Volumio2がDLNA/UPnPに対応

volumio2の新しいバージョン(2.344)が12月16日にリリースされた。

CHANGELOG

2.344 (16-12-2017)
NEW FEATURES
DLNA\UPNP Browser
Volumio Webradio selection
AlLow plugin install from source and terminal
PI: Kernel bump to 4.9.65
Change smb.conf according to system name
Donation with cryptocoins
PI: force hdmi hotplug

FIXES
Proper self NAS name ignore
Fixing play/pause/resume when in consume mode
Remove FB SDK from UI
Fix single info play on albums 
Default CPU governor to performance

volumio(無印)のときにはあったらしいDLNA/UPnP対応が復活したということみたい。(認識間違ってるかな?)
Browserと書かれているのでDLNA/UPnP関係の設定というのは無いらしい。

と、いうことで、最新版に更新して試してみた。

Volumio2がDLNA/UPnPに対応 1
画面左下の「一覧表示」(Browser)をクリックして開くと「Media Servers」という項目が増えているのでそれをクリック。

Volumio2がDLNA/UPnPに対応 2
所謂メディアサーバーがリスト表示される。当然だけどLAN内に稼働中のメディアサーバーが無いと表示されない。
上の画像ではLAN内のWindows 1台のWindows Media Playerをメディアサーバ設定したものとFreeBSD 1台をPlex Media Serverにしたものが表示されている。
利用したいメディアサーバをクリック。

Volumio2がDLNA/UPnPに対応 3
Plex Media serverを選んだ場合は共有される項目が3つくらい表示される。(Video, Music, Photos)
今回は音楽を再生したいのでMusicをクリック。すると上の画像のように7つ項目が表示されるので一番上の「音楽」をクリック。
Windows Media Playerをメディアサーバにした場合は共有の設定次第だが4つくらい表示される。この場合は「ミュージック」をクリックすると10項目ほど表示される。日本語で表示できるのでわかる筈。

Volumio2がDLNA/UPnPに対応 4
アーティスト別、アルバム別、ジャンル別、発売年別など選択できるのでアルバム別をクリックしたら上の画像のようにPlex Media Serverに登録されているアルバム一覧が表示された。

Volumio2がDLNA/UPnPに対応 5
アルバムを選択すると当然だけど曲のリストが表示される。ここにきてようやくアルバムの画像(FLACの埋め込み画像?)が表示された。

Volumio2がDLNA/UPnPに対応 6
画面中央下のプレイバックを表示。再生中の楽曲情報が表示される。ここは見慣れた画面。

全然難しくないのでメディアサーバーを用意しているならこちらの方がファイル共有より使いやすいかな?少なくともvolumio側で楽曲情報のデータベースを更新する手間は省けそう。
でも、「一覧表示」からの階層が深くなるか・・
Plexメディアサーバがネットから取得したアーティスト画像やアルバムアート画像などは表示されないのが少し残念。それはPlexの機能だからそういうの欲しければPlex Media Player使えってことか。

で、結局のところDLNA対応だったら何が嬉しいかってデジタルメディアレンダラー(DMR)として使えるということ。
BubbleUPnP for DLNA/ChromecastでVolumioを操作を参照。

関連記事:

NanoPi NEO2 + DACで音楽プレーヤーVolumioを使う

NanoPi NEO2でvolumio 1

NanoPi NEO2を音楽プレーヤーにしようとするとLinuxに自分で必要なソフトウエアを入れてUIを用意することになる。現在は音楽再生サーバのmpdとそれを操作するためのWeb UIがympdなど幾つかがあるので素人には無理というほどは難しくないけど面倒なのは面倒。UIはNanoPi NEO2側に置かずに外部のクライアントという手もあるけど。

と、思ったら既にNanoPi NEO/NEO2向けのVolumioを(非公式に)作ってイメージファイルを公開している人がいるのでそれを貰う。(volumioの掲示板のスレッド)
ありがたや。
ということで、volumioを焼いて動かすだけなので基本的にはRaspberry Pi Zero W(以下RPi0W)でvolumioを動かしたときの記事と大きくは違わない。

NanoPi NEO2とDACの接続は既にできているので、この記事はそれを使えるようにする。

ダウンロードしたイメージファイルをmicroSDカードに書き込んでNanoPi NEO2に電源投入。DACはNanoPi NEO2から電力を貰うので同時にLEDが点灯する(筈)。
NanoPi NEO2用のvolumioはDHCPのある環境ならLANケーブルをつなぐだけでSSHでログインできる。
RPi0WでVolumioにSSHログインと同じくSSHのアカウントとパスワードは共に volumio

foobar@hoge-pc:~> ssh volumio@192.168.52.195
volumio@192.168.52.195's password: volumio
                       ___                                      
                      /\_ \                        __           
         __  __    ___\//\ \    __  __    ___ ___ /\_\    ___   
        /\ \/\ \  / __`\\ \ \  /\ \/\ \ /' __` __`\/\ \  / __`\ 
        \ \ \_/ |/\ \L\ \\_\ \_\ \ \_\ \/\ \/\ \/\ \ \ \/\ \L\ \
         \ \___/ \ \____//\____\\ \____/\ \_\ \_\ \_\ \_\ \____/
          \/__/   \/___/ \/____/ \/___/  \/_/\/_/\/_/\/_/\/___/ 
        
             Free Audiophile Linux Music Player - Version 2.0

          C 2015 Michelangelo Guarise - Volumio Team - Volumio.org
                               

Volumio Debian GNU/Linux comes with ABSOLUTELY NO WARRANTY, to the extent
permitted by applicable law.
volumio@volumio:~$ uname -a
Linux volumio 4.11.2 #8 SMP Sun Nov 26 10:31:18 +06 2017 aarch64 GNU/Linux
volumio@volumio:~$ 
上の192.168.52.195は「がとらぼ」で動かしているNanoPi NEO2のIPアドレス(環境次第)

NanoPi NEO2でvolumio 2
システム設定画面。バージョンは2.0で2017年11月20日版らしい。

NanoPi NEO2でvolumio 3
I2Sに出力するならプレイバックオプションで出力デバイスとしてsnd-sun8i-i2s-dacを指定する。選択肢がたったの2つしかない。

RPi0Wと同様に再生中の状況を表示するなら
volumio@volumio:~$ cat /proc/asound/card0/pcm0p/sub0/hw_params
access: MMAP_INTERLEAVED
format: S16_LE
subformat: STD
channels: 2
rate: 44100 (44100/1)
period_size: 4410                                                                                                              
buffer_size: 22050

コマンドはRRi0Wではcard1だったがNEO2ではcard0なのが違う。
で、表示される内容は全くといっていいくらいRPi0Wと同じ

16bitの音源ファイルは問題なく綺麗に再生できる。
24,32bitの音源ファイルを再生するとズザーーの盛大なノイズ音だけに。これが残念。

RRi0Wと比べると性能が数倍ということもあってNanoPi NEO2ではvolumioの動作が凄くキビキビしている。RRi0Wでは画面遷移はモッタリモッタリしているしNAS上の楽曲の情報をデータベース化するのも500曲分程度で1分ほど待たされていたが、NanoPi NEO2では画面遷移は一瞬だし楽曲データベースの更新もあっというまに終る。使ってて気持ち良い。

NanoPi NEOの青LEDが眩しくて目が痛いので停めた方が良い。停め方はvolumioでも以前と同じ

音は変わらない筈なのに何故かRRi0Wで再生するよりNanoPi NEO2で再生した方が音も綺麗に聞こえる・・
バカ耳のくせに思い込みまで入るといよいよヤバイか。

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