists」)が表示されていることを確認してから上部のメニューの「保存」を押す。この後、Picardでは保存処理の終わりがよく判らない。「がとらぼ」の中の人の超非力なPCとハードディスクの環境では1000曲程度のメタデータの書き換えで1分程度かかっている。最近の強力なPCとSSDの環境ならもっと速いと思うけどPCのストレージ書き込みのインジケーターを見て点滅が完全に終わるのを確認するのが良さそう。終わった感じならPicardを終了してメタデータの編集完了。

VolumioのMicroSDカード(SBCの場合)なりNASの楽曲データ置き場なりにメタデータを書き換えた楽曲ファイルを置く。
Volumioの「設定」→「Sources」の「マイミュージック」で「再スキャン」
楽曲数によって数分〜数十時間。1000曲で1時間目安程度?旧UIならスキャン中はずっと(ぐるぐるアイコン)が表示されるので判りやすいけど新UIでは途中で表示が無くなるのでデータベース更新終了が判りにくいのよね。コンソールでVolumioにログインして、 /var/log/mpd.log (最近はこれがメインのログファイル)を監視するのが良さそう。 tail -F /var/log/mpd.log ってやれば更新が判る。

Volumioのコンピアルバム問題を解決するメタデータ 8
Volumioのライブラリ更新後に「ライブラリ」の「アルバム」リストを表示した。
正しくコンピレーションアルバムが認識されて1つずつになっている。上の画像では幾つか2つ同じのが表示されているようだけど、これは元々CD2枚で1アルバムで、CD毎にそのアルバム名が微妙に違うから。(リッピングで使うCDの曲名データベースの側で空白の有り無しや記号の全角半角など微妙に違って登録されているので)

Volumioのコンピアルバム問題を解決するメタデータ 9
アルバムを選択すると、アルバムに収録されている楽曲が表示される。触ったメタタグは「アルバムアーティスト」であって「アーティスト」ではないので上の画像のように歌手名は変更されずに正しく表示される。

このように、Volumioでもコンピレーションアルバムを正しく認識させることができるようになった。しかし、この「アルバム」+「アルバムアーティスト」が一致、「アルバムアーティスト」タグが無いなら「アルバム」+「アーティスト」を見て、それが一致しなければ別アルバム扱いにするという処理は大バカすぎるのでどうにかして欲しい。多くのリッピングアプリはalbumartistタグを付けないから「アルバム増殖」になるなんてわかりきったことだと思うんだけど。当然、次回以降もコンピアルバムをVolumioのライブラリに登録するならメタデータにalbumartistを追加してやる必要がある。これは本当にアホくさいのでVolumioのライブラリは捨てて、何か楽曲の管理が簡単で適切なメディアサーバ使った方が良いと思う。

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