Raspberry Pi用のPlexメディアプレーヤーRasPlex 後編

前編でRasPlexの初期設定まで行った。
後編は初期設定後の詳細設定変更と楽曲再生。

設定変更

RasPlex 19
これがメイン画面。
カーソルキーので目的の項目にフォーカスして[Enter]キーを押すのだが、設定画面などの別メニューを表示させたいのでカーソルキーのを押す。
上の画像のように画面にが表示されているときはカーソルキーでその方向のキーを押すと別画面が表示される。

RasPlex 20
カーソルキーので[System Settings]にフォーカスして[Enter]キーを押す。

RasPlex 21
System Settingsの画面に縦並びの項目があるのでそこから[System]を選択したのが上の画像。この中ではキーボードのレイアウトだけ変更しておきたい。ただし、RasPlexで文字入力はしないという人も多いかも。

RasPlex 22
System Settingsの画面に縦並びの項目があるのでそこから[About]を選択したのが上の画像。
稼働中のRasPlexのバージョンなどが表示される。

RasPlex 23
System Settingsから一つ戻る。一つ戻るのは[ESC]キー。その隣のPreferencesにフォーカスして[Enter]。 実は多くの設定項目がこのPreferences下にある。

RasPlex 24
特に変更したいのがPreferencesのInternationalのLanguage。初期値はEnglish。

RasPlex 25
Languageにフォーカスさせて[Enter]キーを押す。矢印キーで順送り・逆送りを選択できる。[Enter]を連続押ししてJapaneseに合わせる。行き過ぎたら逆送りにすれば数回[Enter]でJapanese戻れる筈。

RasPlex 26
メニューが日本語表示になった。(全てが日本語になるわけではない)
「入力デバイス」を選択してマウス・タッチスクリーンの有効化を選択できる(らしいが試していない)。

RasPlex 27
オーディオハードウェアを選択してオーディオ出力デバイスを選択することもできる。
おそらく初期値はHDMIでモニターから音が出る。Bluetoothやアナログ出力に切替可能らしいが、残念ながらI2S出力は無いっぽい。I2S対応だと嬉しいんだけど残念。
他もいろいろ設定できるようだけどこの記事では終わり。

楽曲再生

RasPlex 28
メイン画面に戻り[音楽]にフォーカスして[Enter]。
を押すと表示されているアルバムを選択できる。[Enter]キーで選択したアルバムに進む。

RasPlex 29
アルバムが表示された。画面左上ので再生できる。右列の曲リストで曲を選択することも可能。画面左半分にはPlexのデータベースからアーティストの情報が表示される。Plex Media Serverの場合はMedia Serverが楽曲データベース構築・更新時にPlexからアーティスト情報を貰っているのでそれが表示される?

RasPlex 30
アーティスト一覧を表示することもできる。上の画像は自前のPlex Media Serverに登録されている分だけ。

RasPlex 31
目的のアーティストにフォーカスして[Enter]キーを押すとそのアーティストのアルバムが表示される。

RasPlex 32
曲単位の再生画面。カーソルキー移動と[Enter]で操作。

カーソルキーと[Enter][ESC]キーでの操作なので慣れないと使いにくい。PS3のメディアプレーヤーを操作しているみたいな感じ。
画面はシンプルながら洗練されているし反応もRPi0Wでモニタ画面表示しながらとは思えないくらい良くて画面遷移もスコスコ進む。
完成度はとても高いという印象。

おまけ SSHログイン

RasPlexはSSHでログインできる。(設定次第)

アカウント: root
パスワード: rasplex

foobar@pc:~ % ssh root@192.168.0.110
The authenticity of host '192.168.0.110 (192.168.0.110)' can't be established.
ECDSA key fingerprint is SHA256:JURtMsc0o31--himitu--YaLn+OqYTnYTFTdDMFFaAE.
No matching host key fingerprint found in DNS.
Are you sure you want to continue connecting (yes/no)? yes
Warning: Permanently added '192.168.0.110' (ECDSA) to the list of known hosts.
root@192.168.0.110's password: rasplex
##############################################
#                   RasPlex                  #
#             http://rasplex.com             #
##############################################

RasPlex (official) Version: 1.8.0.148-573b6d73
RasPlex git: e2efbe6dff28a97ec0000db00073fa3d00b45584
RasPlex:~ # uname -a
Linux RasPlex 4.9.13 #1 Wed Mar 15 01:14:01 UTC 2017 armv6l GNU/Linux
RasPlex:~ #

IPアドレス192.168.0.110は「がとらぼ」の中の人のLAN環境によるもの。
rootでのログインなので初期パスワード注意。必要なければSSHは無効化が良さげ。

関連記事:

Raspberry Pi用のPlexメディアプレーヤーRasPlex 前編

RasPlexはPlex用のマルチメディアプレーヤーでRaspberry Piシリーズで動くもの。Plex専用なのでPlexのサービスを使っているか自前でPlex Media Serverを建てている人にしか関係ない。音楽再生だけではなく動画再生などもできる。
一応、RasPlexは完全無料。

RasPlexはイメージファイルのダウンローダー兼microSDカードへのイメージ焼きプログラムをダウンロードする。
Windows版とLinux版ではダウンロードしたプログラムを管理者権限で起動する必要があるみたい。
少なくともLinux版では通常ユーザー権限で起動するとRasPlexのイメージファイルのダウンロードはできるけどmicroSDカードの書き込みはできない。怪しげなツールを管理者権限で起動するのはイヤなのでイメージファイルだけダウンロードできれば良いという考え方はあると思う。microSDカードへの書き込みは普段使っているツールやコマンドで構わない。

インストール

microSDカードにイメージファイルを書き込んでRaspberry Pi Zero W (以下RPi0W)に挿す。終わり。
それとUSBポートにキーボードを接続してRPi0Wに電源を投入。マウスは手持ちのものは認識しなかった。また、起動後の設定を見ると初期値はマウス・タッチデバイスが無効になっているようなので設定するまで使えないのだと思う。
キーボードの操作は基本的にはのカーソルキーと[Enter][Esc]を使う。文字打ちは設定では無線LANの設定(やBluetoothも?)くらいかと思われる。なお、フルキーボードでは右端のテンキーは使えない。

初期設定

以下、画面を見ながらキーボードで操作するものとする。

RasPlex 1
画面中央にRasPlexのロゴが表示される。最初の起動は結構モタモタ感あり。

RasPlex 2
Open PHTの表示に変わる。PHTはPlex Home Theater(プレックスホームシアター)の略。

RasPlex 3
暫く待つ。

RasPlex 4
右下の[Next]がオレンジ色であることを確認して[Enter]キーを押す。

RasPlex 5
無線LANの設定。カーソルキーので接続したい無線LANのAPのSSIDにフォーカスさせて(薄い色が付く)から[Enter]
上の画像ではelecomで始まるSSIDのAPにフォーカスさせようとしている。

RasPlex 6
無線LANのPSKを入力する。カーソルキーで画面上の文字に合わせて[Enter]で入力するか、キーボードで文字を入力する。フルキーボードの右端のテンキーでの数字入力はおそらく出来ない筈。
入力が完了したら一番下の[Done]にカーソルを合わせてキーボードの[Enter]キーを押す。

RasPlex 7
右下にNetwork Errorが表示されるかもしれないが、上の画像の赤枠部分のようにIPアドレスが表示されて状態が「online」になれば無線LANの接続は成功している。

RasPlex 8
右下の[Next]がオレンジ色であることを確認して[Enter]キーを押す。

RasPlex 9
SSHとSambaのサービス設定は好みで。
SSHは必要なければ停めておいた方が良いかも。
右下の[Next]がオレンジ色であることを確認して[Enter]キーを押す。

RasPlex 10
画面のキャリブレーションは最近の液晶モニターを使用しているならおそらく行う必要はないかと思われるが、表示が上下or 左右に潰れている・伸びているとか表示位置がズレているなど異常であるならカーソルを[Do Calibrate.]に合わせて修正画面へ。(この記事で表示は正常であるとする)
右下の[Next]がオレンジ色であることを確認して[Enter]キーを押す。

RasPlex 11
RasPlexをPlexアカウントに紐付けたいので[Sign in to Plex.]にカーソルを合わせて[Enter]キーを押す。

RasPlex 12
画面中央に大きく4文字程度表示されるのでメモするか憶える。
その上にURLが表示されているのでPCやスマホなどのブラウザで表示する。

RasPlex ブラウザ1
(ブラウザの画面)
Plexのアカウントを持ってしないならGoole, Facebookアカウントを利用して或いはメールアドレスを使用してPlexアカウントを作成する。既にPlexアカウントを持っているならそれで認証する。アカウント作成方法についてはこの記事ではこれ以上触れない。
既にPlexにログインしているならこの画面は表示されずに次の画面が表示される筈。

RasPlex ブラウザ2
(ブラウザの画面)
文字入力画面が表示されるので先ほどの4文字ほどを入力する。
その下の[LINK]をクリックする。

RasPlex ブラウザ3
(ブラウザの画面)
設定中のRasPlexがPlexのアカウントにリンクされる。これでPlex本家のサービスと自前のPlex Media ServerがあればそれらにRasPlexが接続できるようになる。
ブラウザにはもう用が無いので閉じる。

RasPlex 13
リンクが成功するとRasPlexの方も自動的にサインインしたという画面に変わる。
[OK]で[Enter]キーを押す。

RasPlex 14
いきなりだがプリキャッシュの確認が出る。RPi0Wは非力なボードなのでプリキャッシュしておきたい。
カーソルキーので[Start precacheing]にフォーカスして[Enter]キーを押す。

RasPlex 15
プリキャッシュの対象の選択画面。上の画像でrouterと表示されてるのは「がとらぼ」の中の人の自前のPlex Media Server。plex.tvはPlexの公式サービスのサーバー。自前でPlex Media Serverを建ててるならそれを選べば良いし、自前が無いならPlex公式だけキャッシュしておけばよいかと。
カーソルキーのでキャッシュしたいサーバーにフォーカスして[Enter]キーを押す。

RasPlex 16
キャッシュ中の画面。暫く待つ。

RasPlex 17
終わったら、右下の[Next]がオレンジ色であることを確認して[Enter]キーを押す。

RasPlex 18
以上で初期設定は終わり。
右下の[Next]がオレンジ色であることを確認して[Enter]キーを押す。

後編に続く
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